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2017年03月26日 イイね!

3ヶ月インプレッション

3ヶ月インプレッション
VFRに乗り始めてから早くも3ヶ月が経ちました。ようやく形だけでも人並みに走る事が出来るようにはなりましたが、初心者マーク全開ライダーゆえ油断は禁物。
バイクに乗るのも初めての体験ですので、その所感はいわゆる巷のインプレッションにはなりませんが、3ヶ月で感じた雑感を備忘録的にしたためておく事にします。


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比類のないデザイン


いきなり見た目の話ですが(笑)、VFR800を選択した決定打はこれでした。
グラマラスなボディラインに、デュアルセンターアップのマフラー、片持ちのスイングアーム。機能美というよりはええかっこしいの要素が大きいと思いますが、バイクカバーを外して乗り込む度にテンションが上がるのは紛れもない事実です。
ラジエーターが正面ではなく両サイドに付いているので、横幅も結構張り出しており、跨った時のボリューム感は見た目以上。最新型のRC-79型はよりシャープで清廉なデザインですが、このRC-46型は大人の佇まいをしながらも要所にやんちゃさが感じられるような気がしてなりません。
精密機構が剥き出しのネイキッドが持つザ・バイクといった武骨な香りはしませんが、仙姿玉質とも言える容姿は見ていて飽きる事がなく、所有欲を存分に満たしてくれるものでありました。


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鼓動感溢れるV4エンジン


モーターのような吹け上がりとレーシーなサウンドを放つ直列4気筒エンジンに対し、V型4気筒エンジンはロックバンドのドラマーが刻むビートのような独特の鼓動感を放ちます。アメリカンバイクのツインカムエンジン程の強烈さはありませんが、アイドリング時には獲物を狙い喉を鳴らす獣の如く唸り、シリンダーの回転数を上げれば重厚感のある炸裂音を響かせることから、跨った時のエンジンの存在感は別格。Z4に積まれている直列6気筒自然給気エンジンとは違った味わいであり、脈打つエンジンの声を聞きながら走るのは実に楽しいものです。そのうえ、6,400rpmより発動するV-TEC機構の銃声の如き衝撃音に脳内の中枢神経を刺激され、歓天喜地の世界へと誘ってくれるのですから。


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ヘビー級の重量


VFR800の車体重量は240kg以上を誇り、ガソリン満タン&キャンプギア積載となれば、もはやヘビー級のウエイトです。走り出してしまえば何も問題ないのですが、その重量ゆえ取り回しは非常に大変。自宅のバイク置き場は僅かに傾斜がついており、毎回車庫入れには苦労します。ツーリング先でもどの向きで停めた方が良いのか、駐車スペースからどうやって出すのか、あらかじめ想定しながら、なるべくイージーな場所を探している状況。ウルトラヘビー級のハーレーやリッターバイクを軽快に取り回しているベテランライダーを見ますが、いやはや私には到底出来ない芸当です。因みに、一度土の上にサイドスタンドを下ろした所メリメリと土の中にめり込み、危うく転倒しそうになりましたが、火事場の馬鹿力とはすごいもので気合いと根性で耐えました。普段だったら絶対支えられないでしょうが、二度目を起こさないよう速攻でサイドスタンド用のプレートをAmazonで購入した次第です(笑)。
オートバイに乗る以上こればかりは致し方ないですが、その重量ゆえ、ハイウェイの高速巡航は至極安定しており、よっぽどの強風でない限りふらつく事はありません。


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アクセルワークに見合った身の丈の加速感


豹のように鋭く獰猛な蹴り出しでもなく、かと言って帆を失った舟のように感度が良くないわけでもない、乗り手の肌感覚に見合った分相応の加速を発揮します。こう書くと捉え方によっては800ccのミドルクラスらしからぬ動力性能と思われるかもしれませんが、不必要に過剰なレスポンスは時として扱いずらさに繋がるもので、右手の回し加減に対するトラクションのかかり具合は私には丁度良く、普段は手首の可動範囲内での動きで調整し、強い加速をしたい時は明確にスロットルを大きく開けるという棲み分けが図られているのは、初心者の私にとっては運転しやすい特徴でありました。

他の車種に乗った事がないので、教習車と試乗車との相対的な比較になりますが、発進時は少しエンジンの回転数を上げないとエンジンストールの不安があるのは確かです。また2,000回転以下の低回転時においてもシリンダーの運動が安定せずガクガクしやすいのも特徴。しかし、幸いにも私にとって初めてのバイクだった事からこれが当たり前であり、そういう乗り物だと考えれば全くマイナスポイントにはなりませんでした。


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前後連動ブレーキシステム


制動機構として、デュアル・コンバインド・ブレーキシステムというやたら長い名称の仕組みが備わっています。要はフロントとリアのブレーキが一蓮托生となっており、操作に応じた配分で両方のブレーキを作動させるシステムとの事。だからどうという事はないのですが、フロントブレーキの効きは操作イメージ以上に効きやすく、リアブレーキは操作イメージ以上に効きにくい感じがしました。なので、僅かな減速や速度維持の際にはリアブレーキで、コーナー入口のしっかりとした減速の時にはフロント&リアブレーキで使い分けるようにしております。今のところ連動ブレーキシステムの恩恵やデメリットは何も感じず、仮にこのシステムが外されてもおそらく何も気づかないでしょう(笑)。


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アツアツボディ


バイクと車では水温や油圧の指標は違うのでしょうが、それにしてもVFRの水温の変化には驚かされました。一桁台の気温が続く真冬にも関わらず、幹線道路の渋滞に嵌っていると、ボードコンピュータに表示される水温計の数字はみるみる上昇し、目視で確認した限りでは115℃を記録。ファンは正常に回っており、走りだせばあっという間に下がるのですが、厳冬の時期にこの現象が発生したのには一抹の不安を覚えてしまいます。
エンジンが股下に位置しているので、乗り手への熱の影響はある程度予測はしており、それ自体は慣れてしまえば問題ないのですが、四輪の時以上に渋滞に捕まらないよう対応していく必要があるかもしれません。加えてこれから気温が高くなる春夏を迎えますので、引き続き動向を経過観察としておきます。


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真冬走行


冬はオープンカーにとって気持ちの良い季節ですが、乗り手が剥き出しの二輪車はオフシーズンと考えていました。が、シチュエーションは限定されるものの、冬でもバイクに乗る事が十分可能であり、あまつさえ快感も併せ持つのは嬉しい誤算でありました。
カウルやウインドスクリーンにより一定の防風性能を有していますが、高速道路を巡航するスピードレンジに達するとかなり風の影響を受けます。これが長時間続くと相当の体力を消耗するもので、早朝・夜間の冷気に晒されると末端神経まで凍りつくほど。納車されてから気づいたのですが、VFRには先人が付けたと思われるグリップヒーターが備わっており、指先に関しては多少緩和されますが、正直絶大な効果とまでは言えず、最後は気合いと忍耐という原始的な対策しかありません。
冬のハイウェイ走行はなるべく避けて一般道を走るようにすれば問題ないので、時間はかかりますがお財布と身体に優しいツーリングが主でした。寒空の中バイクに跨り、ライディングプレジャーを謳歌し、ホットの缶コーヒーで一息入れる。そんなマンガみたいな楽しみ方を味わえるのは冬ならではではないでしょうか。

4月も近づきいよいよオンシーズン到来が迫ってきました。タイヤが6つの生活にもようやく慣れてきましたが、今年も例年同様走行距離が伸びそうです(汗)。

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Posted at 2017/03/26 20:35:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2017年03月19日 イイね!

春の便り 伊豆ドライブ

春の便り 伊豆ドライブ
年度末の繁忙期が足音を立てて近づいてきた2月末。みんカラの皆さんの伊豆スカイライン200円!のニュースに唆され、割引期間の最終日に出掛けることにしました。
割引額は全車均一とのことで、せっかく安いのだから四輪でその恩恵を最大限授かろうと思い、前日に仕事の目処をつけ、軽く洗車をしたZ4に乗り込みイグニッションを捻ります。環状8号線から第三京浜へとスイッチし、東雲の空を従えながら料金所を通過。保土ヶ谷JCTから横浜新道・新湘南バイパスへ乗り換え、海岸線を目指して進んでいきました。


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大観山ヒルクライム


海岸線をなぞる国道134号線~西湘バイパスでシーサイドランを楽しんでいると、怒涛の加速で白バイが追い越し車線を駆け抜けていきます。この日はやたら警察車両が多かった印象がありましたが、最新型と思われるホワイトカラーのVFR800Fのエキゾーストノートを刹那楽しませてもらいました。
安全運転で箱根の入口に到着した後は、MAZDAターンパイクの料金所を潜ることに。橋の上は注意してねと係員にアドバイスを頂き、6つのシリンダーから放たれるリニアなトルクを感じながら、標高を稼いでいきます。気温はぐんぐん下がっていくものの、日が当たれば寒くはない程度であり、頭上から絹のように降り注ぐ早春の陽光に感謝しつつ、トヨタ・86のテールランプに追随していくのでありました。
小休止のためヒルトップ手前の路肩にZ4を停めて、コンビニで仕入れたおにぎりを頬張り、霞がかった山並みを眺めながらお茶で喉を潤せば、気分は上々。マス・ツーリングと思われるバイクの大集団を見送り、我々も次なる目的地を目指します。


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伊豆の背


ターンアングルの深い県道20号線を南下し、十国峠でコーヒーブレイクを挟み、伊豆スカイラインへと向かうことに。全車種全線200円均一という太っ腹企画の最終日という事もあり、料金所入口は既に賑わっています。それ故交通量は多いですが、アップダウンに富んだロードレイアウトと風光明媚なシーニックラインという組み合わせだけで、自然とアクセルペダルは緩んでしまうもの。滝知山展望台からは雲隠れしている冠雪した名峰富士を視界に収める事が出来ます。
ザ・ツアラーとも言えるBMW RTモデルの後塵を拝しながら、丸みを帯びた柔らかな木漏れ日の中を快走し、亀石峠のパーキングスペースに滑り込みクールダウン。標高の高さゆえ気温はさほど高くないのですが、新緑というにはまだ早いものの、早春を思わせる生気を帯びた木々の中を駆け抜けるのは格別なものです。


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西伊豆のハイライン


伊豆スカイラインを後にし、県道19号線で麓まで下りた後は、県道17号線でのシーサイドランに勤しみます。駿河湾を眺めながら半島のシルエットをなぞり、県道127号線へスイッチ。アグレッシブな勾配と視認性の良い開けた道路形状で構成されたツアラーロードを、ストレート・シックスサウンドを轟かせながら疾風怒濤の勢いで駆け上がります。真城峠を越え、シャープな切り返しが続く県道18号線の屈曲路を荒れた路面に注意しながらトレース。多幸感で頭がパーになりそうでしたが、オープンサマサマな時間を過ごすのでありました。
県道127号線・411号線で構成される西伊豆スカイラインにノーズを向け、尾根伝いに伸びるハイラインへと移行。先ほどの伊豆スカイラインの盛況ぶりを考慮すると、こちらも交通量は多いかなと思っていましたが、前後に車両は見当たらず、マイペースで林間路を縫っていきます。稜線上に出ると山肌にレイアウトされた白いセンターラインが比類ない形状を誇っており、ボルテージは最高潮。何度走ってもこのシークエンスは素晴らしいものです。
丘陵地の外気温は二桁に届きそうな位であり、路面凍結の心配はなく、スローイン・ファストアウトでコーナーを脱出。ドライビング・ダイナミクスを全身で味わいながら、総延長約20kmの桃源郷をZ4と共に駆けていくのでありました。


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春の便り


終点付近では自転車のイベントが開催されており、西天城高原牧場の家はサイクリストで大混雑。ゆっくりできそうもないので、コバルトブルーに染まった空のもとホットコーヒーで暖を取り、Goproのバッテリーを入れ替え再スタートです。
等高線をなぞるように続く県道410号線で一気呵成にダウンヒルを楽しんだ後は、伊豆半島のシルエットを構成する国道136号線で南下することに。下界になるとシートヒーターは不要なほどの陽気であり、頬を擦る風が何とも気持ちの良いものです。
道の駅下賀茂温泉に到着すると、駐車場は大盛況。それでもさほど待ち時間は要さず、青野川沿いにずらりと並んだ河津桜を眺めながら散策です。気が付けばお昼ご飯を食べ損ねていましたので、施設内で売っていた豚串らしきものを頂きつつ、頬を染めたような淡いピンク色を放つ桜吹雪の中、暫し花見に興じるのでありました。


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再びの伊豆の背


お花見会場を後にし、国道136号線を引き続き進むことに。多々戸浜海水浴場は瑞々しい輝きを放っており、波乗りライダーも気持ち良さそうに弧を描いています。
東伊豆に入り交通量はグッと増してきたので、GSで給油を済ませ県道112号線へとスイッチし、天城高原料金所まで北上。1日に2回も伊豆スカイラインを使う贅沢なんて、こんな日にしか出来ないことでしょう。上り車線のトラフィックは多く、先行車にリズムを合わせてのんびりと走行。それでもアップダウンに富んだ連続コーナーをトレースしていくだけで、欣喜雀躍のひとときが流れていきます。高低差のある開けた眺望は実に印象的であり、春めいた色彩を放つ和気香風の景色を堪能しました。

箱根新道で下っていきJARTIC情報を見ると、東名高速道路は渋滞で真っ赤でしたので、圏央道で迂回し中央自動車道経由で自宅へ。お風呂に飛び込み缶ビールへと手を伸ばすのでありました。
Posted at 2017/03/19 21:55:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | BMW Z4 | 日記
2017年03月15日 イイね!

GT仕様へ、房総キャンプツーリング

GT仕様へ、房総キャンプツーリング
睦月から如月にかけてVFRで2回のキャンプを敢行しましたが、1泊の野営の際の積載には現状装備で十分対応出来る事を確認しました。しかし、今後のオートバイでのグランド・ツーリングを考慮すると、積載能力に一抹の不安が残るのは確かです。まぁ、長期旅行の時はキャンプではなく宿に泊まると割り切れば問題はないのですが、せっかくなのでバイクでもGTらしいツーリズムを楽しみたいものです。さてどうしたものか・・・


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GT仕様へのハードル


同じような悩みを持つ方が多いのか、ネットで検索すると出るわ出るわ数多の積載テクニックがヒットします。アメリカンやオフロード、アドベンチャー、果てはスーパースポーツまで、各々の特徴を踏まえたキャパシティ拡張術はなかなか読み応えがありました。
VFR800は所謂スポーツ・ツアラーに区分されるオートバイでありますが、基本的にトップケースやパニアケースを装着する事を前提にしているような造りになっています。トップケースは既に装着済ですが、リアサイドの積載を可能にするパニアケースというのが中々の高額商品。ホンダの純正品は既に廃版となっているので、DAYTONA社のラインナップであるGIVIが対象となるのですが、ハードケースを固定するステーも合わせると軽く10万円を超える代物です(震)。
という事で早々にパニアケース案は廃案とし、元ライダー・現ライダーから情報収集。話を伺っているうちに幾つかの方法が浮かび上がってきました。

1.シートバッグの拡張
タンデムシートに載せているKOMINEの防水ザックにテントとシュラフを入れていますが、この上にシートバッグを上手いこと設置出来ればかなりの容量アップが見込めます。ザックの上に載せていた銀マット等の長物系もシートバッグに括り付ければ、より安定する事でしょう。

2.サイドバッグの追加
パニアケースが無理ならコストを格段に抑えたサイドバッグという手もあり。タンデムシートに挟み込んでぶら下げる構造であり、重心が低くなるのもメリットです。ただ、VFR800はセンターアップマフラーなので、走行時のマフラーとの接触に注意が必要です。

3.トップケースをホムセン箱に
バイク旅と言えばホムセン箱(そうなのか?)という事で、トップケースの容量拡張案としてRVボックスをリアキャリアに設える方法も考えました。トップケースに対しセキュリティ面は若干劣りますが、防水性は他の2案より優れており、ボックス自体が椅子やテーブルにも使えるというハイブリッド機構なのも魅力。重心がリア寄り&高くなるのがやや難点ではあります。


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インストール


私の場合、優先順位が高かったのは防水性能とセキュリティ面です。その点で言えば、既にあるトップケースはどちらも満たすギアであり、これを付けた状態での追加積載が可能なのは、シートバッグとサイドバッグ案。しかし、シートバッグを既出の防水ザックの上に取り付けると、トップケースの蓋を開ける際にシートバッグが干渉する事が予想されます。実際どうなるかは装着してみないとわかりませんが、現状で既に防水ザックの上に括り付けた銀マットが接触気味である事を踏まえると、その懸念事項は間違いなく露見する事でしょう。

続いて第二候補のサイドバッグを物色していると、TANAX社からツアーシェルケースという商品が販売されていました。一般的なサイドバッグはナイロンや合皮素材で作られたソフトバッグですが、シェルケースの外装は内側はナイロン生地、外側はポリカーボネート素材という珍しい組み合わせ。一見するとパニアのようなハードケース風の佇まいであり、ルックスとしてはVFRとの相性は抜群です。幸運にもバイク用品店に展示品があり試着してみると、リアキャリアのステーとグラブバーがサイドケースと接触する事でかえってマフラーとの離隔距離を確保する事が出来ており、若干ハの字にはなるものの固定ベルトを締めても問題はなさそう。その場では購入を見送りましたが、結局その後お店のネット販売で注文してしまいました。ケースのマフラー側側面には安全をみて耐熱マットを貼って対策完了です。


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トライアル


さて、新しいギアが手に入れば試してみたくなるのが人の性。自宅の駐車場でチェーンを掃除し荷物をセットして、V4エンジンを始動させます。サイドケースの装着・バランス調整は慣れが必要ですが、設置構造としてはシンプルなので私のようなド素人でも問題なく設える事が出来ました。
地平線から顔を覗かせた太陽をバイザー越しに眺めながら首都高を抜け、京葉道路で一路東へと向かいます。東関東自動車道へと乗換え、酒々井PAでサイドケースの状況をチェック。パッと見では朝出発した時のコンディションを保っており、ひとまずハイウェイ走行でのずれは心配なさそうです。


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屏風ヶ浦


富里ICから国道296号線へとスイッチし、成田空港へ発着するジェットエンジンを搭載したエアラインを頭上に感じながら県道74号線へ。交通量僅少のローカルロードをミドルクルージングで楽しみ利根川とぶつかった後は、屏風ヶ浦方面へとノーズを旋回します。
高低差50mにも及ぶ海食崖は10kmにもわたって続いており、銚子ジオパークの中でも圧倒的な存在感を放っております。銚子マリーナにバイクを止めて、海風を感じながらコンビニのサンドイッチで朝ご飯。厳冬期真っ只中ですが多くのサーファーが波乗りを楽しんでおり、スムーズに海面をスライドしていく様を眺めながらビュースポットを満喫するのでありました。


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勝浦坦々麺


断崖上をなぞる県道286号線を走ったのち、案内看板に導かれるように飯岡刑部岬へ立ち寄り。展望台からは弓形に伸びる九十九里浜を遠くまで見渡すことが出来るとともに、夜景スポットとしても人気のようです。
県道30号線で房総半島のシルエットをなぞっていきますが、単調な市街地路で交通量も多く退屈であるため、県道138号線・85号線・176号線へとルートを変更。柔らかな日差しを受けながら長閑なローカルロードを数珠つなぎに渡っていき、勝浦坦々麺ののぼりが立つ海沿いのお店へ滑り込みます。痺れるようなラー油の辛さがクセになる一品であり、あっという間に完食。外に出てもジャケットを脱いで丁度良い位に体が温まっており、コンビニでお茶を買って喉を潤しクールダウンです。


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Across Peninsula


国道128号線から逸れて、ツーリングマップルを頼りに八幡岬へと寄り道。かつては勝浦城なる要塞が造られた場所のようで、城址からは綺麗な丸い太平洋を視界に収める事が出来ます。岩礁にポツンと佇む赤い鳥居が海面に浮いているように見えますが、勝浦遠見岬神社の創建時の社殿とのこと。食後の散歩がてら展望台まで登り、荒涼とした断崖で形成される雄大な自然美を鑑賞するのでありました。
VFRのエンジンに火を点け、ここからは房総半島を一気に横断する事に。ツアラー向けの形状をした県道34号線を駆け抜け、ノーズを北に向けて県道182号線もみじロードを北上します。リズミカルに現れる長短織り交ざったコーナーに心躍りつつ、引き締まった冬山の空気を存分に味わいながら駆け抜ければ、得も言われぬ甘美の時間が流れます。いつもは北側からアプローチする道ですが、南側から走ると結構印象が異なるのは気のせいでしょうか。


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花はなの里


志駒もみじの里で空いたペットボトルに湧き水を補給し、市内のスーパーで食材を仕入れたら、今夜の幕営地へと向かいます。前回初めて訪れた花はなの里オートキャンプ場に16時過ぎに到着。看板犬に挨拶し、五右衛門風呂も予約して幕を張ります。三方を山に囲まれているため風もなく穏やかな様相であり、他の野営者も家族連れ含め2組のみでした。
慣れないダートの坂を何とか登り棚田形状のサイトへ。色温度を失っていく西の空を眺めながら缶ビールを喉に流し込めば、得も言われぬ達成感が五臓六腑に広がります。
暗闇が深くなるにつれて気温は急降下していきますが、イージスプロのアウターを着込みアルコールストーブで暖を取れば、それ程寒く感じません。
夕飯を済ませた後は五右衛門風呂で体の芯から温まり、干し芋とピーナッツを肴に漆黒に包まれた空に光る星空を眺めるのでありました。


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鶏鳴の朝


青みがかった空のもと、コケコッコー!という号令とともに7時前に起床。朝方はさすがに底冷えし、ホッカイロを摩りながらフライシートの外へ出ます。三方を山に囲まれているため日の出は迎えているものの、陽が差し込むのは当分先であり、インスタントコーヒーを淹れて暖を取りつつ目を覚まします。サイト内を自由気ままに移動する犬や猫に癒されつつも、今日は午後から天気が崩れる予報なので、早めに撤収を開始。フライシートとタープは汗をかいたかのようにびっしょり濡れており、乾かしながらサイト内を歩いてみると、早咲きの桜が花びらを広げておりました。
春の足音を感じつつ、VFRにキャンプ・ギアをパッキングし、管理人にお礼を言って出発。オフシーズン中にもう1回くらいは訪れてみたいものです。
ガソリンスタンドでVFRに朝ご飯を食わせた後は国道127号線で北上し、羽衣のように白く光る乳白色の空に向かって伸びるアクアラインを疾走。空は徐々に仄暗い色に変わってきましたが、お昼前には自宅に無事到着となりました。

今回投入したTANAXサイドケースは、センターアップマフラーのVFR800でも何ら問題なく使えました。積載のキャパシティは格段にアップし、ロングツーリングに必要な着替えやお土産を収納するスペースは十分確保。これでVFRは晴れてGT仕様となったわけであります。
しかし、ホムセン箱をリアキャリアに載せた無骨な姿も捨てがたいのは確かであり、こちらは一旦保留として今後必要に応じて検討とする事にしました。

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Posted at 2017/03/15 21:39:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2017年03月08日 イイね!

春間近?秩父縦走ツーリング

春間近?秩父縦走ツーリング
麗らかな小春日和に恵まれた弥生の月。早春を告げるような気候に唆されて、埼玉は秩父の山奥を走ってみることにしました。
出発に手惑い、7時30分に調布ICより中央道へ乗り込みます。圏央道が開通してから八王子以東は混雑が減っているので、時間稼ぎに活用させてもらい、八王子JCTから圏央道へスイッチ。日の出ICより一般道へ下り、県道53号線で秩父方面へ向かうことにしました。


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長尾峠越え


コンビニで朝ご飯を済ませ、暖かい日差しを背中に浴びながら長尾峠を目指します。国道299号線はトラフィックが多いので、県道53号線は抜け道的に使えるローカルロード。あまつさえ、幅員は広狭多彩で人里離れた雰囲気を存分に味わえるのですから、楽しくない訳がありません。序盤はロードコンディションに注意しながら進みますが、砂利でスリッピーな箇所はあるものの、凍結の模様は一切なし。所々で咲いている梅の花に季節の薫りを感じつつ、一気呵成に林間路を走破しました。
国道299号線に合流し、芦ヶ久保にある道の駅で小休止。柔らかな空気に誘われてか車やバイクで賑わっており、缶コーヒーで乗り手のエネルギーをチャージして再出発です。


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小鹿野・南牧


秩父の市街地を抜け、ここからは国道462号線の一本勝負。神流湖のフリンジをなぞるようにリズミカルなターンアングルが続きます。爛熟の色を成す湖面を眺めながら、V4エンジンのナチュラルな加速を全身に浴び、体重をVFRに委ねてコーナーを駆け抜ければ、ライディングプレジャーが炸裂。対向車線を颯爽と走り抜けるマツダ・ロードスターに魅了されながらも、季節の便りを五感で感じながらオートバイ特有の共に走る歓びに浸るのでありました。
ミドルクルージングの後は、上野村に立ち寄り温泉タイム。ロングライドで凝り固まった筋肉をほぐし、縁側でサイダーを飲んでクールダウンのためにそよ風に身を任せるのでありました。


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多野郡の山並み


リフレッシュした後は往路を少し戻り、前々から気になっていた上野スカイブリッジへ寄り道。アプローチラインの路面には大量の砂が浮いており、慎重にグリップを維持しながら登っていきます。高さ90m・長さ225mの巨大な歩行者専用吊り橋はなかなかスリリングであり、若干足がすくみながらも多野郡の山並みに目を癒されるのでありました。
時刻はまだお昼過ぎであり、山間部のロードコンディションもある程度問題ない事を確認できたのにこのまま自宅に戻るのは勿体ないので、もう少し足をのばし国道299号線で標高780mの志賀坂峠越えを敢行することに。1~2車線幅が混在する山間路は、アグレッシブな勾配と九十九折のカーブが組み合わさったハードコアなワインディングであり、路肩に溜まった落ち葉を蹴り上げながら風景を切り裂くようにスロットルを開けて標高を稼いでいきます。
峠付近のトンネルを出ると、秩父の山々の尾根が連なっており、束の間の景観美を楽しんだところで慎重にダウンヒルへと向かうのでありました。


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春から冬へ


県道37号線を経て国道140号線へとスイッチすると、ここからは総延長25kmに及ぶテクニカルな山岳路が始まります。山梨↔埼玉を繋ぐバイパスである事から普段は交通量が多いのですが、まだ雪解けの境目であるからなのかトラフィックはほぼゼロ。標高が上がるにつれて山肌には残雪が見られるようになりますが、その筆舌に尽くしがたい魅力的なワインディング形状に心躍りながら、スローイン・ファストアウトを繰り返します。
ダイナミック過ぎるループ橋を越え、滝沢ダムで小休止。燦々と降り注ぐ陽光が反射しきらきらと輝く湖面はとても綺麗であり、その朗らかな陽気に包まれているとすっかり春到来と錯覚してしまいそうでした。
気分も高揚のもと料金所をくぐり、雁坂トンネルへ。1998年に開通するまでは開かずの国道だった雁坂峠ですが、このトンネルのおかげで非常に容易に山梨側へ抜けられるようになった恩恵は絶大であり、標高2,000m級の地下道をありがたく使わせてもらいます。トンネルを抜け道の駅みとみのパーキングスペースに滑り込み、一瞬で冬の装いに戻った空気から逃れるように熱々のコーンポタージュで暖を取りました。


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雲隠れの山中湖


広瀬湖の湖面は一面凍っており、寒々とした冷気に末端神経を削がれながら国道140号線を南下し、GSで給油を済ませた後は国道137号線御坂みちにノーズを向けます。登坂車線付の豪快なツアラーロードでのヒルクライムは、VFRにおあつらえ向き。V4エンジンの鼓動と共に泉のように湧きあがるドライビング・ダイナミクスにどっぷり浸りながら、鼻歌混じりで御坂峠を越えていきました。
富士吉田市を抜け、山中湖の湖畔をなぞるマリモ通りでちょうど夕暮れ時を迎えます。妙々たる富士山は残念ながら雲の中に隠れていましたが、刻々とオレンジ色に染まり始めた冬の空を眺めながら、今日1日のライディングに充足感を覚えるのでありました。


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Route 246


陽が傾きグッと気温が下がってきたので、日没前に県道730号線パノラマ台越えで小山町方面へ向かいます。車道に撒かれた凍結防止剤と路面に刻まれたグル―ビングに弄ばれ、冷や汗をかきながらも何とか下山し、国道246号線へ合流。夕刻の幹線道路は混雑に見舞われていたので、通り沿いのラーメン屋で夕飯を摂り、渋滞が緩和した頃合いを見計らって自宅へと向かうのでありました。
Posted at 2017/03/08 18:50:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2017年03月02日 イイね!

伊豆キャンプツーリング

伊豆キャンプツーリング
西高東低の冬型の気圧配置により、天候が荒れ気味だった1月終盤。列島各地で大寒波襲来の装いを呈していましたが、関東地方は比較的軽度なもので、テレビのお天気お姉さんも週末快晴のインフォメーションを示してくれております。
そうとなれば出掛けない訳にはいかないので、キャンプ道具をタンデムシートに括り付けトップケースを装着しVFRのイグニッションをオン。明るさを取り戻し始めた東雲の空を従えながら環状8号線を南下し、玉川ICより第三京浜へと合流しました。


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箱根峠越え


保土ヶ谷PAで小休止を挟み、横浜新道・国道1号線・県道30号線をのんびりと進んでいくと、海岸線をなぞる国道134号線にぶつかります。茅ヶ崎海岸を視野に収めながら、風を捕まえたカモメと一緒にシーサイドランを満喫。大磯でVFRにハイオクガソリンを食わせた後は、大きな弧を描く合流車線から西湘バイパスへとルートチェンジします。ターコイズブルーに彩られた相模湾は朝日に照らされ煌びやかな姿を見せており、海越しに見える伊豆半島の天気もまずまずのようでした。
箱根新道で標高を稼いでいくとメーターディスプレイに表示される外気温がぐんぐん下がっていきますが、冬のライディングに慣れてきたのか、体感的にはそれほど寒いと感じません。先日箱根を訪れた時は粉雪が舞う状況でしたが、ロードコンディションは極めて良好。県道20号線にスイッチし、大荷物を背負ったバディの挙動に細心の注意を払いつつ、テクニカルなワインディングを堪能しました。
十国峠のレストハウスからは、力強い姿の標高3,776mの富士山が姿を見せており、ベンチに座り自宅から持ってきたおにぎりでモーニング。冬季とは思えない小春日和の陽気に包まれており、そんな晴天に誘われてか、アバルト500や日産GT-Rなどが鋭いエキゾーストノートを放ちながら伊豆スカイライン方面へと駆け抜けていきました。


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天城越え


函南の市街地まで下りた後は、狩野川とクロスラインを描く国道136号線を経由しつつ、国道414号線での天城越え1本勝負となります。浄蓮の滝は観光客でごったがえしていたのでスルーし、苔むした林間路を悠々と走行。巨大なループ橋で720度旋回しながら降下し、橋梁の麓にある河津七滝キャンプ場を偵察します。まだ時間も早いので今日はもう少し先に進みますが、お昼頃にも関わらずサイト入口は結構な団体客で賑わっておりました。
道中所々で河津桜のつぼみが見受けられましたが、1月下旬のこの時期ではまだまだ開花は先のよう。春の足音は聞こえてくるのはもう少し先のようです。
山間路を抜けた後は、アップダウンに富んだ国道135号線のシーサイドラインへとスイッチ。尾ヶ崎ウイングでは、冬の引き締まった空気の中アロエの花が凛と咲き誇っていました。市街地に出た所で道の駅開国下田みなとに立ち寄り下田バーガーを購入し、岸壁で遅めのランチとします。金目鯛のフライが挟まれたハンバーガーはボリューム満点の美味であり、満腹の中穏やかな景色をぼーっと眺めていると今日のライディングはこれで十分かなと思ってしまう程でした。


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伊豆最南端


ここでキャンプ場に電話をいれますが連絡がつかないので、ひとまず現地に行ってみる事に。石廊崎へのアプローチとなる県道16号線は、伊豆半島の南端に相応しい南国雰囲気溢れるシーニックライン。ソテツの木々が立ち並ぶ中を流していくと、バイザー越しに荒々しいシルエットのリアス式海岸が見えてきます。群青色の海と透き通った青い空、そして鮮やかなイタリアンレッドに染まったVFR。その鮮やかなコントラストに、我ながら暫し見入ってしまうのでありました。
県道16号線を進んでいき脇道を下っていくと、入間キャンプ村の看板が見えてきました。今回は予約なしで訪れましたが、本日は私1人のみという事で貸切。人里離れた雰囲気というわけではありませんが、設備は必要十分であり、1400円とリーズナブルな価格帯な所もポイント高です。


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魅惑のワインディング


幕を張り荷を下ろし身軽になった赤馬に再び跨り、波勝崎へと繋がる国道136号線マーガレットライン・彫刻ラインをトレースします。前半は緩やかな曲率のコーナーで構成された中高速セクションであり、そのロードレイアウトはツアラーバイクにおあつらえ向き。V4エンジンの鼓動が五臓六腑に響き渡り、フルフェイスヘルメットに流れ込んでくる冬の冷気と甘美なエキゾーストノートが、ライディング・ハイの世界へと誘ってくれます。
後半の彫刻ラインに入るとシャープな切り返しが続く低速コースとなり、路面もやや荒れている事から慎重に走行。それでも挙動はコントローラブルな範囲であり、穏やかな表情を見せる駿河湾を眺めながら心地良いライディングを堪能しました。


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キャンプ泊


なまこ壁が印象的な松崎の市街地に下りた所で、今夜の買い出しのためにスーパーへ。看板には強気とも投げやりとも取れるキャッチフレーズが並んでいましたが、どうやら前者ではないようです(笑)。
水平線に沈みゆく太陽に照らされながら、来た道を戻るようにライディング・プレジャー全開で復路を走り、幕営地へと到着。ランタンを灯し、急速に色温度を失っていく空を眺めつつ、遠くで聞こえる波の音をBGMに夕飯を頂きました。
夜の帳が下りると、静寂に包まれた夜空には星が綺麗に散らばっており、時間の流れを忘れてしまいそうです。タープの下でひとしきり晩酌を楽しんだ後は、ホッカイロと湯たんぽを装着し、シュラフへと潜り込むのでありました。


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厳冬の朝


鳥の囀りが響く中6時半起床。夜中に寒さで一度目は覚めたものの、身体が冬仕様に慣れてきたのかよく寝られました。私が使用しているシュラフはコールマン C5で、快適使用温度5℃~・使用可能温度0℃~のスペックであり、正直真冬のキャンプには機能が足りていませんが、もちはだのインナーと防寒アウターを着込めば、寝られない程まではいきません。
とは言え温かくはないので(笑)、昨日の鍋の残りをガスバーナーで温め朝ご飯とし、インスタントコーヒーで一息ついたら撤収に取り掛かります。
前回の房総でのキャンプではパッキングに時間を取られましたが、2回目となれば慣れたもの。夜露で濡れたボディを拭き取り、V4エンジンに火を点けスタートするのでありました。


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西伊豆北上


低回転走行での暖機を済ませた後は、国道136号線で松崎へのワインディングを再び駆けることに。先行する黒色のフォルクスワーゲンは鋭いモーションであっという間に視界から消えてしまいましたが、若葉マーク全開のバージンライダーゆえマイペースでコーナリングを楽しみます。

普段はZ4の場合、伊豆は日帰りで訪れているので、早朝に西伊豆を走るのは何だか新鮮。対向車線を走るバイクにピースサインをもらいつつ、悠々自適に海岸線を北上していきます。
宇久須からは県道410号線にスイッチし、パーシャルなスロットル開放でぐいぐいと標高を稼いでいくと、急勾配が付けられたきりもみ状のコークスクリューコーナーへと突入。枯れ葉に足を取られないよう注意しつつ、お尻の下から放たれる獰猛なV-TECサウンドを味わうのでありました。


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日本晴れなり


レトロ感のある佇まいがお気に入りの西天城高原牧場の家で小休止。外気温計が9℃を示す中、一心不乱にソフトクリームを舐め倒します。
ここから先は、県道411号線・127号線で構成される西伊豆のハイラインをなぞっていきます。路面はドライコンディションであり、緩やかな曲率のコーナーにブレーキングと体重移動で飛び込み、視線とノーズを出口に向けながらアクセルを開けて姿勢を戻す。馬鹿の一つ覚えみたいにこれを繰り返すだけですが、ハンドルを握る乗りたてライダーは終始ご満悦です。
山間から顔を覗かせる富士を眺めながらのライディングは実に爽快であり、そのドラマチックなシークエンスに思わずスロットルを緩めてしまいます。対向車線にはオープンカーの車列もあり、確かに今日はZ4で来ても気持ち良いだろうなぁと羨望の眼差しを向けつつ、次回はカブリオレで来ようと決意。彼らの乾いたエキゾーストノートのアンセムを耳にしながら、一気呵成に丘陵地を駆け抜けるのでありました。


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落花啼鳥の西伊豆スカイラインを後にし、達磨山高原レストハウスで小休止。日本晴れの空をバックに佇む富士山を目に焼き付け、そろそろ帰路へと向かいます。
市街地へ下りた後は伊豆縦貫道で一気にトラバースし、東名高速道路の料金所をくぐります。渋滞皆無の3車線をのんびりと流し、家路へと急ぐのでありました。

冬季の定番コースを今回は1泊2日で回りましたが、日帰りゾーンを余裕を持ってのんびり走るのもたまには良いなと実感。河津桜のシーズンに入ると阿鼻叫喚の渋滞に陥るでしょうが、またキャンプ泊で半島を巡ってみたいなと思いました。
Posted at 2017/03/02 20:15:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記

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「チーズ工房でアツアツピザを頂きました。弟子屈ではヒョウが降ったそうです。」
何シテル?   05/03 20:17
ペリです。よろしくお願いします。
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