
とある自動車評論家は決り文句のように"ポルシェのブレーキは宇宙一"なんて大袈裟な事を言ってるけど本当なの?
という訳でブレーキをよくよく観察してみました。
地元のタカスサーキットはストップ&ゴーのレイアウトでミニサーキットの為冷却風も当たりにくくブレーキに厳しいと言われています。
実際ペイントされたキャリパーを装着した車では殆んどと言って良いぐらい焼けて変色しているのを見かけます。
そこで一番負担のかかる右フロントの写真を撮ってみました。
実際には熱が入った感じはあるものの塗装は綺麗でローターもドリルド部分にクラックが入りかけてはいますが磨耗状態も綺麗ですね。
ホントはチキンブレーキの可能性が大ですがその事は言わないでね(^_^;)
GT3の前期はローター径330mmで今となってはそんなに大きな方ではありません。
(ちなみに後期では鋳鉄の場合350mmに6ポットキャリパーの組み合わせ)
しかし、厚みは34mmもあり(注目はリアも330mm/28mm)パッドに至っては国産用の1.5倍はあるのでは?と思うほど厚みをとってあります。
ブレーキは結局熱変換機と言ってもよいので質量が多い方が耐久性は高い事になりますがバネ下重量にも影響するのでその辺のバランスだと言う事ですね。
又、エンジンレイアウトの有利性を生かしてリアブレーキの仕事量を多く取れるので4輪の熱分布が比較的均等です。
これは以前走行後に他の車種と温度差を測り比べた事が有ります。
ポルシェには今では珍しくなくなった様々な工夫や特許があるらしいので一部紹介
①アルミモノブロックキャリパー(996からだと思います)
②異径対向ピストン
③ラジアルマウント(ハブに対してラジアル方向にマウント)
④ブレーキライン(フルード冷却の為にキャリパーの外側をパイプで結合)
⑤らせん状ベンチレーテッドディスク+ドリルドローター
そんなこんな技術がてんこ盛ですが結局市販車で一般ユーザーが使用してもその恩恵に与る事が出来るところが宇宙一の所以かもしれません。
"そんなの今更解ってるよ"と言われそうですがパッド交換の方法は整備手帳の
ブレーキパッド交換、
ブレーキパッド&ローター交換で紹介してます。
実は自分でやった事無かった方はご参照下さい。
Posted at 2006/11/01 10:51:25 | |
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