
先日、古いHDDを整理していたら、懐かしい写真が出て来たので、ご紹介致します。 約13年前に「大人買い」した古いスクーターのお話です。
空冷4サイクル、自動遠心クラッチ、3速オートマチックトランスミッション、デジタルメーター、エコノパワーエンジン… 分かる方いらっしゃいますでしょうか? 赤カブと同じ1982年に発売されました「スペイシー50/80」です。
ご存知、ロードパル発売から6年後、1980年代初頭一大スクーターブームが始まりました。
ホンダからはタクトシリーズ→スカッシュ→リード→スカイ→スペイシー・・・と立て続けに新型スクーターを発売しておりました。
当時は猫も杓子も原付スクーターに乗っていましたね。 当時学校(高校)でも「パッソル」、「パッソーラ」をはじめ、「スカッシュ」も「リード」もいました。 スズキ派は「ジェンマ」や「LOVE(マイケル・ジャクソンがCM)」ギア付(ミッション車)ではGTやMB、ラクーンやハスラーと言った、まだ空冷のバイクばかりでした。 RZやMBXなどは発売されていましたが、「一部のお金持ちの息子」しか当時は持っていませんでしたね(笑) モトコンポなどはあまりに売れなくて、最後は39800円で投げ売り状態だったのを記憶しています。 ちなみに私の知り合いにはこの頃にモトコを1台箱入りのまま購入し、持っているかたがいます(汗)
さてさて、本日のお話はそれから20年後の2002年、今からも13年前に当時「大人買い」した「スペイシー50」です。 どんなバイクか興味のある方はこちらをご覧ください↓
http://www.honda.co.jp/factbook/motor/SPACY/19820500/002.html
当時、何とかバイトして月3万円くらいの収入はあった学生時代でありますが、貧乏学生である事に違いはなく、頑張って買えたのは当時の価格で69800円(車両のみ)だった「スカッシュ セル付DX」を、なんとジャックスカードローンで36回払いにして、「月々3600円なら、学生さんでも買えるよ」との甘い言葉に乗せられて買ったのが関の山でした。 あぁ、世間知らずとは言え、なんとマヌケな買い方だったのでしょうか! なんと高い金利! 倍の金額はらったとは・・・
そんな頃に発売されたのが「スペイシー50」(実売価格で20万以上)で、2サイクルのスクーターとは違うエコノパワー搭載の4サイクルエンジンで、燃費は110km/L(当時2サイクルのタクトで76km/L)と、今にして思えば赤カブの頃のSDXと兄弟車でしたね。 CVキャブを搭載しているのもエコノパワーである証です。
それも自動遠心クラッチに3ATですよ! 最上級のカスタムはデジタルメーター搭載、トリップメーターも付いていて、31キロ以上では液晶のマークが緑から赤に変わる「速度警告表示」もすでに付いており、2001キロでオイル交換を促すインジケーターまでついていました。
キーをさしてイグニッションON! するとデジタルメーターが「00→11→22→・・・99→0」となる、オープニング、セルボタンON! ちょっと低めの4サイクルカブ系の排気音がします。
さぁ、走ってみましょう! 大柄の車体(80と共通)で角ばったボディはメットインすらありませんが、フロントトランクがあり、ポジションランプにハロゲンランプまで搭載の豪華仕様! スロットルを開けると、重たいボディを1速ギアで発進、12km/h辺りで2速へチェンジ、変速の時はちょっと間ができますが、Vマチックとは違うフィーリング! 3速では最高で72km/hも出ましたよ! さすがエコノパワー!
20年落ちとは言え、当時(2002年頃)は2サイクルスクーター全盛で、信号からのスタートではジョグやディオには置いて行かれますが、最高速なら負けませんでしたね(笑)
リヤには純正オプションのキー付きトランクがあり、シートこそ張りかえてありましたが、とても優雅な気分で走れました。 リードと共に原付でありながら大きな車体、まるで一つ上のクラスの乗り心地でした。
2年ほど乗り、結構気に入っていましたが、バイク屋さんの下取りで「1986年製のリードSS(走行距離1000キロ)」のデットストックモノが入庫、それと入れ替えで手放しました。 原付の免許しかない私が所有した大型のクルージングモデルのスクーターでしたね。
Posted at 2015/06/10 12:31:32 | |
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