カタログ紹介、今回は「名前借り」なクルマは色々あれど
ちょっと強引?と思わせた、日産ローレルスピリット。
昭和60年6月発行の初代後期型です。
昭和57年1月デビュー、昭和58年11月後期型にMC。
小型車の持ち駒がなかったモーター店向けに、当時の5代目B11サニーをベースに
看板車種だったローレルの名を借りて、それっぽく仕立てられたモデル。
パルサーにスカイラインの顔を移植したラングレーという前例はありましたが、
ついに名前まで「移植」。この2トーンカラーやフロントグリル、オーナメント等
露骨なまでにローレルのスピリットをブッ込んでましたね~
後期型ではさらにテールレンズも大型化され、ますますローレル化。
ディーゼルもこの時加わりました。
MC前に追加されたターボ。グリル下のエンブレムがその証。
でもB11サニーはコンパクトなデザインだったので、伸びやかなローレルとの
チグハグ感がハンパなかったですね~
ダッシュ周りはサニーと共用ですが、ステアリングはローレルのものを流用する
こだわりぶり!
FFならではの後席居住性をアピール。運転席からリヤドアのロック操作が出来る
集中ドアロックの発展途上的装備が。
パワステは上級グレードに装備されますが、パワーウインドーはまだ設定無し。
ミッションは4速と5速MT、ATは3速で標準とロックアップ付きを設定。
エンジンは全4機種。
E15S型(直4・1500OHC、85ps)
E15E型(直4・1500OHC+EGI、95ps)
E15E・T型(直4・1500OHCターボ、115ps)
CD17型(直4・1700ディーゼル、61ps)
サスは前ストラット・後トレーリングアーム、ブレーキは全車に前ディスク、
ターボ車は4輪ディスクを装着。
カラーバリエーションは2トーン3パターン含め全8色。
インテリアはXJ系と下位とで大きく異なり、XJ系はダブルラッセル地に
ブラウンまたはブルーの高級感が、下位はベージュまたはライトグレーの
明るい色調ですね。
ラインナップ。当時の価格帯は101.7~151.3万円。
まずは下位グレード。エンジンは全車E15S、ミッションは全車4速と
LT、LFに5速MT、LFに3速ATを設定。
全車標準で間欠ワイパー、ハロゲンライト、リヤ熱線、トランクオープナー、
フードマスコット、ホイールカバー等を装備。
LTはAMラジオ、フェンダーミラー装着、電動リモコンドアミラー、4速MT車に
パワステをOP設定。LT-Gよりチルトステアリング等、LFよりAM/FMラジオ、
フューエルオープナー、電動リモコンドアミラー、幅広サイドモール等装備。
XJ系。エンジンはXJ=E15S、XJ-E=E15E、ターボXJ=E15E・T、XJ-D=CD17。
ミッションは全車に5速MTと3速AT、XJ-EとターボXJはロックアップ付き。
XJ(と-D)よりブロンズガラス、パワステ、タコメーター、リヤドアリモコンロック、
メッキサイドモール等を装備、XJ-EとターボXJにマッドガード、ターボXJには
4輪ディスクブレーキ、フロントスタビ装着。ただしXJ-Dはチルトステアが、
XJ-DとターボXJはパワステがレスとなります。
諸元表。タイヤは全車13インチ、ターボXJは175/70SR13の他
アドバンの175/70HR13もOPで選べます。
小さな高級車でサニーとの差別化を図ったんですが、やっぱりサニーですね(^^;)
この反省から、2代目では大きく手が加えられることに。
BGMに、昭和60年のヒット曲。
悲しみにさよなら/安全地帯
しっとりとした曲調が良いですね~
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Posted at
2021/04/22 06:33:11