
カタログ紹介、前回に続き610ブルーバードUから2000GTシリーズ。
昭和48年発行と思われます。
ブルーバードUが後期型となった昭和48年8月、同時に2000GTシリーズが
セダン・ハードトップ双方に追加されました。ホイールベースを150㎜、
さらにフロントノーズを55㎜延ばし直6エンジンを搭載しGTを名乗るという、
まんまスカイラインと同じやり方をブルーバードでやってのけたモデル。
写真は上位グレードのハードトップ2000GTX。
こちらははセダンの2000GTX。「サメブル」の愛称でおなじみですが、
サイドから見るとまさにサメのようなイメージですね。ロングノーズなのも
よくわかりますね~
2000GTXのダッシュ周り。デザインはSSS系と共ですが、パネルがウッドから
アルミ板となりエレガントな雰囲気が増してますね~
ハードトップ2000GTXのインテリア。
セダン2000GT。二分割グリルと4灯式ヘッドライト各々独立した、なかなかに
アクの強いフロントマスクですね~
ハードトップ2000GT。リヤ周りも複雑なデザインでエグい!
2000GTのダッシュ周り。こちらはウッドパネルが付いてますね。
エンジンは直6・OHC、2000のL20型。SUツインキャブ(125ps/17.0kgm)と
シングルキャブ(115ps/16.5kgm)。足回りは前ストラット・後セミトレの4独と
4気筒と同様ですが、独自のチューニング「GTサスペンション」となり、GTXの
5速MT車はさらに強化。ブレーキも4気筒と同様全車に前ディスクブレーキを装着。
装備群。
装備表。
ラインナップ。なお当時価格は昭和49年11月時点。
左:ハードトップ2000GTX、右:セダン2000GTX。SUツイン搭載、5速MTと
3速ATを設定。当時価格ハードトップ120.9/124.9万円、セダン117.3/121.3万円。
AM/FMマルチラジオ、カセットステレオ、ファイバースコープノブ、燃料残量警告灯、
オーバーヘッドコンソール、パワーウインドー等を装備。
左:ハードトップ2000GT、右:セダン2000GT。シングル搭載、4速MT、5速MT、
3速ATを設定。当時価格ハードトップ106.1/108.6/112.6万円、セダン102.5/
105.0/109.0万円。時計、AM/FMラジオ、タコメーター、シガーライター、
皮巻ステアリング、間欠ワイパー、運転席リフター、リヤ熱線、トランクオープナー、
タルボ型リモコンミラー、キャップレスホイール等を装備。
ボディカラーは全車共通の全7色を設定。
諸元表。タイヤは全車6.45S14-4PR。
最後に寸法図。
上級化を果たした4代目ブルーバードUですが、ユーザーのウケはあまり芳しく
なかったようですね。ちなみに当時の価格表見て面白いのが、同じ最上位GTXで
格上のスカイライン(ケンメリ)と同額に設定されてるんですよね。このあたり、
当時の販社系列同士の争いが見え隠れしますね~。まあ、ユーザーからしたら
迷いを招くだけで、人気が出なかった遠因かもですね。
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カタログ・日産 | クルマ
Posted at
2024/12/30 15:55:47