今回は昭和63年10月発行の4ドア後期型マイチェン時版です。

やや高級感に乏しかったフロントマスクには
立派なメッキグリルが付くようになりました。
一番のトピックスは、2Lに可変ウイングターボエンジンが追加された事ですね。
ターボ全盛だった80年代ですが、ホンダのターボはシティとこれの2車だけ。
リヤ周りもガーニッシュ配色の変更で豪華になりました。
ダッシュ周りは大きな変更ありません。
既存の2.7Lと2Lエンジンは変更なく引き続き搭載。
追加されたC20A型V6・2L SOHCターボ(190ps)、通称ウイングターボ。
タービン内の可変ウイングにより低~高回転時トルクのフラット化を図った、
「ターボを感じさせないターボ」エンジン。フツーのターボじゃ芸がないと
言わんばかりのホンダらしさを感じますね~
そして足回りは、2ドアのみだった4輪ダブルウィッシュボーンサスが
4ドアにも採用されるようになりました。
ブレーキは変わらず全車前ベンチレーテッドの4輪ディスク。
天童木工製の本木目パネル、100%ウール地・本革シートも
引き続き用意されます。
メーターバイザーに独立したスイッチ配置が特徴的なインパネや、
クルコン、パワーシートといった上級装備も変わらず用意されてます。
エアバッグ搭載のステアリングはチルト出来るようになりました。
装備群。サンルーフ、デュアルエアコンはOP装備。
ラインナップ。当時価格帯は244.0~383.0万円。
XiとGiがエクスクルーシヴのみとなり、新たにターボ搭載のTi系が加わってます。
最上級のXiエクスクルーシヴ(上段)。Xiの消滅により唯一の2.7L搭載車に。
オートライト、ウール100%シート、運転席パワーシート、フル本木目パネル、
エアバッグ、リヤオーディオリモコン、OPで本革シート、デュアルエアコン等が
専用装備となります。また、ミラーがクロムメッキ仕様に。
Giエクスクルーシヴ(下段)。キーレス、オートエアコン、オーディオリモコン
(メーターバイザー)、本木目パネル(コンソール)、ブロンズガラス、OPで
サンルーフ、本革シート、2トーンボディカラー、エアバッグ等を装備。
前期GiからOPだったデュアルエアコンは選べなくなってます。
Tiエクスクルーシヴ(上段)。Giエクスクルーシヴと同様+A.L.B.を装備。
Ti(下段)。装備は後述のZiに準じますが、革巻ステアリング、タンデムマスター
パワー付ブレーキ、アルミホイールをTi系(とXiエクスクルーシヴ)に装備。
Zi(上段)。チルトステア、集中ドアロック、クルコン、カセット、キー封込防止、
ホイールキャップ、OPでA.L.B.を装備。前期で選べたサンルーフ、2トーンカラーは
選べなくなってます。
Mi(下段)。パワステ、パワーウインドー、AM/FMラジオに加え、前期で未装備だった
電格カラードミラー、エアコンが標準装備に。
最後にスペック。全長4690~4840㎜・全幅1695~1755㎜・全高1390㎜、
HB2760㎜、車重1300~1420㎏。
ミッションは全車に電子制御4速AT、MiとZiに5速MT。
タイヤはセダン2LNA車・185/70R14、2Lターボと2.7L車・195/65R15。
平成2年に2代目になるまで販売されました。
ウイングターボは話題になりましたが、メッキのフロントグリルは高級感は
出たものの無理やり感があり、ホンダの迷いを垣間見ました。もっとも、
このフェイスは日本市場向けだけだった様です・・・
当時のCM。