
カタログ紹介、今回もちょっと強引?な名前借り車。
トヨタのセリカカムリ、昭和55年1月発行のデビュー時版です。
デビューのきっかけは前回の日産ローレルスピリットと似たようなものですが、
逆にカローラが最上位セダンだったカローラ店に上位クラスセダンの持ち駒を
入れるべく、当時のカリーナに看板車種のセリカのテイストを加えたモデル。
セリカXXと同様のT型グリルを用いた顔等、差別化が図られてました。
そもそもセリカとカリーナはコンポーネントを共用していた兄弟車であり、
セリカを名乗るのは強引とまでは・・・かもしれませんが、スポーティーカーの
セリカに4ドアって!?と、当時は強引さを感じずにいられませんでした。
そもそもセリカのシャーシにセダンボディを載せてデビューしたのがカリーナで、
そこへまた「セリカの4ドア」とはこれ如何に?と首を傾げたものです。
カタログ随所にアツい語りが述べられてますが、それとは裏腹にデビュー時の
エンジンはいずれも直4・OHVの1800(13T-U型、95ps)と1600(12T-U型、88ps)、
サスは前ストラット、後ラテラルロッド付4リンク、ブレーキは前ディスク・
後ドラムのオーソドックスなものでした。相応しくなるのは同年8月に2000DOHC・
4独サス・4輪ディスクブレーキ装着のGTの追加からですね。
装備群。カセットデッキ付きのスーパーサウンドコンポ、アルミホイール、
エアコンは全車にOP。
ラインナップ。グレード構成は1800、1600それぞれにXTとLT、
1800XTにはスーパーエディションも設定。
スーパーエディションにはパワステ、ハロゲンライト、モケット地シート、
メッキのドアサッシュモールが付きます。写真のアルミホイールはOP。
XT(写真は1800)。ラジアルタイヤ、電動リモコンミラー、タコメーター、
AM/FMラジオ(1800)、ウレタンバンパー(1800に標準、1600にOP)、
サイドモール、マッドガード、チルトステア、1800にOPでハロゲンライト、
パワステを設定。
LT(写真は1600)。木目パネル、AMラジオ、間欠ワイパー、リヤ熱線、
トランク・フューエルオープナー等を装備。
カラーバリエーション。3トーンが豪華なエレガンストーニングは
スーパーエディションのみ設定。
諸元表。ミッションは全車に4速MTと3速AT、XT系は5速MTも設定。
タイヤは全車13インチ、OPで185/70HR13も設定。
昭和57年にモデルチェンジ、僅か2年のライフでしたが
2代目は現行型に通じるコンセプトが全く異なるFFサルーンとなり、
セリカの名も使われなくなった為、セリカを名乗った唯一のセダンとして、
ある意味貴重な存在かも!?
BGMに、昭和55年のヒット曲。
ダンシング・オールナイト/もんた&ブラザーズ
同年最大のヒット曲。
彼の見た目とハスキーボイスとのギャップが好きでしたね~
Posted at 2021/04/27 06:47:59 | |
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