
GW突入しましたが、昨年に続きコロナ制限。
今年で最後になって欲しいですね~ワクチンに期待。
さてカタログ紹介、今回は80年代コンパクトカーから
スズキ・カルタスの初代モデル、昭和62年10月発行の後期型。
スズキの本格的な小型車市場進出モデルとして、当時提携していたGMとの
共同開発により昭和58年デビュー。この年の6月に後期型へのMCが施され、
フロントバンパーがエアダム一体型となり、グリルデザインも一新、
洗練された顔つきになりました。
ボディは巻頭の5ドアと、この3ドアの2種。3ドアは5ドアよりホイールベースが
100㎜短く、違いがこの写真からも見てとれますね。
スポーツバージョンは既存のターボの他、後期型より1300ツインカムのGT-iも
加わりました。
当時流行したクラスタースイッチを採用したメーターパネル。
安っぽさを感じさせないダッシュ周りのデザインですね。
シートはフルフラット機構も採用。スポーティモデルにはバケットシートが
装着されます。ドアトリムに垂直にペタッと取付されるパワーウインドーの
スイッチが時代を感じさせますね~
エンジンは多彩な5機種、大きくは3気筒1000と4気筒1300に分かれます。
G13B型(直4・1300DOHC+EPI、110ps):GT-iに搭載。この時の小変更で97psより
大幅なパワーアップ。
G13A型(直4・1300SOHC、70ps):GT-iを除く1300シリーズに搭載。
G10型(直3・1000SOHCターボ+EPI、82ps):Siターボに搭載。インタークーラー付き。
G10型(直3・1000SOHC+EPI、55ps):3ドア1000ERに搭載。
G10型(直3・1000SOHC、52ps):上記以外の1000シリーズに搭載。
サスは前ストラット、後は後期型でリーフからトーションビームに変更。
ブレーキは全車前ディスク(一部にはベンチレーテッド)。
GT-iはポテンザのタイヤを標準で履きます。
では、ラインナップ。当時の価格帯は66.5~133.8万円。グレード構成は
1300シリーズに5ドアGR、MR、3ドアSR、1000シリーズに3・5ドアAR、
3ドアER、UR、バン、スポーツバージョンの3・5ドアGT-i、3ドアSiターボ。
ミッションは1000AR、UR、バンに4速MT、それ以外に5速MT、1300と
ターボに3速ATを設定。
上段:5ドア1300GR。カセットデッキ、チルトステア、パワーウインドー、
分割可倒リヤシート、マッドガード、電動リモコンミラーを装備。
中段:3ドア1300SR。AM/FMラジオ、タコメーター、助手席ウォークイン、
カラードバンパーを装備。ボディカラーはホワイトのみの受注生産グレード。
下段:5ドア1300MR。電磁バックドアロック、運転席シートリフター、
フルフラットシート、センターコンソール、リヤワイパーを装備。
スポーツバージョン。
上段:3ドア1300GT-i。分割可倒リヤシート、フルエアロ・カラードエクステリア、
フォグランプ、デュアルエキパイ、アルミホイールを装備、オーディオはレスに。
中段:5ドア1300GT-i。同3ドアとは装備が異なり、フルエアロ、フォグランプが
付かない代わりにAM/FMラジオ+カセット、チルトステア、パワーウインドー、
電動リモコンミラーを装備、1300GRに近い内容です。
下段:3ドア1000Siターボ。アルミホイールがフルキャップになる以外は
3ドアGT-iとほぼ同じ装備。
1000シリーズ。全車ボディカラーがホワイトのみという・・・
上段:3ドア1000ER。受注生産グレード。トリップメーター、間欠ワイパー、
ファブリック地シート、リヤ熱線、可倒式ミラー、サイドモールを装備。
中段:3ドア1000AR。AMラジオ、時計、シガーライター、ハロゲンランプ、
カラードグリル、ドアミラーを装備。
下段:5ドア1000AR。同3ドアとほぼ同じ装備。
上段:3ドア1000UR。受注生産グレード。メーター透過照明、ビニール地シート、
ELR前シートベルトを装備。OPでリヤ熱線を設定。
中段:3ドア1000バン。4ナンバー登録となりこれが最下位グレード・・・と思いきや、
外装こそURと同様ですが、AMラジオ、シガーライター等、AR相当のものが付きます。
装備詳細と外観図。
諸元表。前ディスクブレーキは1000SRとスポーツバージョンはベンチレーテッド。
タイヤは1300GT-iは14インチ、1000SRとSiターボは13インチ、1300シリーズと
1000ERは12インチのラジアル、その他はバイアス。
小型車市場に後れを取っていたスズキが満を持して投入した初代カルタスでしたが、
いまいち垢抜けないスタイルはインパクトに乏しかったですが、GT-iの存在は
アツいものを感じさせてくれましたね~
当時のCM。
おぉ~ファイナルカウントダウン!アツい~
イメキャラの舘ひろしはカルタスの名を広めた立役者ですね!