デビュー時版です。
トヨタとしては意外にも他メーカーより出遅れていた初のFF駆動モデルとして
異販売店向け双子車のターセルと共にデビュー。なおコルサはトヨペット店、
スターレットとカローラの間のポジションで双方を補完するかのように
2BOXの3ドアハッチバックと3BOXの2/4ドアセダンをラインナップ。
この3ドアのリヤデザイン、独特ですごく印象に残ってます。
エンジンが縦置き故にロングノーズ・ショートデッキスタイルのセダン。
当時のカリーナと同じという2500㎜のロングホイールベースで居住性を
向上させた反面、ダックスフントみたいな身なりになっちゃってますね(汗)
ロングホイールベースの恩恵が、このタイヤハウスの無いリヤシート。
FFゆえのトンネルの無い足元空間と併せ、リヤの居住性が良さそうですね~
ラック&ピニオン式のステアリング採用を謳うダッシュ周り。当時はまだ
ボールナット式が主力車種の主流だったんですね~
エンジンの下にデフが通る独特なメカニズム。横置きが一般的なエンジンを
縦置きにした理由の一つに、従来からのユーザーに違和感を与えない為という、
いかにもトヨタらしい保守的な面もうかがえますね~
エンジンは直4・1500OHCの1A-U型(80ps/11.5kgm)。サスは前マクファーソン
ストラット、後トレーリングアーム。ブレーキは全車前ディスク。タコメーターが
電圧計と切り替えできるギミックが面白いですね。いらんけど(苦笑)
装備群。カセットステレオ、エアコンはOPT装備。
ではラインナップ。ミッションは全てMT。3ドアSを除く全車に4速、2ドアを除く
全車に5速を設定。
上:3ドアGSL。デジタル時計、ウッドステアリング・シフトノブ、電動ミラー、
145SR13ラジアルタイヤ等を専用装備。
下:3ドアS。3ドアのみのスポーティグレードで、165/70SR13ラジアルタイヤ、
サイドストライプ、リヤスタビ、スポーツサスを専用装備、ほかOKモニター、
電圧計合体タコメーター、ウレタンバンパー、リヤマッドガード等を装備、代わりに
GSL専用装備とAMラジオ、サイドモール、ハーフホイールキャップ等が省かれます。
上:3ドアGL。ファブリック地シート、アナログ時計、トランクオープナー、
間欠ワイパー、リヤ熱線、6.15-13-4PRタイヤ、フロントマッドガード等を装備。
下:3ドアデラックス。リヤ分割可倒シート、AMラジオ、助手席ウォークイン、
シガーライター、リヤワイパー、サイドモール、6.00-12-4PRタイヤ、ハーフ
ホイールキャップ等を装備。
上:4ドアGSL。装備は助手席ウォークイン、リヤワイパー等を除き3ドアの
同グレードと同等。
下:4ドアGL。リヤ分割可倒シートと上記同様装備を除き3ドアの同グレードと
同等の装備。また2ドアも設定あり、助手席ウォークインが装備されます。
上:4ドアデラックス。2ドアも設定あり。装備は上記同様に3ドアの同グレードと同等。
下:2ドアスタンダード。2ドアのみの最下位グレード。デラックスからAMラジオ、
助手席ウォークイン、シガーライター、サイドモール等が省かれます。
装備表。詳しい装備差はこちらで。
諸元表。
最後に外観図。
トヨタ初のFFという意気込みとは裏腹に、あまり人気は得られませんでした。
機構的にはトヨタにしては革新的で面白味もあるクルマだったんですが、
スタイリングやポジショニングが地味だったのが要因のようですね・・・
コルサのオーディオで聴きたい昭和53年当時のヒット曲。
東京ららばい/中原理恵