
シビックは名乗らずとも、シビックのワゴンという立ち位置はシャトルと同じ。
ちなみにデビュー当初はベルノ店向けにV、プリモ店向けにPのサブネームが
付き外観も若干の違いがあったみたいですが、このカタログ時のマイチェンで
一本化され、サブネームも無くなりました。
スタイリングは至って堅実で地味な印象ですが、それはほぼ同時にデビューした
ボディ共用のバン、パートナーの存在があったからでしょう。シャトルにも
PROというバンがありましたが、ショートボディゆえに積載量で劣る面を払拭し、
ライトバン市場にも本腰を入れたかった思惑が見えますね。
それで言うと、シャトル以前の2代目シビックに存在したワゴン、カントリーに
回帰したとも言えますね。カントリーと言えばサイドのウッド調パネルが
印象深いですが、このオルティアにも似合いそうですね!
ダッシュボードはシビックと共通デザイン。かどの丸い優しいデザインですね。
リヤシートを前倒しするとフラットな床面に820ℓの大容量なカーゴルーム。
恥ずかしながら知らなかったのですが、テールゲートにはガラスハッチが
採用されていたんですね~
まだCD-ROMで5インチと画面が小さかったのが懐かしいカーナビをOPTで用意。
オートエアコンやカセットデッキを全車に装備。キーレスもありました。
エンジンは全車直4DOHC16バルブで、2000のB20B(145ps/18.2kgm)と
1800のB18B(140ps/17.4kgm)を搭載。
サスはコンポーネンツを共用するシビックと同様、4輪ウィッシュボーン。
スタンバイ型のリアルタイム4WDも用意。
このカタログ時のマイチェンでデュアルエアバッグとABSが全車標準に
なったようですね。
ではラインナップ。グレード構成はGXとGX-S、GXには1800・2000・20004WD、
GX-Sは2000の4WDのみ。ミッションはGXの1800のみ5速MT、全車に電子制御
4速ATの設定。
GX。当時価格MT166.8/AT176.3万円。
前述のオートエアコン、カセットデッキ、デュアルエアバッグ、ABSの他、
パワーウインドー、パワードアロック、パワステ、チルトステア、タコメーター、
外観ではルーフレール、リヤスポ、リヤワイパー等を全車に装備。タイヤは
185/65R14。電動ガラスサンルーフ、カーナビを全車にメーカーOPT設定。
2.0GX。当時価格188.5万円。
キーレス、電動格納ドアミラー、フォグライト等を装備。プライバシーガラスを
メーカーOPT設定。
2.0GX 4WD。当時価格203.5万円。
2WDと装備は同じですが、プライバシーガラスのOPT設定がありません。
2.0GX-S。当時価格218.3万円。
プライバシーガラス、革巻ステアリング、木目調センターコンソール、
スポーツグリルを装備。タイヤは195/60R14になります。
装備表。
カラーバリエーション。2トーンカラーは2.0GX(2WD)とGX-SにOPT設定。
シート地は全車モケット。
諸元表。
最後に寸法図。
「これ、ユーのワゴン?」とジャン・レノ氏が言うCMは印象に残ってますが、
クルマ自体はやはり地味な印象が拭えず・・・決して出来が悪い訳ではないのですが
もう少し何か魅力が欲しかったですね~・・・後期型でスポーティーなイメージに振り
イメチェンを図るも特効薬にならず、市場の冷え込みもあって平成14年(2002)年に
一代限りでその生涯を閉じました。
当時のCM。
Posted at 2025/11/03 12:26:57 | |
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