
カタログ紹介、今回は軽やノートのヒットで影に隠れがちながら
長年日産のボトムラインを担ってきたマーチ、その初代モデルから
昭和57年10月発行のデビュー時版。
マーチはデビュー前年、昭和56年の東京モーターショーで
NX-018として参考出品され、翌年の発売に向けて車名を公募。
よくCMでやってたのを覚えてます。応募もしたような…
何て名前出したか忘れましたが。
で、決まった名前がマーチ。名前が似てるから、と
現在謹慎中(--;)のマッチこと近藤真彦氏がイメキャラとなって
「マッチのマーチ」のキャッチで大々的にデビュー。
この宣伝効果もあって、見事にヒットしましたね。

ジウジアーロが手掛けたといわれるデザインは堅実ですが
こう見ると結構なスラントノーズでスポーティーですね。
グラスエリアが広く、クリーンな印象ですね。運転もしやすそうです。
デビュー当時はこの3ドアハッチバックのみでした。
機能的なダッシュ周り。格子柄のインテリアが当時っぽいですね。
当時の直接のライバルは同じく1000ccのダイハツ・シャレード。
しかしモデル末期だったのでリッターカークラスはマーチの独壇場に。
おっと、ボンネットは前ヒンジだったんですね~
エンジンは新開発の直4・1000ccMA10型(57ps)。
日産初のアルミブロック採用でエンジンの軽量化、空気抵抗の低減等により
当時の小型車トップの10モード燃費「最大」21km/Lを達成。
「最大」と書いたのは一部グレードのみのスペシャル燃費チューンが
存在していた様である為。他グレードは19km/L(MT)。
最小回転半径4.4mと当時のクラストップの小回り性ですが
まだパワステは最上級グレードのみにオプションでした。
ミッションは4速・5速のMTと3速ATの3種。ブレーキは全車前ディスク。
サスは前ストラット・後4リンク。
ラインナップ。
E(左)は独自のエコノミー顔を持つ下っ端グレードでミッションは4速MTのみ。
独特な形状のスタイルドハイバックシートは全車標準、Eの生地はレザー。
他は特筆だった装備は無く、リヤ熱線、オーディオがOP設定なくらい。
タイヤは5.95-12-4PRですが、OPで145または155SR12ラジアルも選択可。
また155ではアルミホイールも選べます。
L(右)は4速・5速MTと3速ATの全ミッション選択可。
ハロゲンライト、AMラジオ、シガライター等を装備、シート地は起毛トリコット。
5速MTには155SR12ラジアルタイヤが標準に。このL・5速MTが21km/L達成の
スペシャル燃費チューン車。
中間グレードのS(左、OP装着車)。ミッションは4速MTと3速AT。
リヤ熱線、間欠ワイパー、トリップメーター、時計、バックドアオープナー、
チルトステアリング、リヤ分割シート、センターコンソール等、外装では
サイドモールが装備されます。シート地はモール糸平織、タイヤは145SR12に。
普通に乗るならここからかな?
最上級のG(右)。ミッションは全種選べます。
リヤワイパー、電動ミラー等の装備に外装でも大型ウレタンバンパー、
サイドモールストライプ、ブラックアウト(シル・ドアサッシュ・ワイパー)、
マッドガードが装備され見栄えが良くなります!シート地も格子柄のモケットに。
そして唯一パワステがOPで装備可能、ただしオーディオはレス仕様(OP)に。
諸元表とカラーバリエーション。
全長3785㎜・全幅1560㎜・全高1395㎜、車重635㎏(G・5速MT車)。
ホワイト・レッドは全車に、シルバー・ブルーはE以外に、
イエローとレッド/グレー2トーンはGのみに設定。
ラインナップで前述のとおり、グレード毎にシート地が異なります。
デビュー当初はシンプルなラインナップだった初代マーチでしたが
この後どんどんバリエーションを増やしていきます。
当時のCM。