
カタログ紹介「・・・じゃない方」なクルマ、
前回に引き続きギャランじゃない方、三菱エテルナ。
平成4年5月のモデルチェンジ時版。
本家ギャランと同時にモデルチェンジ。先代のメインだった5ドアをやめ
4ドアセダンのみに。ワイドボディ化とV6搭載で上級化を図りました。
ボディデザインはギャランと異するものとなり独自性がアップ。
曲面多用のヌメっとしたギャランより、ショルダーラインが締まって見える
こっちの方が自分的には好ましいですね~
最速モデルZR-4の後継、XX-4はツインターボ化!
インテリアデザインはギャランと共通。
当時このクラスでこぞって行われた3ナンバーワイドボディ化。
といっても全幅1730㎜と、少しだけ5ナンバー枠オーバーだったんですが
それでも当時は随分大きくなったと感じましたね。
エンジンは新開発のV6をメインに全6種と多彩。
6A12型V6・2000DOHC(170ps)、XX-4専用のツインターボ(215ps)、
SOHC(145ps)、6A11型V6・1800SOHC(135ps)、4G93型直4・1800
SOHC(110ps)、4Ⅾ68型直4・2000ディーゼルターボ(94ps)。
足回り。サスはFF車では世界初の4輪マルチリンクを採用。
一部には電子制御サスE.C.S.も装備。
ブレーキは全車前Vディスク、後は2000DOHC車にディスク
(ツインターボはVディスク)を装着。一部にABSも装備。
ハイテク装備も満載。ファジィ制御4速AT・INVECS、ファジィTCL、
電子制御フルタイム4WD、アクティブ4WS、アクティブプレビューECS(OP)、
エアピュリファイヤファジィエアコン(OP)・・・
エアバッグは全車選択可能ながらまだOP設定でした。
エアコンは全車標準、上級グレードにはパワーシートやキーレスも装備。
マルチメディア・オーディオ。
10スピーカーを誇るデジタルスーパーサラウンドシステムに、ナビの発展途上的
アイテム・三菱マルチコミュニケーションシステム・MMCSをOP設定。
モニターはブラウン管だったんですね~それでも当時先進のシステム。
その他装備群。
メーカーOP装備。パッケージOPも設定されています。
では、ラインナップ。価格帯は147.8~263.7万円。
グレード構成は下からLF、LU/LU-4、VISAGE、LX、XX-4。
エンジン設定はLFとLU/LU-4に1800と2000DT、VisageにV6・1800、
LXにV6・2000とDOHC、XX-4にV6・2000DOHCツインターボ。
ミッションはXX-4以外に5速MT、全車に4速AT(ガソリン全車ファジィシフト、
更にLXとXX-4はホールドモード付)。
1800 LF。電動リモコンミラー、AM/FMラジオ+カセット、マニュアルエアコン、
パワーウインド、センタードアロック、パワステ、チルトステア等、最下位グレード
でも十分な装備。OPでABS、リヤワイパー、運転席エアバッグ等を用意。
タイヤは165SR14+ホイールカバー。
2000DT LF。後席暖房が付く以外は1800と同装備。
1800 LU/LU-4。可変間欠ワイパー、電動格納ミラー、運転席ハイトアジャスタ、
リヤセンターアームレスト、パーシャルトランクスルー、オートエアコン、
後席暖房等を装備。OPでエアピュリファイヤファジィエアコン、キーレスを設定。
2000DT LU/LU-4。1800と同装備。
V6・1800 VISAGE。マフラーカッターが付く以外はLUと同装備。
わざわざグレード名を変えてるのはV6積んでるからでしょうか?
ただ、OPではアルミホイール、リヤスポ、サンルーフ、ライブビジョン(TV)、
CDチェンジャーコントロール付きオーディオ+6スピーカー、パワーアンテナ等
豊富に設定されるようになります。タイヤは185/70R14。
V6・2000 LX。シェードバンド、ランバーサポート、助手席バニティミラー、
レオスタット、テレスコステア等の他、OPだったCDチェンジャーコントロール付き
オーディオ+6スピーカー、パワーアンテナ、キーレス等が標準装備に。
OPでデジタルスーパーサラウンドシステム、クルーズコントロールを設定。
V6・2000DOHC LX。リヤスタビ、リヤワイパー、デュアルマフラーカッター、
運転席パワーシート等を装備。OPでファジィTCL(AT車)、アクティブプレビューECS、
三菱マルチコミュニケーションシステムを設定。またスポーツパッケージとして
アクティブ4WS、195/60R15タイヤ+アルミホイール、リヤスポのセットOPも設定。
標準タイヤは195/65R14。(写真はスポーツパッケージ装着車)
V6・2000DOHCツインターボ XX-4。エテルナ最上級にして最強グレード。
ABS、ファジィTCL、ECS、アクティブ4WS、リヤLSD、アルミホイール、
リヤスポ等、主に走りに関する装備を追加。快適装備はLXとほぼ同じ。
タイヤは205/60R15。
カラーバリエーション。落ち着いたカラーばかりですね。
LFはソフィアホワイトとアルハンブラシルバーのみの設定、
コルドバブルーはVISAGE専用色。
最後にスペック。
全長4610㎜・全幅1730㎜・全高1405㎜・HB2635㎜、車重1460㎏(XX-4)。
ギャランじゃない方、というイメージを払拭するかのように
(外観上は)差別化を図り独自性を持たせたエテルナでしたが
本家ギャランの肥大化バッシングの波を食らい、低迷。
平成8年、後継車アスパイアにその座を譲り、初代Σ/Λから永く続いた
エテルナの名はこの代限りで消滅します・・・
当時のCM。