
カタログ紹介、今回は日産を代表するスポーツカー、フェアレディZから
初代・S30型。2by2追加後の昭和49年発行と思われます。
まずは軽く初代Zの略歴と今回のカタログ位置を。
昭和44年10月 デビュー。全車2シーター、直6・2L。最強モデルに
DOHCのZ432をラインナップ。
昭和45年10月 AT、レギュラーガソリン仕様追加。
昭和46年10月 2.4L追加。通称Gノーズの240ZG等をラインナップ。
昭和48年 9月 マイナーチェンジ。排ガス規制対応、ハイオク仕様と
DOHC、2.4L廃止。
昭和49年 1月 2by2追加。←今回この辺り
昭和50年 8月 排ガス規制対応、NAPS・EGI化。
昭和51年 7月 排ガス規制対応、最上級のZ-T追加。
昭和53年 8月 2代目にモデルチェンジ。
初期はカリカリのスポーツカーの印象が強いですが、排ガス規制の風当たりの中
新たな方向性として登場したのが4シーターの2by2でした。
ホイールベースを約300㎜延長、リヤヘッド周りのクリアランス確保の為
ルーフが延長され幾分スポーティさを失いましたが、それと引き換えに得た
実用性とロング化された優雅なスタイルは、スポーツカーからGTカーへの
性格付けの移り変わりを感じますね。
スパルタンなダッシュ周り。中央の3眼メーターは後世に続くフェアレディZの
アイデンティティでしたね。
追加されたリヤシートですが、ほぼ垂直なシートバックに極度にえぐられた座面で
スペース確保の苦労の後が見て取れます。
トランクはハッチゲート式でユーティリティ性に富みます。
昭和48年のマイチェンでリヤコンビランプの配置が変更されています。
透視図とレース戦績。
2シーターも引き続きラインナップ。やはりカッコよさは断然ですね!
イメージリーダーのZ432や240ZGが無くなりましたが、スポーツカーである事に
変わりはなく、2by2とは似て非なる印象ですね。
シート地は部分布地の2by2と異なり全面発泡レザー。
エンジンは直6・2000SOHC+SUツインキャブのL20型。排ガス規制により
ハイオク仕様が無くなった為レギュラーガソリン125psのみに。
サスは前後ストラットの4独、ブレーキは全車前ディスク。
ラインナップ。当時の価格帯は113.5~156.3万円。
2by2、2シーターそれぞれにZとZ-Lのグレード構成、
ミッションはZに4速MT、Z-Lに5速MTと3速ATを設定。
Z-Lに自動選局ラジオ付ステレオ、リヤ熱線、ホイールキャップ等を装備。
Zの2シーターはフロントシートがリクライニングしません!
カラーバリエーション。
諸元表。標準タイヤは全車6.45H-14-4PR。
さて初代Zと言えば、近々モデルチェンジされる次期型のモチーフとなってますね。
登場が楽しみです!
なかにし礼氏作詞・平尾昌晃氏作曲の名曲ですね。
ロックな彼女しか知らなかった自分がこれ聴いた時は衝撃でしたね。
イメージ全然違いますもん(^^;)でも自分の中で好きな昭和歌謡の
5本の指に入るくらい好きな曲です!
Posted at 2021/06/06 14:40:16 | |
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