
カタログ紹介、今回は他メーカーの軽とは一線を画すワイド&ロースタイルが
独特だったホンダ・初代トゥデイ。平成2年2月発行の初代後期型です。
昭和60年のデビューより一貫して今井美樹さんがイメキャラを担当。
当初は丸目顔&2気筒エンジンのシンプルな構成でしたが、中期型で
異形ライトにフェイスリフト&3気筒に換装、そしてこの後期型で
660cc規格に移行しました。

この時すでにデビュー5年目でしたが、古さを感じさせないスタイル。
四隅に配されたタイヤが踏ん張り感を出してますね。
パステルカラーを多用するなど、女性向けに振られた感が強いですが、
低く構えたスタイリングはカッコイイですね~
なので着座位置もとても低く、スポーツカーに乗ってる感じがしましたね。
ダッシュ周りは機能的なデザイン。
切り詰められたボンネットに傾斜の強いフロントウインドー、
スパっと落とされたリヤ。ワンダーシビックや2代目シティから続く
ホンダのトレンドでしたね。
運転席はセンター寄りにオフセット。エアコンやパワーウインドーの快適装備は
設定ありますが、まだパワステはありません。一歩足りないところがホンダらしい?
一方で電動サンルーフの設定があったり。
エンジンは660cc化されたE07A型・直3SOHC、キャブ(42ps)と
PGM-FI(52ps)の2種。ミッションは4速と5速のMTに3速ATも用意。
サスは前マクファーソンストラット、後トーショナルビーム(2WD)。
ブレーキは全車に前ディスク。
この時追加されたビスカスカップリング式リアルタイム4WD。
4WDは後サスもマクファーソンストラットの4独になります。
装備群。
ではラインナップ。税制改正により中期型から加わったセダンタイプ
(5ナンバー)と元来のバンタイプ(4ナンバー)各々に2WD・4グレード、
4WD・2グレードを設定。当時の価格帯は57.5~99.4万円。
まずはセダンタイプ。XTiと4WDのQXiはPGM-FIエンジン搭載、
XL、ポシェットに4速、XG、XTi、4WDに5速MT、2WD全車に3速ATを設定。
XTiはカラードミラー&ドアノブ、3本スポークステアリング、13インチタイヤ等を
装備、オーディオレス。OPでサンルーフを装着可。ボディカラーも最大の5色設定。
XGは電動ミラー、タコメーター、AMラジオ、シガーライター、間欠ワイパー、
リヤワイパー、防眩ミラー、フロントスタビ等を装備、ブロンズガラス&
パワーウインドーをセットでOP設定。
ポシェットはブロンズガラス、カラードミラー、バニティミラー、AM/FMラジオ+
カセット、パワーウインドーを特別装備、他にもサイドストライプ、助手席
ウォークイン、リヤシェルフ、テールゲートオープナー、リヤ熱線、フルホイール
キャップ等を装備。
最下位のXLはシート地が発泡レザーに、オーディオもレス仕様。リヤシェルフ、
AMラジオ、シガーライター等をOP設定。セダン全車標準としてハロゲンライト、
フューエルオープナー、ステアリングロック、トリップメーターを装備、OPで
マッドガード、4WDも含めエアコンを設定。
リアルタイム4WD。QXiは2WDのXTiと同様の装備。
シーズンは一見2WDのポシェットの4WD版ですが、装備はやや異なりカセット、
バニティミラー以外の特別装備は付かず、代わってマッドガード、シガーライター、
間欠ワイパー、リヤワイパー、防眩ミラー、フロントスタビ等を装備。
次にバンタイプ・2WD。PGM-FIエンジンはRi-Zのみ搭載、
Fとポシェットℓに4速、GとRi-Z、4WDに5速MT、2WD全車に3速ATを設定。
Ri-Zはカラードミラー、サイドのPGM-FIステッカー、3本スポークステアリング、
フロントスタビ、13インチタイヤ等を装備、オーディオレス。OPでサンルーフ、
またブロンズガラス&パワーウインドーをセットでOP設定。
Gは電動ミラー、フロントスタビ、ブロンズガラス&パワーウインドーのOP設定が
無い以外はセダンXGと同等の装備。
ポシェットℓはパワーウインドー、助手席ウォークイン、リヤシェルフ等が無い以外
セダン・ポシェットと同等装備。
最下位のFはセダンXLから更にステアリングロック、トリップメーター等が省かれます。
リアルタイム4WD。バンには最上位ポジションの設定が無く、逆に最下位を設定。
シーズンℓは助手席ウォークイン、リヤシェルフ等が無い以外セダンのシーズンと
同等。
QFはリヤ熱線が付く以外は2WD・Fと同等の装備。
スペック。
平成5年に2代目が登場した後もバンは継続、お買い得グレード「ハミング」の
ヒットで平成10年までの長きに渡り販売されました。
2代目が不振だった事もありますが、この斬新なスタイリングは古さを
感じさせませんでしたね。
当時のCM。
トゥデイのCMソングと言えば、岡村孝子さんの「はぐれそうな天使」の
印象が強いですが、あれは初期の頃でしたね。
この曲・・・ジュリーのソロデビュー曲ですよね!