
カタログ紹介、今回はかつてのスバルのリッターカー、
スバル・ジャスティ。昭和59年2月発行のデビュー時版です。
・・・おっと、「初代」を付けないといけませんでした。
現在トヨタ・ルーミーのOEMモデルにリバイバルでネーム使われてますね。けど存在感薄すぎ・・・最初のジャスティは軽のレックスをベースにしたリッターカーで、姿かたちも
当時のレックスの拡大版みたいな(実際、ドアは流用)感じでしたね。
このカタログは本編からグレード毎の掲載(つまり巻末に一覧が無い)
タイプなので、グレード紹介も兼ねていきます。
巻頭の通り3ドアと5ドアのボディにそれぞれFFと4WDのラインナップ。
3ドア4WD・RS(当時価格98万円)。
4WDは当時クラス唯一で、パートタイム式。切替はシフトノブの赤いボタンを
押すだけ。電子音が鳴り、インジケーターに表示されます。デビュー当初から
4WDを設定しているのがスバルらしいですね。
3ドアFF・LS(80.6万円)。駆動別に各1グレードで、グレード間の装備差は
ほぼありません。
3ドアのインテリア。メーターナセルは当時流行のクラスタースイッチを採用。
3ドアには全車タコメーターを装備。ステアリングはウレタン製になり、
デザインは5ドアと異なります。
ここにもパーソナル無線が・・・80年代の必須アイテム⁉
3ドアのシートは独特なグラフィックデザインを持つバケットタイプ。
サンルーフは3ドアRSに4.9万円高で装着車設定、フットレストもRSのみに装備。
デビュー当時のエンジンは直3・1000SOHCのEF10型(63ps/8.5kgm)のみですが
燃費仕様のチューンもありました(後述)。翌年1200が追加されます。
サスはスバルお得意の前後ストラット4独で、3ドアにはフロントスタビを装着。
ブレーキは全車フロントディスク。
ミッションは後年世界初の無段変速AT(ECVT)を搭載しますが、当時は5速MTのみ
だったんですね~
5ドア4WD・RJ(99.9万円)。5ドアも基本的に駆動別に各1グレードの設定。
5ドアFF・LJ(82.1万円)。外観にやや違いがありますが、RJと装備差はほぼ無し。
5ドアのインテリア。タコメーターが付かない代わりにRJは大きな時計が
はめ込まれます。LJは計器盤自体がシングルになり、時計はデジタルが
シガーライターの上に付きます。
3ドアとは異なりモノトーンで落ち着いたデザインのシート。
5ドアにはラゲッジルームランプとチャイルドプルーフが装備されます。
LJには低燃費仕様エンジン搭載のLJ-FEも設定。スペックは57ps/8.3kgmに
デチューンされますが、リッター23㎞と標準仕様より3㎞燃費が良くなってます。
エクステリアは赤いモールとホイールアーチプロテクター、ストーンガードが
5ドアLJ以外に装着され、スポーティな印象に。リヤワイパー、リヤ熱線、
ホイールカバー等を全車に装備。エアコン、オーディオは全車レス仕様(OPT)。
ボディカラーは3ドアに2トーンカラーを設定。レッドとホワイトのみ3ドアと
5ドア共通で選べる以外は各ボディで色設定が異なります。
最後に外観図。
レックスの延長線みたいなスタイルは、軽っぽさが強調され目新しさも無く
既に戦国時代だったリッターカークラスでは苦戦を強いられましたね。
前述の1200やECVTの追加でもカンフル剤にはならず、テコ入れの為後期型では
違うクルマと思うほどフロント周りが変わっちゃいましたね・・・
当時のCM。
Posted at 2022/03/10 07:06:56 | |
トラックバック(0) |
カタログ・スバル | クルマ