
超不定期ですが・・・カタログ紹介。
今回はマツダ・ファミリアAP、昭和52年1月発行のモデルチェンジ時版。
4代目に当たるファミリアAPは、先代の2つのファミリア(ファミリアプレストと
グランドファミリア)を事実上統合した形でモデルチェンジされましたが、
どちらとも全く異なる2BOXスタイルに一新、3ドアと5ドアの2本立てでした。
それは同クラスのライバル、ホンダ・シビックの成功が大きく影響したと思われ、
以降他メーカーも追随していきましたね。この前期型は独立したグリルと立体的な
ライト周りが独特なフロントフェイスでしたね~
このファミリアは映画「幸せの黄色いハンカチ」の劇中車として有名ですよね。
ハッチゲートがバンパー上からじゃないところが2BOXの黎明期を感じさせます。
各メーター周りの四角いパネルが特徴的なインパネのデザイン。
からし色のインテリアが当時らしいですね~
車名にも付く低公害AP(アンチ・ポリューション)仕様のエンジン。当初は直4・
1300OHCのTC型(72ps/10.5kgm)1機種のみ。翌年には1400が追加されます。
2BOXながらまだFRだった足回り、サスは前ストラット、後は「あのコスモと
同じ」と誇らしげに謳う5リンク。ブレーキは上級グレードに前ディスクを採用。
ラインナップ。5ドアと3ドアにそれぞれ4グレード構成。
まず最下位に標準車、いわゆるスタンダードがありますが残念ながら写真無し。
ミッションは4速MTのみ、当時価格は3ドア64.0万円、5ドア67.5万円。
装備は全車標準のステアロック、ワーニングパネル・・・くらいですかね。
シートはハイバックのビニールレザー地、タイヤは全車共通で6.00-12-4PR。
DX。ミッションは4速MTのみ、当時価格は3ドア71.0万円、5ドア74.5万円。
外装ではメッキバンパー、ハーフホイールキャップ、装備ではAMラジオ、シガー
ライター、フロントリクライニングシート等が付きます。
右:3ドアGF。4速MTのみ、当時価格76.0万円。
3ドアのみに設定のグレードで、外装ではバンパープロテクター、ブルーペンガラス、
ベルトラインモール、砲弾型ミラー、リヤワイパー、リヤ熱線、装備はタコメーターを
含む5連メーター、トリップメーター、助手席ウォークイン等一気に充実します。
シートはGF専用の、座面が布地のおしゃれなチェック柄があしらわれます。
左:3ドアスーパーカスタム。4速/5速MT、当時価格80.0/82.5万円。
最上位グレードで、外装にはサイドプロテクター等、装備では時計、リヤゲート
オープナー、リヤ分割シート、フルトリムインテリア等が付きます。シートは
ニット地のローバックタイプになります。

右:5ドアGL。4速MTのみ、当時価格79.0万円。
3ドアのみのGFに対しこちらは5ドアのみのグレード。GFとは装備が微妙に異なり
砲弾型ミラー、5連メーターが付かない代わりにシートがローバックタイプに。
ただしチェック柄ではありません。
左:5ドアスーパーカスタム。4速/5速MT、当時価格83.5/86.0万円。
外装・装備は3ドアのスーパーカスタムと同様です。
スペック。
最後にカラーバリエーション。ボディカラーは全7色ありますが、全色選べる
グレードはありません。標準車はホワイトのみ。GFのチェック柄シートは
ボディカラーによって色が違うところが更にファッショナブル!
自分的ベストチョイスは3ドアGFのマスカットグリーン。必要にして十分な装備、
タコメーターも付いてますしね。なによりチェック柄シートがいいですね~
爆発的大ヒットした次代FFファミリアの影に隠れがちですが、それに繋がる
2BOXスタイルを確立した功績は大きいですね。
当時のCM。
映画に出てるのは赤いファミリアで、当たるのは黄色いファミリアで・・・ややこし。