５ドアセダンというジャンルに果敢に挑んだクルマのひとつ、トヨタ・スプリンターシエロ。昭和62年5月発行のデビュー時版です。
スプリンターの5ドアセダンは兄弟車のカローラ共々先代80系から加わり
カローラのそれよりは認知度がありながらも、やはり4ドアの陰に隠れる存在でした。
そこで90系へのモデルチェンジ時にシエロというサブネームを付けて別シリーズ化。
何とか5ドアセダンの人気を上げたいという心意気が見て取れましたね～
基本的にリアセクション以外は４ドアセダンと同じスタイルですが、
メッシュ柄の専用グリルや大きなリヤスポを纏う等、全体的にスポーティーな
味付けになってますね。それを印象付けるかのようにトップグレードには
ツインカムエンジン搭載のGTが君臨。
リヤセクションはＣピラー全体もグラスエリア化、サイドピラーのブラックアウトと
相まってキャビン全体がグラスエリアに見えるスタイリッシュな仕上がりでしたね。
ダッシュ周りは４ドアセダンと共通。白いグラフィックが見やすそうなデジパネも
OPで設定されてました。エアコンは全車ディーラーOP扱い。
５ドアならではのリヤリクライニング、さらにはフルフラットにもなるシート。
ユーティリティも抜群ですね。
エンジンは全車直4DOHC、新開発ハイメカツインカムの1500･EFIの5A-FE
(94ps)とキャブの5A-F型(85ps)、そしてGT用の1600スポーツツインカム
4A-GE型(EFI、120ps)の3機種。4ドアにある1300やディーゼルは設定なし。
サスは前後ストラット。GTには電子制御サスのTEMSをOPで設定。
また電子制御4速AT(ECT-S)や4輪ディスクブレーキもGTのみのアイテム。
装備群。
ではラインナップ。
ミッションは全車5速MT、ATはLのみ3速で他は4速(GTは電子制御)。
エンジンはGTに4A-GE、Xiに5A-FE、それ以外に5A-Fを搭載。
上段：GT(当時価格MT166.6／AT176.5万円)。タイヤは185/60R14。
GTだけの特典として4輪ディスクブレーキ、パフォーマンスロッド、チンスポ、
デュアルエキパイ、チルトステア、6ウェイスポーツシート等を装備、OPでTEMS、
オートドライブを設定。また標準で、リヤスポを装備。
下段：Xi(当時価格MT142.6／AT150.5万円)。タイヤは175/70R13。
Xiだけの特典としてブロンズガラスを装備、Xi以上に標準でフルホイールキャップ、
フロントスタビ、電圧・油圧計、AM/FMラジオ等を装備、OPで185/60R14タイヤ、
パワーウインドー、電磁ドアロック、デジパネ等を設定(標準装備車除く、以下同じ)。
上段：G(当時価格MT131.5／AT139.4万円)。
G以上に標準でリヤスタビ、カラードバンパー、前後マッドガード、電動カラード
ドアミラー、ハロゲンランプ、タコメーター、パワステ、リヤリクライニング等を
装備、OPでアルミホイール、リヤスポ、電動ムーンルーフ等を設定。
下段：L(当時価格MT119.8／AT124.6万円)。
Lを含む全車にリヤワイパー、フルファブリック地シート、6:4分割可倒リヤシート、
AMラジオ等を装備、OPでパワステ、AM/FMラジオを設定。エアコン、オーディオは
全車ディーラーOP扱い。
カラーバリエーション。GTをスーパーレッドで乗ってみたいですね～
最後にスペックと寸法図。
5ドアセダンにありがちな地味な印象を打ち消してましたが、市場も自分も
当時はあんまりピンと来ない感じでしたね･･･でもネオクラの観点で今見ると
結構欲しかったり(^^;)
シエロで聞きたい、当時のヒット曲。
OnewayGeneration／本田美奈子
カタログ紹介、今回は日本じゃなにかと不遇の運命を辿る
