
カタログ紹介、今回は消えたビッグネーム「セドリック」から
3代目230型のハードトップです。発行年月未掲載ですが
調べる限りでは昭和47年10月~48年3月の間のモデルと思います。
昭和46年の3代目フルチェン時に2ドアハードトップを、翌47年に日本初の
4ドアハードトップを追加。ライバルのトヨタ・クラウンに後れは取りましたが
セドリックにもハイオーナーモデルがラインナップされるようになりました。
4ドアハードトップは、高級セダンにあったお堅いイメージを払拭する流麗かつ
スポーティーなスタイリングと4ドアの利便性との両立でたちまち人気となり、
以降の国産高級車には長年にわたり無くてはならないアイテムになりましたね。
最上位の2600GX。
2600GXのインテリア。分厚く平べったいシートが何とも言えませんね~
2000GL。ピラーレスの開放感が見て取れるサイドビュー。
2000GLのインテリア。ベンチシート・コラムシフトも選べました。
2600/2000カスタムデラックス。(写真は2000)フロント周りもそうですが
リヤも立体的・複雑なデザイン。このゴテゴテ感、好きですね~
カスタムデラックスのインテリア。(写真は2000)
既存の2ドアハードトップも捨てがたい魅力を持ってましたね。
2600/2000GX。(写真は2600) 白いレザートップ(OPT)がシブいですね~
GXのインテリア。(写真は2000) ドライバーに向けて湾曲したダッシュパネルが
印象的ですね。オーバーヘッドコンソールも当時ならでは。
2000GL。2ドアのリヤコンビランプは4ドアと比べてシンプル。
2600/2000デラックス。(写真は2000) 最下位グレードながら2600も搭載。
これは当時小型車規格が2600ccまで拡大予定があったそうで、それを見越した
ものらしいです。
装備群。リモコンミラーは電動ではなくワイヤー直結で鏡面を動かす仕組み。
これの修理をした方によると、長いワイヤーの抜き差しと調整が非常に難しく
厄介だったとか。リヤボードのテールランプモニターは面白いですね。
ミッションは4速と5速MTと3速AT。ATはなんと電子制御も設定、モード切替の
ボタンがレトロ!
エンジンは全て直6・OHC。2600のL26型(140ps/22.0kgm)、2000のL20型
(SUツインキャブ125ps/17.0kgm、シングルキャブ115ps/16.5kgm)の3種。
サスは前ダブルウィッシュボーン・後半楕円リーフ。ブレーキは全車前ディスク、
OPTでE.A.L(電子式横滑り制御装置)を用意。
4ドアハードトップのラインナップ。
ミッションは全車に4速MTと3速ATのフロア、さらに2600GXに電子制御3速AT、
GLとカスタムDXに4速MTと3速ATのコラムを設定。2000はシングルキャブのみ。
2600搭載車にはバンパーにオーバーライダーが付きます。
4ドアハードトップの装備表。最上位の2600GXのみカセット、タコメーター、
オーバーヘッドコンソール、ぼかしガラス、E.A.L(OPT)を装備。GL以上に
AM/FMラジオ、パワーウインドー、タルボ型リモコンミラー、テールランプ
モニター等を、2000カスタムDXを除く全車にパワステ、全車にAMラジオ、
トランクオープナー、リヤ熱線、後席シガーライター・ラジオCTR、間欠ワイパー
等を装備。
2ドアハードトップのラインナップ。
ミッションはコラムの設定が無く全車フロアの4速MTと3速ATを、さらに2600GXに
電子制御3速AT、2000GX以上に5速MTも設定。2000はGXがツインキャブ、他は
シングルキャブのみ。4ドア同様2600にはバンパーにオーバーライダーが付きます。
4ドアハードトップの装備表。最上位の2600GXのみぼかしガラス、E.A.L(OPT)を
装備。2000GX以上にカセット、オーバーヘッドコンソール、GL以上にAM/FMラジオ、
パワステ、タコメーター、後席ラジオCTR、タルボ型リモコンミラー、間欠ワイパー、
全車にAMラジオ、トランクオープナー、リヤ熱線、パワーウインドー(DXは後席のみ)、
後席シガーライター等を装備。
諸元表。タイヤは全車6.95-14-4PR(2600はSタイヤ)。
4ドアハードトップの寸法図。
2ドアハードトップの寸法図。
セドリックのオーディオで聴きたい昭和47年当時のヒット曲。
たどりついたらいつも雨ふり/モップス
作詞作曲は吉田拓郎氏。初めて聴いた時にむちゃくちゃカッコイイ!と思いましたね~
しかもボーカルの鈴木ヒロミツ氏、物心ついた時には三枚目俳優として活躍されていた
ので、この曲知った時にはそのギャップに驚きましたね~