
ちゃっす。トライズです。
お次はブロック側の加工です。
ヘッドとの接合面で、不整合が生じる位置をつぶしていきます。
どのあたりが要加工なのかは過去の日記を参考にどうぞ。
SR20VE ヘッド詳細2 燃焼室等
まずここ、4番シリンダ右のオイルリターン穴
右はじのでかいほう。
DEにはあってVEには無い穴。
今回、DEのブロックにVEのヘッドを載せるため、この穴はさくっとふさいでしまいます。
穴の内径は16mmほど。
使った工具と材料は、
18mmノスドリル
PT1/2テーパータップ
PT1/2テーパー沈みプラグ
穴あけてタップ切ってネジを打ち込む簡単な作業ですが、工具とか探すのが大変でした。
今回使った「プラグ」というシロモノは、もともと配管のメクラに使われているもので、エンジンにもいくつか使われています。
プラグの写真。
SRのブロック側面を良く見ると、3/8サイズのプラグがいくつも使われているのが分かると思います。
プラグの径、ネジピッチは規格化されていて、次のようなラインナップがあります。
管用テーパーネジ(PT)
呼び ねじ山数 外径(mm)
PT 1/8 28 9.728
PT 1/4 19 13.157
PT 3/8 19 16.662
PT 1/2 14 20.955
PT 3/4 14 26.441
PT 1 11 33.249
管用並行ネジ(PF)
呼び ねじ山数 外径(mm)
PF 1/8 28 9.728
PF 1/4 19 13.157
PF 3/8 19 16.662
PF 1/2 14 20.955
(PF 5/8) 14 22.911
PF 3/4 14 26.441
(PF 7/8) 14 30.201
PF 1 11 33.249
圧力掛かるところではないので並行ネジでもいいかと思いますが、どうせ工具そろえるのでテーパーを選択。
外形が16.6mmのPT3/8では小さすぎたので、ドリルで穴を拡大してPT1/2のプラグを使うことに。
下穴は、これも規格表から調べたのですが、PT1/2なら、ストレートドリルで45/64インチ(17.8mm)くらいが良いらしい。でもインチのドリルなんて売ってないので、適当な18mmを探すことに。
ただ、鉄工用の18mmがこれがまた無い。なかなか見つからず、最終的にNACHIというメーカーの「ノスドリル」にたどり着きました。
ノスドリルという単語自体は、シャンク(ドリルでくわえるところ)が刃よりも細いものを指すらしいので、類似商品もありそうですが、結局国産ではNACHI以外はそれっぽいのが見つかりませんでした。
こーゆーデカイ穴あけるときってどうしてるんだろう。フライスとかでやるんかな。
ともあれ、ドリルが見つかったので加工してしまいます。
まず、オイルの穴を18mmドリルで拡大し、それからタップを切ります。
男らしく(?)モンキでタップを回す人。(←タップハンドルを持ってくるのが面倒だった
タップも、PT用のテーパータップというもの。
当然のように根元のほうが太いので、かなり深くまでタップを切り込む必要があります。
下穴自体は50mmほど。タップは30mmほど切り込んだと思います。
で、プラグをねじこんでー
完成!!
これでよし。
ついでに、ブロック側加工箇所のもうひとつ、チェーンテンショナの給油口もつぶしてしまう積りでしたが、そこは、オリフィスが入っていて加工できないようです。
このまま、ガスケットのせて締め付ければ大丈夫なんじゃないだろうか(期待)
Posted at 2013/10/13 21:36:45 | |
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