消費税が上がり 出費を抑えようと思っていた矢先に バイパス走行中に 突然エンジンが止まったジムニー。
ただでさえ 高い自動車税を掛けられているのに 消費税も沢山納めようと お国に貢献する気満々の愛国心溢れるうちのジムニー君です。
エンジンルームは、サブタンクの蓋が吹っ飛んでいたし サブタンク内の冷却水の量が 異常に増えていたし それだけでも観る人が診れば ヘッドガスケットが抜けたか 最悪エンジン内で亀裂が入ったか 予想がつきます。
確認するには、最低でもヘッドを外さないといけない。
再始動は、無理と早々に判断して レッカーを手配したわけです。
ありがたいことに 任意保険で故障時のレッカー移動サービスが付帯していたので それを使いました。
それで 私のガレージに運んでもらい もし修理工場が決まれば 再度レッカー移動を依頼できるとのことで そういう点は助かりますね。
ちなみにJAFのレッカーだと 15kmまで無料。
自宅までは、だめ。修理工場に運ばれるはずです。
どうして自分のガレージだったかですが 30年前の旧い車。
エンジンが壊れたら 普通の修理工場なら 買い替えを勧めてきます。
そういうのって嫌いなんですよね。
中身も観ないで 原因は、エンジンが壊れたって嫌でしょう。
エンジンのどこがどうなったから こうなって走れなくなったかが知りたくないですか。
わたしは知りたい。
そして 可能な限り直したい。
直すとなったら ディーラーが次に勧めてくる手は、程度の良いエンジンと交換か ショートでエンジン交換。
街の修理屋だと ファイターのエンジンを勧める店も市内にあるとか。
ファイターさんのエンジンが悪いとは言ってませんよ。
ただエンジンは外からでは見えないので どこをどこまでやったかは、店を信用して購入するしかないわけです。
わたしは、その店に行き 実際にこの目でみて 耳で聞いて 会話を交わしたことがないので わからないので購入する気になれないだけです。
それに最近は、証拠もないのにあるオイルメーカーを誹謗中傷する内容をブログに載せられたくらいです。(わたしもこの件のブログをいくつか書いてますから)
だから私は、私の車が壊れたからといって 修理工場ならどこでもという訳にはいかず 私のガレージ迄お願いしますと 保険会社に頼んでました。
市内ならエスエスワークスさんに頼むしかないと思っていましたが いつもとても混んでます。
予約もせずに出しても なかなか手が付けられないのではないか。
という考えもあり 正直故障現場から近かったのに あえて自宅にしたわけです。
あと私が安心して任せられる店は、東京のモンスターさんくらいしかありません。
さて ガレージに入れてもらったら その日は用事を済ませることを優先して AZ1がフル稼働という訳です。
7日の日は、夕方から作業。
ラジエーター水を抜いて ラジエーターを外し、ファンベルトとクーラーベルトを外した程度で止めました。
電動ファンにしていたので ラジエーターがファンごと簡単に外れます。
翌日からエンジンをばらしだします。
まず確認作業です。
オイルに水か回っているか
オイルフィラーキャップを外してキャップの裏を観察すると 白っぽく濁っていたらオイルと水が混ざった証拠です。
またオイルレベルゲージを外して観ても 判り難いかも知れませんが 幾度か経験を積んだ人なら 一発で水が回ったとわかるかと思います。
水が回ったのは確認できました。
これで最低でもヘッドガスケットは外さないとなりません。
この日の一番厄介な作業は、クランクプーリーボルトが外れるのかです。
その予想は大当たり。
どうにも外れない緩まない。
この車リングギヤに割柄ドライバーなどを差し込んで エンジンをロックさせて緩めるのですが 割柄を差し込む位置がここですよ。
バカみたいな作りでしょう。
真下に丸い穴に割柄を入れてどう固定できるの?
リフトで上げるかピットに入れての作業 限定の方法では・・・
しかも 二人作業じゃないと 力はいらないよ(笑)
という事で わたしが選んだ方法は、スピナーハンドルに17mmを付けてボルトに当てて スピナーハンドルの柄をフレームに当てたら スターター始動
が、無理でした。(笑)
普通はこれで緩むんですよ
でも うちのジムニー前回タイミングベルトを行った業者が手抜きでインパクトで馬鹿みたいに締め込んだのでしょう。
全く緩みません。スターター負けました(^-^;
こういう方法で緩める際は、緩める前にボルトとプーリーに合いマークを付けて 締める際は、合いマークを合わせるまでにすることです。
目分量で絞めると 人は、外れたら怖いからと 余計な力をかけて締めてしまうものです。
特にこの手の作業経験の浅い人ほど
使いたくなかった次の一手は、インパクトで緩める。
が 多分予想通り 無理でした。
うちの最大トルク450NmのKTCでは 歯が立たず。
わかってました(`・ω・´)
ならば これではどうだ・・・
ハンドインパクトレンチと大ハンマー
完全に危険人物(^-^;
これで外れないボルトは滅多にない ただし壊す可能性もあり(笑)
ひっぱたきにひっぱたいて 緩めました。
プーリーさえ外したら フロントカバー外して タイミングベルトを外しちゃいます。
取付時は、少し考えてトルクレンチで締め付けられたら良いなと思ってます。
これで緩まなかったら 大きなインパクトを使おうと思っていたのですけどね。
もう一台ある1200Nmのトラック用大型インパクトレンチ
クランクプーリーボルトは、低い位置にあるので ハンドインパクトレンチを使えましたが カムプーリーのボルトも異常な力で締まってました。
そこは、ハンドでは位置が高すぎて 大ハンマを振り下ろせない。
そこで大型インパクトを使う事になりそうです。(笑)
ヘッド側で外すものは、各ホース類と配線 インタークーラーとターボとインマニ間のボルトくらいです。
フューエルのホースだけは、外したら必ず燃料が漏れないよう対策をしてください。リターン側も同様に対策を・・・
外した時漏れてなくても タンク内の圧力が高くなれば 外したホースからガソリンが出てきますから 必ず遮断してくださいね。
わたしは、ホースクランクプライヤーとか なかったらロングノーズプライヤーで遮断してます。
これは、ホース用の専用の工具ではないので 使う際は、ホースが軽く潰せるくらいの間隔に合わせて 使用しないとホースを破損してしまいますから気を付けてくださいね。
ロッカーカバーを外したら ヘッドボルトを緩めます。
そしてヘッドを外します。
インマニもエキマニも外さなかった理由は、ヘッドを下ろすなら マニホールと類は、外す必要があれば下ろしてからの作業の方が楽だからです。
ここまで来たら 一旦クランクプーリーボルトを付けて 工具を当ててクランクを手の力でまわしてみましょう。
異音や引っ掛かりがなかったら まずは一安心です。
わたしの場合は、微かに ほんの微かに三番ピストンに何か引っかかりを感じました。
それがどうしても気になったので 悩んだ挙句 ピストンを外す事にします。
めんどくさ~
その後次は、シリンダー内の傷を確認
今回は、多量の水がオイルに混ざったので シリンダー内も薄っすら赤錆が発生してました。
そこは、軽く擦って オイルを付けたりモリブデン系グリスを塗って 錆びないようにしておけば問題なしです。
そうしたら ブロック上面のガスケットの残りなどを剥がします。
そしてオイルストーンで軽めに磨きます。
触って引っ掛かりなど無くなったら歪みの測定ですね。
どこの家にもある ストレートエッジとシックネスゲージで測定しましょう (`・ω・´)
ブロック上面 縦横斜めにストレートエッジを当ててエッジとブロックとの隙間を測ります。
これで問題がなかったら 一旦ブロックはオッケー 今のところ外す必要なしですよね。
この日はここまでです。
次はオイルパンを外し 下から上にピストンを抜こうと思います。
これですべてが決まります。
続きは、次回の講釈で・・・・
疲れたぁ~
