
最後の業界忘年会が先日行われ、愚痴大会となりました。クルマの話題は全くないので興味のない方は無視してください…
2022年… 自分が過ごした社会人になってからの30数年の中で、色々な意味で衝撃の大きかった年でしょうか。実りがあったかと言うと仕事・投資と言う意味では「限りなく少ない」。家庭、プライベートは「実り多し♪ 」
毎年、当家の菩提寺である増上寺でおみくじを引きます。2021年と2022年は2年連続で「大吉」。全てが上手くいくとのお墨付きを戴いたはずが、うまく行かないのが現実です。子供ではないのでそんなことは判っているのですが、やっぱり悲しい…
仕事、投資と言う面では、コロナをほぼ世界が乗り越え回復入りしたはずが、ロシアによるウクライナ侵攻が2月に勃発。インフレが急騰、世界の主要中央銀行は経済成長よりインフレ鎮静化に舵を切る。外資系運用会社にとって円安は決して悪いことではないのですが、急激な日米金利差拡大は円からドル資産への投資におけるヘッジコストの上昇につながる… 自分は機関投資家営業なので機関投資家は中・長期の外貨建て運用には必ずと言っていいほど為替をヘッジします。新規ビジネスがパイプラインも含めて大きく減少しました。
個人的な投資(目標はALPINA B8の購入資金♪)では、具体的には言えませんが、100でスタートした資金が170までいって今日の海外市場の引けを見ないと分かりませんが、103-5とほぼトントンに戻った感じ。全体の7割が株・ETF、2割が債券、1割が仮想通貨でしょうか。債券は全て外貨、株式・ETFは全体の6割が外貨、4割が円貨ですかね。会社の関係で自分はほとんど原株が買えないのでETFで勝負しています。嫁と違ってテスラ株はファンドで持っていますが、大やられ! ETFでは2年以上持ち続けている東証マザーズがじり貧(日本の中小企業に将来性はないのか?! 涙) ETFでは今年前半にコモディティ(原油、小麦、コーン)で資産を増やしたものの、国内・海外の株でやられました… 仮想通貨は早めに始めましたので天井を掴んではいませんが、かなり厳しいです。 嫁はテスラネアを気取っていたのが、最近は愚痴ばっかり 笑 でも早めに仕込んだテスラ株で100万を数千万にしたのは凄かった。でも、もう1,000万を切っているんじゃないかな… 結論は米国SP500のETFの積み立て投資だけをやれば良い… やっぱりバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットは凄いな。

(お尻がとてもセクシー♪)
家庭は円満、嫁とは良い意味でも悪い意味でも「空気」の関係。息子二人が頑張っており、孫の成長がとても嬉しい。医療従事者の長男も来年2月に結婚が決まり、これで完全に肩の荷が下りますね。唯一の心配は老犬の今後でしょうか~
プライベートは実り大きかった一年だったと。長年やっていた和太鼓はやめてしまい、若者との出会いは減ったものの、みん友さんとの楽しい関係が築けたのではないでしょうか。爺ばっかりですが「秘湯の会」なるもので情報交換も始めました!
さて、業界のオジ・オバが集合したのは日本橋の生まれ変わった「高島屋」から置いて行かれた感のある一角に建つ日本酒BAR「川口商店」…

ここは、いつまでも昭和の世界です。1階は完全に立ち飲みバーです。7-8人が入ればもう一杯です。がんこオヤジが「もう入れねーよ!」と怒ります 笑

2階にはトイレとテーブル席が2つ。奥側は6人までテーブルが拡張出来ます。ただ、お店のルールでテーブルのパーティションは外すと怒られます。1回目は注意、2回目は警告、3回目は無言で「お勘定」が持ってこられ、即時退場となります ははは!

こちらはトイレに居る夫婦カバ。ちょっと癒されます…

さすが日本酒バー、季節に応じてだいたい30-40種類の旨酒が揃っています。口当たりがいいということでここの杯は全て錫製です。チャージやお通しはなし、主人の手書きのメニューがあるのみ。みん友のYさんの豪華な忘年会とは雲泥の差です 笑 ただ、実は日本橋で有名な穴子専門店「玉ゐ」と同じ系列なので穴子焼は美味い。白焼もですが、アナゴの酒盗焼が抜群でした♪ 今の季節だと牡蠣の寄せ鍋風も絶品です。
ここは濁り酒のラインナップでも有名。濁り酒はまず通常の日本酒と製造方法が違いますね。一般的な日本酒で使用する酒袋よりも目の粗い布などを使って濾すので、濃厚でどっしりとした飲み口となり、澱を多く含むため、米本来の芳醇な香りと味わいがより深く感じられますぞ。ただ、全般的にはすっきりとした味わいとなり、日本酒ビギナーにはいいかも。昔はよく日本酒が苦手と言うお姉ちゃんにお勧めしましたね 笑 メンバー全員が最初のお酒として全員が「異議なし!」と叫んだのがこちらの「来福」

ちょっとしたガス感が残るシルキーな舌触り、打ち上げ花火のような甘みが舌の上で炸裂するものの、その甘みはすぐに消滅。若干ヨーグルトを思わせる乳酸菌系の香りが鼻腔を刺激しますね。塩辛や発酵系の肴に抜群に合います。
こちらは「仙禽雪だるま」のしぼりたて活性にごり酒です。

かなり濃いめのにごり酒ですが、オリが絡む割には喉越しスッキリ。白桃や洋ナシの香りが広がり、見た目と言い、お姉ちゃんを落とすスタートには持って来いですよ♪
それでは本格的な日本酒に移ろうと… まずは雪だるまつながりで、路駐する車のボンネットで夏は目玉焼きが出来る群馬県館林市に蔵を構える龍神酒造の「おぜゆきだるま(純米大吟醸)」・・・

可愛いラベルに見合った、ふんわりと優しく舌に広がっていくささにごりの甘味に淡雪が溶けていく様な後味の余韻が心地よい。リンゴや洋ナシを感じさせる上品でさわやかな香りは刺身などに合いますね。尾瀬の雪解け水を使用!
そして山廃の「菊姫」で味変です。こちらの山廃は、生酛作りから山卸を廃し、米にしっかりと蔵の特徴である微生物と乳酸菌が酵母を働きやすくします。山卸を廃したから「山廃」であって、一部の人が言う辛口になるとか、よりアルコール風味が強くなるとは違うのですよ…

どうしても酵母と乳酸菌が共生して醸すため、酸味と飲みごたえのある濃淳さが出てくることから「男酒」に分類されます。香りもカラメルやナッツな感じ。濃縮感が強く、個人的には揚げ物、てんぷらなどに合うと思います。
さて、山廃を味わったことでそろそろ中級の日本酒に移りましょう。ここのラインナップは、素直に食中酒としてカパカパ呑めてしまうお酒なんだけど、しっかりと味わいに芯があるお酒と考えていただければ…

まずは長野諏訪の銘酒…宮坂醸造の「真澄」です。好き嫌いはあるかもしれませんが、純米吟醸の樽酒を戴きましたぞ! 数量限定、年末年始の特別なお酒です。樽の風味は好き嫌いがあるかもしれませんが、生牡蠣や脂ののったお魚などに合うでしょう。口の脂身を爽やかな樽酒の芳香とすっきりとした喉ごしが断ち切ってくれるのです。
そして中級の真打は寳剱酒造の「寳剱(純米超辛口)」です。ここまで来るとほぼ上級に近い。

超辛口ながら、ただ辛いだけとか、すっきりしているとかではなく、辛味の中に独特な旨味と香りがしっかりと織り込まれているのです。使用しているのが軟水だからこそ超辛口ながらマイルドな口当たりを造り出しているのでしょうね!
ここからは上級のお酒。別に値段が高いというのではなく、美味しさの理解が複雑になるお酒です。お酒の主張が強く、逆にエイヒレや白菜のお新香、モツ、ハツなどの焼き鳥の塩と合わせて、あえて日本酒とがっぷり四つで組み、ケンカしながら飲むのが楽しいお酒です。
まずは青森八戸酒造の辛口「陸奥八仙」です。八仙シリーズとしては異色の辛口ですね。

微かなガス感と清涼感のある果実香が漂う、バランスの良い味わいとキレの良さが特徴です。超辛口ながら、突出したトゲトゲ感はなく、とても美味しい。一人呑みでこれを味わっている女性がいたら、声を掛けずにはいられなくなりますよ…(絶対イイ女です♪)
次はテッパンですが絶対外すことは無い栃木県小山市の銘酒、小林酒造の「鳳凰美田」。

こちらは純米大吟醸、赤判、かすみ無濾過本生です。珍しい… 帯の文句がカッコいいのですよ♪ 全文掲載。 「この商品は年末年始に相応しい晴れのお酒として日頃からのご支持にお応えすべく感謝の気持ちを込めてお届けいたします。その土地の風土や、一年の気候により変わる酒米のストーリー、そして生産者の想いを紡ぎ大切に醸し伝える、今でしか味わえない純米大吟醸酒です」 これを読んで飲まない人はいるでしょうか…笑
締めはどうしようということで、6人全員が飲んだことがないお酒を選択。栄光富士と言うブランドを持つ、山形県、木川屋の「栄光富士 純米大吟醸 無濾過生原酒・壽限無(じゅげむ)限定品」です。

なんじゃこれ??という派手なラベル、実はこのお酒、酒米の横綱「山田錦」と九州福岡の酒造好適米である「夢一献」を掛け合わせて造られた「壽限無」と言う米で、2022年に初めて造られた酒だそうです。穏やかな吟醸香ながら、米の糖分が舌の奥で感じられる旨味、アルコール分は17度を超える飲み応えのある食中酒です。ラベルでてっきり「女酒」と思いましたが、イヤイヤ、芯の通った「男酒」でした♪
2023年も激動の年が予想されます。仕事、投資には冷静な判断力が必要となるでしょう。「明けない夜は無い」の精神でまだまだ身体に鞭打って頑張りたいと思います。ALPINA B8を夢見て…苦笑
長文お付き合いいただいた方、良いお年を!!