ENDLESS ZEAL FUNCTION.COM  

エンドレスが自社開発・自社生産しているサスペンションの最新モデル、FUNCTIONシリーズのカスタムオーダーメイドモデルです。
FL1シビック用の車高調は各社から発売されていますが、馴染みのショップに相談したところ、サーキットを走るなら安い車高調は避けた方が良いという話でした。
色々と検討した結果、このサスペンションを選択しました。

標準モデルのFUNCTION-IMAにはFL1シビックの設定はありませんが、長野県佐久市のエンドレス本社まで行って測定の上、製作してもらいました。
カスタムオーダーメイドと言っても主要な部品はFK7用が流用できたのか、FK7用とほぼ同じ金額で済みました。

Function.comは仕様を自由に決められますが、細かい部分の仕様は車両の状況や用途、チューニングの方向性をエンドレス側に伝えて策定してもらっています。
ホイールアライメントは細かい部分は分からないので、注文したショップにお任せしています。
車高は純正から大体20mm下げ、フロントにはキャンバーを1.5度付けています。

ダンパーの仕様は前後とも全長調整式、減衰力20段調整、フロント単筒倒立式、リア正立式（逆立）、オプションでダンパーオイルをハイスペックオイルにしています。
フロントのアッパーは調整式スフェカルベアリング（ピロボール）でキャンバーの調整が可能です。
フロントのバネは街乗りからミニサーキットまで考慮されているX COILS PLUSを選択し、レートは当初10kgf/mmで現在は線間密着を緩和するために12kgf/mmにアップしています。
リアのバネは専用形状のX COILSの6kgf/mmです。

減衰力調整ダイヤルはフロントもリアも下側に付いていて、調整する際に車体を上げたりタイヤを外したりする必要は無いです。
フロントはステアリングを切って、リアはホイールのスポークの隙間から調整できます。

街乗りの乗り心地は底付きしない限りはそこまで悪くないです。
ただサスペンションの構造上、ストローク長が短いので底付きし易く、またバネが太めで有効ストローク長が短いので線間密着し易いです。
路面の段差が大きい場合、サイドウォールが固いAD09を履いているのも相まってドンと底付きしたり、線間密着してガツンと衝撃が発生する場合があります。
バネレートが10kgf/mmの頃はフロントのひょこひょことした動きが気になる場合があって減衰力を強めに設定していましたが、12kgf/mmに上げたら収まったので弱めることができるようになりました。

高速道路での安定感は純正より高いと思います。
純正サスペンションでは新東名の120km/hでのレーンチェンジで少し揺り戻しを感じていましたが、車高調装着後は全く感じなくなりました。
速めのレーンチェンジでもスパッと決まります。
ただ、路面に段差があって激しく底付きや線間密着が発生すると、ドラレコの緊急録画停止機能が2G設定でも作動する場合が稀にあります。

サーキットではバネレートを純正からかなり上げたこともあって、コーナリングでのロール量が少なくなりました。
高速コーナー、特に鈴鹿サーキットのレーシングコースの130Rでのロール量が減り走り易くなりました。
ただ、自分の腕が不足していて未だ性能を完全に引き出せておらず、ラップタイム自体はそこまで大幅には向上していません。
フロントでキャンバーを付けたので、純正サスペンションで発生していたタイヤの外減りがかなり緩和されました。
ただ、リバウンドストロークが少ないためかコーナー出口の加速でホイールスピンが発生し易くなったかもしれません。