さて、泊り勤務を挟んで松島基地見学ツアーの続きです(笑)。
ゲートガードに資料館と見てきましたが、ここで広報さんからサプライズが…
広報さん
「じゃあ今日はブルーは飛ばないのでハンガー(格納庫)の方にご案内します」
一同大喜びw
冷静に考えてみれば飛んでる姿を見るなら航空祭や基地上空訓練の日に来れば見られるわけで、逆に格納庫の中に居るところなんてまず見ることはできないのでこちらの方が貴重な体験になります。つまり…
こっちのが当たりじゃん!!(爆)

というわけでお目当てのT-4ブルーでございます。
ハンガーで翼を休める姿もまた凛としてカッコイイです(*^O^*)。
ちなみにこういったアクロバットに使用する機材にはどの国のチームも可能な限り国産のものを使うそうです。もちろんT-4もエンジンを含めすべて純国産となっており、タイヤもヨコハマ製を使うなど徹底しております。
これにはどういう意味があるかというと、日本で開発した飛行機に日本人パイロットが乗り込みアクロバットを行うことで日本には優秀な機体と人材をつくる力があるということを静かにアピールする"ソフトな抑止力"になるとのことです。決して国粋主義とかではありません(苦笑)

ハンガーの中には先代のT-2ブルーも大事に保存されております。
T-2は全機引退済みなのでこちらの機体も静態保存機で飛ぶことはできません。
航空祭の時には地上展示機として航空祭に花を添えます。

本日の案内を担当する基地広報のO3佐(手のみの出演)。ちなみにO3佐はF-15のベテランパイロットという凄いお方です(^O^;。
「せっかく自衛隊の基地に来たのだからこういうのも見ていってください」
とT-2のハッチを開けると中には20mmバルカン砲が(汗)。いやはやブルー仕様のT-2には搭載されていないものだと思っておりました。このバルカン砲はエンジンからの油圧により駆動され、毎分6000発(1秒あたり100発)の発射速度を誇ります。なお電動よりも油圧の方が回転の立ち上がりに優れるため射撃チャンスが一瞬しかない空中戦では有利なのだそうです。
またO3佐は続けます。
「現代の空中戦ではミサイルの発達が著しいのですが、例えば目標に接近しすぎて撃てなかったり、ECM(妨害装置)により欺瞞されたり、故障で飛ばなかったりと決して万能ではありません。それに対して狙って撃った機関砲は必ず飛んで必ず命中します。だから我々は機関砲を使った訓練というのをとても大事にしております」
エー○コンバットをやられたことのある方はわかると思うのですが、機関砲で敵機を撃墜するのはとても難しく、機関砲を使う場面はほとんどないかと思います。しかし現場のパイロットにとって最後にわが身を守るのはやはり機関砲なのですね。ちなみにF-15やF-2のような実戦配備の機体は撃った場合に弾丸が広範囲に散らばって弾幕を張り命中率を上げるように調整されており、逆にT-2のような練習機は当たり外れがわかりやすいように弾丸が一点に集中するように調整されているそうです。そして10m*10mの訓練標的に対して100発の射撃を行った場合、ベテランパイロットだと80発くらい命中させられるとのこと。新人パイロットだと1発でも当たればお見事だそうで、訓練を積めば50発くらいまで当てられるようになるそうです。
………すげぇ、バルカン砲だけでこんなに語ってしまった(汗)

こちらの機体(4番機)はエンジンカバーが取り外されております。
というのも実は数日前に訓練中に鳥と激突して機体に穴が開くという災難に見舞われたため、現在修理中ということです(^_^;

O3佐オススメのアングルから(笑)
「機体に触るのはNGですが、ギリギリまでOKですよ~」
とのことなので、思いっきり肉薄してみましたw

2Fの通路に上がってみました。

航空祭だと基本的に正面から見ることしかできないので、こういった地上姿勢を見下ろす形で撮るというのは非常に貴重です。

こちらの機体は尾翼にポジションナンバーの入っていない予備機です。ちなみにナンバーはステッカー式になっていて短時間で貼替えることができるそうです。
いや~本当に来てよかったです(*^O^*)
*まだこのネタ続きます(^_^;
Posted at 2011/02/06 10:08:23 | |
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