これは10月24日から11月1日まで、晩秋の北海道を駆け抜けてきた旅行記です。大荒れの海に快晴の大地、プチオフに硫黄の世界、すべてが楽しかった旅の記憶。いつもの様に長文にてお届けします。
10月28日(木曜) 道央編
ダイジェストにもなる当日の日記はコチラ。
詳細なルートマップはコチラ(末巻の地図が別タブで開きます。
昨夜に降り出した雨。一度トイレに起きた時はまだ降っていましたが、次に起きた時には小雨になっていました。
そして
3時に起きるとほぼ雨は止んでいる状態でした。
寝袋が暑いなぁと思いながら車の外に出てみたものの、寒くはありません。
車中泊をした道の駅 てしお。
ドアを開け放ち寝袋を畳みながら
ドライブモードへ。雨上がりなのでいくらドアを開けていても内窓の曇は取れないのですけれどね(苦笑)
15年秋 北海道ドライブ5日目スタート。
エンジン始動させたら
デフロスタを全開にて道の駅を出発しました。
出発した道の駅での
気温は10度。
そりゃ寒くないはずです。
さて今日はどうしましょうか。
旅も折り返しを過ぎてしまったので無茶できるのも今のうち。なのですが天気予報では道南が晴れ予報でそれ以外は雨となっています。
無難に南に進んでみて、
海鮮でも食らいに行きますか。その後は、その時考えることにしよう。
北海道ドライブではよくある"なげやり"でなんとなーく行き先を決めました。
天塩を出て日本海側を
南へ、
R232を走ります。雨は降っていませんが、分厚い雲に覆われた空には星1つ見えません。
景色も望めないのでひたすらに運転しました。
天塩町→遠別町→初山別村と真っ暗な道を走り、
道の駅 ☆ロマン街道しょさんべつでトイレ休憩と、その道の駅上にあるキャンプ場で三脚を出して写真を撮ってみました。
右隣が道の駅。奥に光るは遠別の街明かりでしょうか。
雲が流れているのが分かるかと思いますが、
晴れそうな気配はまったく無いですね。
時刻は4:30。まだまだ明るくなりそうにありません。
曇天・雨天では早朝ドライブのメリットがすべて潰されちゃうので、無理にでも写真を撮らなければ延々と、それこそ3時間くらいノンストップで運転することになってしまいます。
初山別の道の駅を出た後も単調な運転が続きました。
羽幌町にある最北のセブン-イレブンにて朝食を買い込み更に
南へ。
苫前町市街を抜けてR239との交差点から少し南にある
上平ウィンドファームへ寄ってみました。
暗く、シャッタースピードを稼げないので風車の羽が写らない(´;ω;`)
もはや文章で説明しないとドコで、何を撮ったのかわからないような写真に。
晴れてさえいれば、雲さえなければ朝焼けバックの風車群が見られるのにー。天気ばかりはどうすることも出来ないので、さっさと先へ進みましょう。
小平町に入り、留萌市が近づくに連れ交通量も増えてきました。道の駅の横を華麗に通り過ぎたら
小平トンネル手前で脇道へ。少しくらいは
海岸線の写真でも撮っておかないと。
Z4クーペが向く先は南。
どう見ても天気は良さそうではありません。
カメラの設定をイジってエフェクトをかけてみたり。
曇天模様の心がそのまま映されたような一枚になりましたね(苦笑)
脇道から国道に復帰したら
留萌市街へと車は進むのでした。
ここで選択の時がきます。出発前の考えではこのまま日本海側を南下を考えていましたが、ここ留萌からですと内陸部へも行くことが出来ます。
一瞬、
旭川か帯広まで行って宿でも取ろうかな?と頭をよぎりますが、
やはり南へ行こう。
内陸部は
積雪の恐れがあるのと、
峠を越えないといけない問題がありますし、
なによりココ留萌まできたのなら、行かないといけない場所があるのですよ!!
それは留萌から増毛までにある"聖地"
2015年10月から放送しているTVアニメ「
櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の
第一話の舞台になったのが増毛町なのです。
と言うことで留萌市街を抜けたら
なんちゃって聖地(?)巡礼をしました(笑)
※櫻子さん~はミステリー作品です。旅行ブログには相応しくない表現が含まれますが、さらっと流してくださいです。
留萌市から南へ、増毛町に向かって最初にあるポイント。それは
夫婦の他殺体が発見された海岸になります。
作中でも海岸の背景に
セイコーマートが写っていましたね。
留萌から増毛周辺で海沿いにセイコマがあるのはこの場所だけなので、作品を見た瞬間にココだとわかりました。
曇天具合が他殺体が上がりそうな雰囲気を漂わせていました。
※あくまで作品内の事象に関しての個人的な意見です。実際は増毛町が遠くに見えて美しい海岸線が眺められると思いますよ。
そのまま国道を南に進むと、
JR留萌線 箸別駅の集落付近に増毛市街につながる道があります。
国道から海に向かってナナメに降りていくその道は、
第一話で櫻子さんが運転するカングー(と思われる車)が坂道を下るシーンで登場してました。写真はありません。
この場所も初見でスグに分かりましたね(苦笑)
そのまま道道を進んで増毛町の街を走り、再び国道へ合流した先。コンビニから少し進んだ所の右手に
暑寒海浜キャンプ場が有るのですが、
このキャンプ場の海岸が第一話で主人公と櫻子さんが人骨を見つけた場所になります。
作品と同じような感じで撮影。
スグ横を流れる暑寒別川と橋、そしてその右奥に見える看板が決め手ですね。このキャンプ場の川向には公園があり道路には大きな看板が立っていました。
ただこの場所、あまり整備されているとは言えないですし、
なによりこんな状況で地面を掘ろうなんて思えませんよ(苦笑)
砂浜と言うより石浜・・・。
歩くのも大変なくらいにゴロゴロと石が散乱していました。こんな浜から人骨が見つかるとは到底考えられません。
※人骨が見つかったのは作品の中での話です。実際は夏季限定の砂浜キャンプ場です。コンビニも近くなかなか良さそうな場所ですよ!
作中では位置関係が多少無視されていますが、
そのシーンを見ただけで実際の場所が判別できるほど高いクオリティなのは間違いありませんね。
そもそも下調べもせずに場所を特定出来てしまうこと自体に、どれだけ北海道を走り回っているんだい!と呆れてしました(苦笑)
巡礼マップ。
コレにて聖地巡礼はおしまいです。
暑寒海浜キャンプ場から
R231を南に向かって走り出しました。
巡礼中に雨が降り出し、
雄冬岬まで来ると本降りに。いくつものトンネルを抜けて
石狩市へ入ると
雨のドライブとなりました。
道南が晴れ予報なので南に進めば好天すると予想していたのに(涙)
ドライブ2日目から浴び続けていた波しぶき、それが洗い流される良い機会だと思ってなんとか進みます。
海岸沿いの丘を越えて平地になると
札幌圏に入りました。
時刻は8時、出勤ラッシュのど真ん中へ。
R231の終点でR337のバイパスへスイッチ。向かう先は
西、
小樽・余市方面です。出勤でセカセカしている車達に混じって進みました。
はわわわっ。他県ナンバーがお邪魔してます。
愛知の通勤渋滞ほどではありませんが、それでもなかなかです(苦笑)なるべくまわりに合わせて走りましたとさ。
小樽市銭函まで来ると
南の空が晴れてきました!
やっぱり天気予報通り!?
R5に流入し小さな峠を越えると
小樽市街に入ります。小樽運河沿いを走り抜け市街地を攻略。そのまま国道を走れば
余市町に到着しました。
出発前のドライブ素案通り、ここ余市で
海鮮を食べることにします。
と言いますか、その為にあまり寄り道もして来なかったり(苦笑)
道の駅 スペース・アップルよいちの駐車場に車を駐めたら、街歩きしながら海鮮を食べるお店に向かいました。
道の駅。駐車している車の多くはニッカ余市工場の見学者だったりします。
空は思ったほどに晴れては来ません。
なんだか晴れを探してドライブするのに疲れました。Z4クーペはドロドロですし、
今夜は宿を取ろうかな・・・。
その前に
海鮮海鮮!もちろん向かったお店は柿崎商店2階の
海鮮工房さんです。
10時の開店と同時に到着。
入り口に
おすすめのメニューが紹介されていました。
"新物いくら始りました"これしか無いでしょう!
海鮮工房さんに入店すると
当日の一番客でした。先にレジで注文してから席に座るお店です。
貸し切り♪ハイシーズじゃない平日の昼間でも満席になることも有る人気の食堂です。
しばらくすれば注文した"
丼"とご対面!
どんっ!姉妹丼1110円。
いくら丼にしようか迷い、
サーモンも乗っているコチラにしちゃいました(爆)
いただきまぁす。
プチプチしたイクラの食感と、トロっとした中身がご飯に合います。サーモンも柔らかくて・・・
ウマイ!
幸せです(*´ω`*)
6月ドライブの時は解禁になったウニ。10月ドライブでは新物のイクラ。この2つを食べるだけのために北海道に来ても良いかな、なんて考えちゃいますね。
ごちそうさまでした!美味しかったです。
満腹になって改めて考えてみましたが、
やはり宿を取ることに決めました。今日は
旅の中休みにしましょう。久々に足を伸ばして眠りたいですし(苦笑)
苫小牧の宿を予約したら、Z4クーペの待つ道の駅に戻るのでした。
後は苫小牧に向かうだけとなったので家族用のお土産を買いに行きつつ、宿を目指す事に。
余市を出発して向かう先は
羊蹄山の麓の留寿都(ルスツ)の道の駅です。
余市町から
道道36で赤井川村へ。そこから
R393経由で羊蹄山周辺に入りました。
ニセコアンヌプリを始めとしたニセコの山々を眺めながらドライブ。
R393から農道と道道をつかって
京極町へ入ります。天気が良ければ望羊の丘へ行きたいところだったのですが、
羊蹄山は雲が覆っていました。
先に進みましょうねー。
京極町から抜け道を使って
留寿都村へ。そして
道の駅 230ルスツに到着です。
ここの産直にてお土産を購入ですよ。秋の北海道ドライブではこの産直で毎回お土産を買っています。
購入したのはジャガイモです。
男爵10kg、
キタアカリ10kg、
トウヤ5kgの
合計25kgの芋を購入しました。もちろん宅配で、愛知の自宅に送りましたけどね(笑)
昨年購入した
シェリーというジャガイモが欲しかったのですが、この日は箱売りされておらず
トウヤを買ってみました。
男爵は煮物やコロッケ、
キタアカリは茹でてホクホクで食べると絶品です(゚∀゚)ウマウマ
無事にお土産も購入できましたので、
苫小牧がある太平洋側へ向かうとしましょう。
道の駅 ルスツから
R230を北上して
R276へ。広島峠を越えたら右折して
R453へと進みました。昨年も走った
ホロホロ峠を越えて太平洋側へ出るルートをチョイスです。
国道から
道道86、通称
四季彩街道を走りました。ホロホロ峠はその街道にある峠のことです。10月も下旬なので四季彩の名前とは裏腹に、
冬を待つ寂しげな山並みのなかを進みました。
途中にパーキングがあるので寄り道です。
背後の山は
白老岳。
肝心のホロホロ山の写真は撮り忘れるという失態orz
パーキングからは遥か太平洋が望めます。
薄っすらと奥に水平線が。紅葉のシーズンに来ればなかなかいい景色が見られそうな峠ですね。
パーキングから太平洋に向かって下り始めると、山側に
滝が点在していることに気が付きます。駐車場を備えた場所が見えたので滑り込み、三脚を出して、PLフィルターをNDフィルター代わりにして
滝を撮影してみました。
完全に機を逸した感じになってしまってますね(苦笑)
先に進みましょうね。
ホロホロ峠を有する
四季彩街道を下りきると
白老町市街へ着きます。そこから
R36に出たら
苫小牧目指して北上開始です。
開始したのですが・・・
なんと晴れているではありませんか!!!!
なんてこったい。
小樽から余市に向かわずに札幌を抜けて苫小牧に出ていれば晴れた世界をドライブ出来ていたのかもしれません。
後の祭りですが、こういう事もありますよ。
今日は旅の中休みなのですから。そう言い聞かせて平静を装うのでした。
今日はあまり景色の写真を撮れていないので、シメに
樽前ガローに行こう。そう思いながら国道を走行していたのですが、樽前ガローに向かう道路の
入口を通りすぎてしまいました。ツイてない。
しかたがないので苫小牧駒澤大学付近から国道よりそれて、
錦生大沼公園近くの駐車場から
樽前山を眺めることに。
あぁ。快晴に近い空よ。
樽前山。中心のボコっと出っ張ったところが樽前ドームで山の最高点です。
樽前山を拝んだら
苫小牧市街へ。給油するスタンド探しに多少時間がかかりましたがチェックイン予定時刻の
16時より前に宿に到着できました。
天然温泉 樽前の湯ドーミーイン苫小牧さんにお世話になります。
無事にチェックインしたら本日終了です。
宿泊する部屋。
ダブルベッドが快眠を期待させますね。
ばふっ!速攻でベッドに飛び込んで
ゴロゴロするのでした。
部屋の窓からの景色。
マンションが建っているので
樽前山は見えないですね。写真中央にうっすら見えているのは
恵庭岳でしょうか。
まずは温泉に浸かりひと息ε-(´∀`*)ホッ
露天から見上げる空は快晴でした。
部屋に戻ったら17時から営業している居酒屋を検索検索・・・。
16:30を過ぎれば外は暗くなり始めます。そして
17時に夕食を食べに苫小牧の
飲み屋街に繰り出しました。
最近は部屋番号をメモする意味でも、忘れないためにも写真を撮るようにしてます。
同じ宿に何度も泊まったりしていると、記憶の混濁が・・・。
もう若くないだけなのでしょうけど(苦笑)
夜の始まった街を歩き、向かったお店は
コチラ。
かっぽうだいにんぐ 月海(つぐみ)さん。
入店して出てきた店員さんがソワソワしていたので、
オカシイなぁと思ったら
営業開始時間が17:30からでした。あと15分くらいあるので別のお店に行こうとしたところ
「大丈夫ですよ♪」
と温かいお言葉を受けまして、
開店前におじゃますることになりました。
テーブル席に案内されましたよ。カウンター席は無さそうです。
ビールを頼んだら一人宴会スタート♪
注文時に「
営業開始前なので料理をお出しするに少々時間がかかる場合があります」と言われてしまいましたが、それほど待つこともなく料理は出てきました。
しかも料理が運ばれてくる度に「おまたせしてスミマセン」と言ってくださるので、申し訳ないくらいです。
鵡川のシシャモ、厚岸の牡蠣、他にも頼んだ料理どれも美味しかったです。
営業時間前にも関わらず笑顔の接客、料理も美味しくてこのお店に来て良かった、そう思いました。
ごちそうさまです!
居酒屋を出た後はほろ酔いで
苫小牧の街歩きに出かけました。
夜も深いと思いきや、まだ18時台(笑)
苫小牧はどちらかと言えば観光地より
ビジネスの街って感じです。街中を歩いていてもスーツ姿のサラリーマンを多く見かけ、
観光客っぽい人はほとんど居ませんでした。
平日の夜なのでこんな物なのかもですけどね。
コンビニで買い出しをしたらば宿に戻るのでした。
二度目の温泉で
くつろぎタイムへ。当日の
日記を書き上げたら、
北海道限定ビールで今日をシメました。
居酒屋で飲んでいるので
1本でいい気分です(苦笑)
今日は出発から天気が悪く、後半に晴れた地方に来ることは出来ましたが、
結果としても旅の中休み的な1日になってしまいました。景色の写真も少なく、聖地巡礼にお昼の海鮮と夜の居酒屋がメインになっちゃてますよね。
明日はまた雨が降ると天気予報では言っていました。道南地方から雨が上がるそうなので、
南に進もうと計画を・・・
酔いの回った頭では限界。
久々のベッドで足を伸ばして落ちるように眠るのでした。
本日の走行ルートと苫小牧散策マップ。
詳細な走行ルート。
走行距離 473.3km(747Pro)
活動時間 11時間48分(747Pro)
※移動・停止時間を含みます。
6日目につづく!