新年の小売店初売り日に「囚人のジレンマ」を見た

ついに2006年も残すところあとわずかとなりました。電車内の吊り広告も、CMも、新聞広告も初売りの案内ばかりです。

私が小さいころには考えられなかったことですが、いつの間にやら殆どの店が元旦から営業しているという奇妙な事態になっています。
お年玉をもらった子供は別として、大の大人が元旦からせっせと買い物になど行くのでしょうか？どうも小売店の勝手な先走りのような気がします。これぞ文型学生は一度は耳にする「囚人のジレンマ」ではないでしょうか？

「競合店に先んじられたら困るから、一日でも早く開けたい」⇒「初売りは元旦」てな考えなのでしょうが、元旦に来た客が生み出す利益よりも、元旦営業による従業員の士気の低下のほうが大きい気がします。「一年の計は元旦にあり」という諺があるのに、元旦から仕事させられたら、「お前は年中仕事で忙殺される」と言われてるようなもんです（実際そうなるのでしょうが）。

「早けりゃいいい」と言うのなら、いつしか、「元旦は0時開店」なんて馬鹿なことをする店が出てきそうな気がします。
働きすぎの日本人、小売店同士で譲歩しあって、三が日くらいは、町がシャッター街でもいいと思うのですが…。