
ツインリンクもてぎで開催されたHonda Sports Driving Meeting(以下HSDM)に行ってきました。
概要としては、ホンダのスポーツモデル(NSX、S2000のほか、FFではいわゆるタイプR勢+ユーロR+FIT RS+CR-Z)のオーナーを対象に、1日間ドライビングの基礎とコース走行を楽しむものです。
みんカラでもブログ書かれてる方がいらっしゃいますが、私もせっかくなので記事を残そうかと。記憶がいい加減ですので間違いはご容赦を。
【基本的なところ】
9時集合ですが、開講式は10時から。あんまりギリギリも駄目そうですが、9時半につけばまあ大丈夫でしょうか。
今回は20名弱の参加。なんとまあ自分以外全員リピーターというのが、よっぽど楽しいのだろうという期待と、どれだけ浸透してないのか、という複雑な思いをさせます。
全員軽く自己紹介。NSXが3台(?)、FF系はタイプRがほとんどで早速ビビる。まあ競争ではなく自分がどう育つかなのであまり気にしない。講師は岡田秀樹先生。みんカラでも名前は聞いてたけど国内レースはあまり知らずで…岡田先生スイマセン(^_^;)
期待半分、不安半分でスタートです。結構大雨なのも(岡田先生も「滅多にない」と)不安を募らせます。
【午前】
まずは座学で基本的なところを。
岡田先生の話は多岐に亘りましたが、一番心に残ったのは「タイヤが駄目なら他がどんだけよくても駄目」ってところでしょうか。地面と接しているのはタイヤだけで、そこが駄目ならどんないいサスを使ってもすぐ限界がくる、というのは理路整然としてます。今日はエコタイヤなんだけどなあ、と不安になりつつ実技。
まずはブレーキング。踏力一定?ヨユーでしょ、と思ってたら思ったより難しく。クラッチ操作でさらに四苦八苦。イベントで一番参ったのがこのブレーキングでした。
ブレーキングでは岡田先生に運転してもらい助手席同乗しましたが、操作の上手いこと上手いこと。早く止まる=焦って操作するではないことを思い知らされ。素早く止まる、なのに操作はスムーズそのもの。
そしてそのあとはスリパリーリカバリング。タイルに水を張った滑りまくる路面でコーナリングの練習。これは5年ほど前にやったことがあって微妙に記憶あり。シフトワークがいらないのでまあまあクリア。こちらも急操作は禁物。
午前のポイントは「最終的には身体で覚える的な要素はあるが、理論を知ることも大事」「無理をすると現象として現れる」ってとこでしょうか。クルマと会話しながら限界を探るという難しいところを学びました。
【午後】
午後からは実践。コースを走ります。最初は南コースというだだっ広い舗装面に線だけのついたところ。コースアウトしてもグリップするので心配がなく失敗が許されるシチュエーション。
先導走行のあととりあえず攻める。午前の甲斐あってそこそこいける。車の限界より先に恐怖感が来る感じで周りでスピンもでてたのに自分はスピン無し。天気も回復してきてスキール音を軽く鳴らしながら楽しく攻められた、という印象です。
岡田先生のS2000の助手席体験も凄く。話を聞くのも運転をみるのもGに耐えるのも中途半端だったのが残念でした。
そして日没後からついにロードコースへ。国際格式のロードコースを自分の車で走るのはもちろん初めて。しかも午前の雨でメインストレートのイベントが流れたせいで、フルコース走らせてくれるとのこと。ドキドキです。
「先導走行」とはいうもののパレード的なものではなく、コーナーはどんどん攻めていく先導車を追い、追い付けなかったらストレートでベタぶみで追い付け的な感じ。
何周かのウォーミングアップのあと本格的に攻める。事前レクチャーだと「コーナーはヘアピン以外3速でおk」と、余裕かなと思ってたら3速で曲がったらストレートで引き離されるコーナーが多々。南コースでもできなかったヒールアンドトゥーに挑戦したら意外とイケる!ということでガンガン頑張りました。
合法的に160km/hまで出せたのも楽しかったけど、コーナーを2速で攻めて、立ち上がりでタイヤのトラクションを感じながら加速する感じが一番だったかも。大して筋肉を使うわけでもないのに終わったら汗だらけでした。
閉講式では岡田先生から「ロードコースの感覚で帰らないように」「愛車を大切に」という講話をいただき、のんびり帰りました。
【所感】
第一に、運営の素晴らしさ。たったの3万弱で丸1日車の楽しみを教えてくれる。講師の他に4~5名のスタッフ(といいつつこの人達も運転上手い)が常駐。当然先導車もいるわけで(S2000とかシビックタイプR)、それら合わせたら絶対赤字ちゃうんかと。ホンダファンを増やそうという狙いはあるにせよ、コスパ良すぎ。
あと、スタッフのサービス精神がすごい。講義中はいろんなレースネタで飽きないし、レベルに沿った的確なアドバイスもgood。ガス欠ランプが点いても給油所を案内してくれたり。あ、一番大事なのは結局もてぎフルコースを走らせてくれたこと。ホンダという世界的企業で柔軟性ある対応ができることに感動しました。
第二に、スポーツと安全を結びつけてるところ。当然ハイパフォーマンスカー対象だけに「速く走る」について色々教えてくれた。でもその根底には「車は限界を突破すると破綻する」「コンディションは常に変化する」「一歩先を見たドライビング」「急操作は禁物」といった普段の運転にも通じる教訓をあたえてくれた。
第三に、自分のクルマの実力を感じさせてくれた。アコードユーロRといっても、アコードに220馬力の高性能NAエンジン載せただけなんじゃないかとどこかで思うところがあったのが吹き飛んだ。しっかり走る曲がる止まるができる本当にいいクルマに出会えて乗れてるんだなと。今まで以上に今のクルマが大好きになりました。
長いですね。まとめ。
ホンダはいい会社です。確かHSDMは鈴鹿でもやってるはず。日本全国というと無理がありますが、カバー範囲は広いかと。ディーラーさん泣かせかもですが「皆さんのクルマは新車で買えないものばかり、大事に乗ってください」という言葉にも感動。
対象車種にお乗りの皆さん、是非都合が合えば参加されてみてはいかがでしょうか?私は次回も行きたい!
Posted at 2017/11/26 19:14:37 | |
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