さてやってきました恒例の航空自衛隊岐阜基地航空祭。
ちょっと遅くなりましたがレポートをアップします。
写真が重いとかピンボケやんけ!なのは仕様なのでご了承ください(笑)
航空自衛隊岐阜基地は岐阜県各務原市にある飛行基地で航空自衛隊の装備の実験を行う航空開発実験集団の飛行開発実験団と防空任務を行う第4高射群、兵站を担当する第2補給処、さらに自衛隊岐阜病院がおかれています。

それでは飛行開発実験団の飛行展示を開始します。
まずは轟音を残してF-15戦闘機が離陸していきます。

そのままアフターバーナと呼ばれる推力増加装置をつかって急上昇を行います。
F-15のありあまるパワーをこれでもかと見せ付けられます。

さらにF-15戦闘機が会場上空を旋回し、機動飛行を披露します。

続いてF-2戦闘機が機動飛行を披露します。
コクピットの風防に青緑色に輝くヘッドアップディスプレイに注目。

上昇の頂点で背面にうつるF-2戦闘機。
このF-2は4機作られた試作機の1機(3号機)のためこのようなカラフルな塗装が施されています。

同じく今度はF-15戦闘機。
同じ機動でも機体が違うとかなり異なって見えるのが面白いです。

F-15戦闘機、F-2戦闘機、T-7練習機による異機種編隊です。
速度域が異なる機体の編隊は機体の速度をそろえるのが大変難しいといわれています。
よく見るとF-15は低速のT-7にあわせるため失速しないよう機首をあげて揚力をかせいでいますが、逆にT-7は速度を出そうとして機首をやや下に下げているのがわかります。
F-2は飛行姿勢をコンピュータで行うCCV機なので操縦者の思いどおりの飛行が可能です。

異機種編隊を後ろから。
このような編隊を見ることができるのも岐阜基地航空際ならではです。

先ほどのF-2戦闘機が模擬射爆撃を披露します。
F-2戦闘機はF-1支援戦闘機の後継として昭和63年より開発に着手、平成7年に初号機が処女飛行に成功しました。
米国のF-16戦闘機をベースに日米共同開発で進められ、対艦ミサイルを4発搭載することによる機体規模の大型化とそれに伴う新素材による軽量化、国産の火器管制装置を搭載したほか飛行制御システムを国内開発で行っています。

会場上空を駆け抜けていくF-15戦闘機。
アフターバーナの炎が実に鮮やかです。
F-15のエンジンはF100と呼ばれるターボファンエンジンでアフターバーナを使うことで1基あたり約11トンもの推力をたたき出します。
後期生産ロット(平成6年度納入分)からは従来のF100-IHI-100から電子コントロール装置を搭載したF100-IHI-220Eを搭載しています。

オープニングフライトに参加したF-4EJ邀撃戦闘機とF-2戦闘機の編隊航過。
F-4の原型となった米海軍のF4Hの初飛行が昭和33年、F-2の原型となったF-16の初飛行が昭和49年。
この間16年ですが大きな進歩を感じます。

会場上空を航過するF-4EJ邀撃戦闘機。
F-4EJはF-86F邀撃戦闘機の後継として昭和46年度より配備が始まりました。
当時の野党やマスコミの圧力により周辺諸国に脅威を与えないという名目のために空中給油装置と対地攻撃電子装置が取り外されたためコストアップした上に対地打撃力に深刻な影響を受けました。
その後F-4EJ能力向上型機(いわゆるF-4EJ改)に改修する際に対地攻撃電子装置を搭載したという経緯があります。

F-4を先頭にF-2戦闘機2機、F-15戦闘機2機の計5機による異機種編隊で会場上空を航過。

着陸態勢にうつるF-15戦闘機。
減速のために巨大なエアブレーキを展開しています。

展示飛行を終え、誘導路に向かうT-7練習機。
T-7はT-3練習機の後継として平成12年度に選定された国産の練習機です。
ターボプロップエンジンを搭載することで性能の向上が図られています。

飛行展示をおえて次々と誘導路に向かう飛行展示参加機。
この後T-7練習機を先頭にF-4、F-2、F-15が列になって会場を滑走していきました。
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Posted at
2008/12/04 23:52:39