海上自衛隊の新型ヘリコプター搭載護衛艦DDH-181「ひゅうが」(満載排水量18000トン)についていよいよ今日竣引渡式・自衛艦旗授与式が行われました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090318/plc0903181052005-n1.htm
記事の写真を見るとまさに「空母」と言う感じですね。
自衛隊はV/STOL航空機を持ってませんので「チャクリ・ナルエベト」や「ジュゼッペ・ガリバルディ」や「プリンシペ・デ・アストゥリアス」(どれも舌噛みそうな名前だ。しかも覚えられないし)といった所謂軽空母とは運用が違いますのでこれらの軽空母とは比較はできないですが、海自の念願だった空母(っぽいもの)をいよいよ手に入れたと言う感じです。
海自は「はるな」型導入前の頃対潜空母を導入して航空機を中心とした対潜戦の計画があったそうです。
予算や諸般の事情で飛んだようですけど。
「空母」かどうかの定義は議論が分かれますが、ひゅうがのDDH-181という艦番の「DD」とは護衛艦の「Destroyer」を意味するのですが、「Destroyer」をそのまま英語にすると「駆逐艦」です。
そう、満載で18000トンの駆逐艦というものすごい大きさの世界最大の駆逐艦になります。
例えば現役の米海軍の巡洋艦「タイコンデロガ」級が満載排水量9957トン、退役しましたが原子力巡洋艦「ロングビーチ」級が満載で17120トン、ロシアの巡洋艦「スラヴァ」級が満載11490トン、巡洋艦「カーラ」級が満載で9900トンですから米ロの現役巡洋艦よりでかい!
(最大の現役巡洋艦はロシアの原子力巡洋艦「キーロフ」級で、これは化け物級の満載24300トン)
空母と比較するとイタリアの軽空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」(満載138550トン)やタイの軽空母「チャクリ・ナルエベト」(満載11485トン)、より大型で、スペインの軽空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」が満載17188トンに匹敵します。
「ひゅうが」、恐ろしい子(爆)
まあロシアの空母が諸般の事情で「航空巡洋艦」となっていますし、装備は運用次第で性格がかわってきますので「ヘリコプター搭載護衛艦」でOKです^^
写真は交替で退役を迎えるヘリコプター搭載護衛艦DDH-141「はるな」(満載排水量6800トン)

長い間の海の守り、お疲れ様でした。
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Posted at
2009/03/18 23:18:22