
第192戦闘攻撃飛行隊 通称”黄金龍部隊”のF/A-18C戦闘攻撃機です。
空母では基本的に地味なねずみ色塗装ですが、機首に描かれた機番が「00(100、200、300・・・など)」のものはこのような派手な塗装が施されています。
胴体後部の立ち上がったエアブレーキに星条旗が描かれています。
ちなみに写真ではタグ(トーイングカー)にドナドナされていますが、地上展示修了間近の1枚です。

こちらは”黄金龍部隊”のF/A-18戦闘攻撃機のコクピットです。
青い塗装に青い飛行服が似合ってます。

”黄金龍部隊”のF/A-18戦闘攻撃機を後ろから。
F/A-18戦闘攻撃機はA-7艦攻とF-4艦戦の後継として開発が進められた戦闘攻撃機で、名前の通り打撃力と空中戦の両方を満たすことができるため、従来は艦隊防空戦闘機を運用する戦闘飛行隊と艦上攻撃機を運用する攻撃飛行隊を分けて運用していた空母上の部隊が両方の任務を実施可能な戦闘攻撃飛行隊にまとめて合理的な作戦を実施することができるようになりました。

第195戦闘攻撃飛行隊 通称”ダム潰し部隊”のF/A-18C戦闘攻撃機です。
緑色を基調とした塗装が施されています。

”ダム潰し部隊”のF/A-18戦闘攻撃機を後ろから。
「チッピーホ」と呼ばれる派手な鷲の塗装が描かれています。

”ダム潰し部隊”のF/A-18戦闘攻撃機の操縦席です。
F/A-18戦闘攻撃機は米空軍の軽量戦闘機計画でYF-16(F-16戦闘攻撃機の試作タイプ)と争ったYF-17が原型になります。
空軍の戦闘機としては敗れましたが双発エンジンは空母での運用をする海軍に喜ばれたのかグラマン・トムキャット艦戦を補佐する空中戦と対地攻撃が可能な戦闘機としてF/A-18の開発が進められました。
A-7艦攻、F-4艦戦の後継として、また海兵隊でもF-4の後継として配備が進められ、現在では米海軍・海兵隊の打撃力の根幹を担っています。

第127戦闘攻撃飛行隊 通称”棍棒部隊”のF/A-18E戦闘攻撃機です。
やはり派手な塗装を施しています。

”棍棒部隊”のF/A-18戦闘攻撃機を後ろから。
F/A-18E”スーパーホーネット”は元々は用途廃止が近づいていたA-6艦攻の後継としてステルス攻撃機A-12の開発が予算の関係で中止になったためホーネット2000(欧州輸出用に機体を大型化するなどを織り込んだプロジェクト。後に中止)をベースにして開発が進められました。
F/A-18Eは従来のF/A-18戦闘攻撃機最大の弱点だった航続距離を補うために大量の燃料を搭載するべく機体を大型化し、運動性能を確保するために大型の主翼と電子制御エンジンを搭載するなど、ベースのF/A-18に対して大規模な変更が行われています。

第102戦闘攻撃飛行隊 通称”菱紋動物部隊”のF/A-18F戦闘攻撃機です。
この第102戦闘攻撃飛行隊は以前はグラマンを運用する戦闘飛行隊でしたが、グラマンの「味方艦隊に襲来する爆撃機編隊の迎撃」という目的が冷戦終結によってなくなってしまった上にイージス艦の配備によるグラマンなしでも得られる防空網の強化、高価な運用費用、限定的しかない打撃力などのため運用価値がなくなってしまいました。
そのグラマンの後を多目的な運用が可能なF/A-18Fが引き継いでいます。

”菱紋動物部隊”のF/A-18F戦闘攻撃機を横から。
垂直尾翼には”菱紋動物”のガラガラ蛇が描かれています。
F/A-18FはF/A-18E戦闘攻撃機の服座型で、単なる練習型ではなく後席は兵器管制士官が乗る完全な作戦機となっています。
F/A-18E/Fは主翼の大型化や高出力・電子制御エンジンの採用と4重のコンピュータによる機体姿勢制御系により特に低速での運動性能が大幅に向上したといわれています。

こちらは第115空母早期警戒飛行隊 通称”解放の鐘部隊”のE-2C早期警戒管制機(AEW&C)です。
新型の8枚プロペラが特徴的です。
機首に書かれた「超」は・・・・いかにもアメリカ人ががんばって書きましたというような字ですね(笑)

”解放の鐘部隊”のE-2C AEW&Cを横から。
大変長い主翼と胴体上部のお皿型の巨大レーダアンテナが目を引きます。
E-2C AEW&Cはその巨大なレーダーと機内の管制システムを使って艦隊の目としての早期警戒システムと航空部隊の作戦管制を行う航空機です。
空母ジョージ・ワシントンに搭載されるこのE-2CにはCECシステム(AEW&Cと空母、艦船をネットワークでつないで、イージス艦やAEW&Cからの「空」の警戒・監視情報を共有して艦隊の防空能力を向上させるシステム)の端末を搭載していない機体ですが、ジョージ・ワシントンはCECシステムに対応しているため遠くない時期にCECシステムに対応した機体に交替するのではないかといわれてるようです。

こちらはSH-60F輸送ヘリコプターです。
SH-60F対潜ヘリを輸送仕様にしたようで、機体には「COMSEVENTHFLT」=第7艦隊司令と書かれています。
第7艦隊は米海軍の太平洋艦隊に属し、西太平洋~インド洋での活動を行っています。
旗艦は揚陸指揮艦LCC-19”ブルーリッジ”(満載排水量19177トン)となっています。
一見豪華そうですが、座席は正直言ってしょぼい。

第51軽対潜ヘリコプター飛行隊 通称”軍閥部隊”のSH-60B対潜ヘリコプターです。
SH-60Fと比べると機体下面に巨大なレーダー(AN/APS-124)が搭載されているのがわかります。

SH-60B対潜ヘリコプターのASW(対潜戦)コンソロールです。
意外とシンプルな作りですね。
※もちろん許可とって写しました

こちらはSH-60B対潜ヘリコプター機内のソノブイ発射装置です。
5×5=25基のソノブイが装填されています。
ソノブイとはソナーを組み込んだブイ(浮き)のことで、哨戒機から空中で投下され、海面に着水するとプカプカ浮きながら内部の吊り下げ式ソナーを展開、潜水艦等が発する音や、ソノブイそのものが発した音の反響から海中の潜水艦を探知、哨戒機にデータを送信するソナーシステムです。
※もちろん許可とって写しましたってば

”軍閥部隊”のSH-60B対潜ヘリコプターを後ろから。
FUJI-YAMAとSAMURAI、そして旭日旗とコテコテすぎる塗装です(笑)
SH-60B対潜ヘリコプターは巡洋艦や駆逐艦に搭載され、空母戦闘群よりも進出した場所で脅威となる潜水艦の警戒に当たります。
SH-60Bは対潜任務だけでなく艦隊の戦闘システムのひとつとして重要な役割を与えられていて限定的ながら対艦攻撃任務やSH-60Bを介して艦隊へデータリンクのネットワークをつないだり水上目標の発見・監視や救難、軽輸送、電子戦、限定的な対地打撃など多目的な使われ方をします。
長くなったのでここで休憩を。
10時にオープンした桜祭ですが、終始まったりムード・・・というわけではなく、中には青筋立てて「そこ!どいて!!」と地上展示機の撮影に命かけてる人もちらほら見かけました。
ロープが張られてないのですから機体は触りたい放題。
その雰囲気がいいわけなんだからさぁ。
人が少なくなってからタイミング待って撮ればいいじゃん。
なんてほかの人をみてたらお腹がゴロゴロ。
う~ん、朝から調子が悪いな・・・
ということでトイレに並んだわけですが、30分ぐらいの長蛇。
ほとんど気を失いそうになりましたがトイレの中もまた苦痛。
なぜか簡易トイレが洋式(まぁ米軍基地ですし)でムチャクチャ狭く、荷物や服をかけるフックひとつありません。
コートを脱いでしゃがんで・・・・拭いて・・・が一苦労。
ちなみに徒歩20分ぐらい離れたところのグランドのアメリカンフトボール観客席の下にトイレがありましたがここは並んでなくて超快適!
しかも中も広いし綺麗。
ほら、アメリカの映画なんかでトイレはひざの下ぐらいまで開いてるシーンがあるでしょ?
まんまあんな感じでしたよ。
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