では引き続き艦艇の一般公開をのぞいてみましょう。

砕氷艦AGB5003”しらせ”(2代目)と米海軍のミサイル駆逐艦DDG-54”カーチス・ウイルバー”が並んでいます。
”カーチス・ウイルバー”は満載排水量8950トンと非常に大きな船体ですが、”しらせ”はそれを上回る22000トンと2倍以上のボリュームです。
では”しらせ”(2代目)に乗り込んでみましょう。

”しらせ”(2代目)の右舷です。
基本形は初代しらせと非常に似ていますが、基準排水量で900トン、満載排水量で3000トン大きくなっています。
写真では見えにくいですがエントツが1本から横2本になったのが外観上の最大の違いでしょうか。

南極観測隊員の寝室です。
居住性は良好そうです。
”しらせ”(2代目)には179名の乗員のほか、80名の南極観測隊員が乗り込みます。
”しらせ”(初代)は60名だったので大幅な向上といえるでしょう。

”しらせ”(2代目)の艦内です。
護衛艦など他の自衛艦とは雰囲気がずいぶん違います。
理髪店もあるようですね。

こちらは”しらせ”(2代目)の艦橋内です。
非常に広々としていることがわかります。
”しらせ”(2代目)の全幅は28メートルですが、これは初代しらせと同じです。
”しらせ”(2代目)の通信システムは人口衛星通信・情報システムを用いており、艦内LANで気象や航行状況の情報の共有化がはかられています。

”しらせ”(2代目)のデッキクレーンです。
この下に貨物倉のハッチがあります。
”しらせ”(2代目)は初代しらせに比べ、貨物等裁量が100トン多い1100トンとなっているようです。

”しらせ”(2代目)のヘリコプター格納庫です。
非常に広大でCH-101大型ヘリコプターを2機搭載と観測ヘリコプターを1機搭載可能です。
初代しらせはS-61ヘリコプターを搭載していましたが、CH-101輸送ヘリコプターはさらに大型で輸送能力も向上しています。
”しらせ”は運用は海上自衛隊が行っていますが、建造予算とCH-101の調達予算は文部科学省がおこなっています。
では支援船もみていきましょう。

奥の大きな船はYO-36"油船36号"、YO-35”油船35号”です。
油船36号のほうが一回り大きく見えますが、実は同型船で積貨重量は共に490トンです。
喫水線の高さが違うので積載している燃料の量が違うのでしょう。
同型船でも喫水線の高さで全く大きさが違って見えます。

油船35号の隣にあるのは左からYT-83”曳船83号”(基準排水量35トン)、YT-60”曳船60号”(基準排水量50トン)です。
それぞれ曳船60号型、曳船75号型で380馬力と500馬力のヂーゼルエンジンを搭載しています。
もちろん港湾内の艦艇の支援をする小型のタグボートです。

YF-2143”交通船2143号”です。
基準排水量6トンの小型艇で交通船2088号型の同型船です。

護衛艦””むらさめ”上空を飛行する第73飛行隊のUH-60J救難ヘリコプターです。
曳船による放水展示と救難ヘリコプターの救難展示は数度行われ、見事な技術を披露しました。

救難展示を行うUH-60J救難ヘリコプター。
自衛隊は航空自衛隊に救難用としてUH-60Jが、陸上自衛隊には輸送用としてUH-60JAが、そして海上自衛隊には救難用としてUH-60Jと対潜哨戒用としてSH-60J/Kが配備されています。
陸海空3自衛隊で同系統の機体を運用するのはV-107バートル以来ではないでしょうか。
米軍施設には非自走式の宿泊船APL-40がみてとれます。

救難展示のため、海面に近づくUH-60J救難ヘリコプター。
海上自衛隊は平成元年度よりS-61Aの後継として調達をはじめ、平成3年度に初号機を受領しています。
館山の第21航空群第73飛行隊と大村の第22航空群に配備され、それぞれ大湊、硫黄島と徳島、鹿屋に分遣隊を派遣しています。

海上自衛隊横須賀基地サマーフェスタではありませんが、横須賀海軍施設では米海軍ネイビーフレンドシップデーが同時開催されていました。
揚陸指揮艦ブルーリッジなどが一般公開されたようです。
(残念ながら時間の都合上見ることが出来ませんでした。)
これはネイビーフレンドシップデーで改造車のブースがあるのですが、そこに出展されたアメ車です。
えっと・・・多分奥の車はムスタング(だとおもう・・・)でしょう。
劇場映画トランスフォーマーではデストロンのバリケードさんがムスタングのパトカーにトランスフォームして華麗に活躍していました。
前の車は・・・バンブルビーに似てますが・・・・カマロではないようです。
両車ともムチャクチャかっこいいですね。
次は是非サイバトロンマークとデストロンマークをつけて・・・w
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