2009年11月28日
政治だけじゃなく司法も怖い・・・
遅くなりましたが、26日の産経新聞の記事です。
痴漢冤罪事件で最高裁で差し戻し判決が昨年出たのですが、その高裁判決が出ました。
痴漢行為は見事に否定できました。
が、賠償は認めないというトンデモ判決となりました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091126/trl0911261938028-n1.htm
・・・・この裁判、何気に怖いですよ。
この事件、すさまじくひどいものです。
比較的空いてる電車の中で、携帯電話を注意されたことに腹を立てた女子大生が腹いせに痴漢行為をしたと虚偽告訴したものです。
にもかかわらず、損害賠償を認めないってどういうことよ?
何の落ち度も無い市民がバカ一人によって人生をボロボロにされたんですよ?
億単位の賠償金を取らせるべきでしょう。
その理由が凄い。
「「被害を立証できないからといって、すぐに虚偽申告と判断されれば不相当な結果を招く」として、犯罪被害者が被害を訴えにくい環境になることへの懸念も指摘した」
とあります。
この虚偽告訴を立証できないとしても、確証もない状態で訴えれば相手の人生を終わらせることはすぐにわかります。
だからこそ慎重さが必要ですし、相手を奈落の底に落とした罪を償うべきでしょう。
もちろん被害者が萎縮してしまい、泣き寝入りになることが懸念されるのはわかります。
でも現実問題として、「あっまちがっちゃった、勘違いだったね、テヘっ」や「あのオヤジ、チョーむかつくから痴漢にでもしてやろうか?」で人生棒に振ってしまう人が多い以上、そちらに重点を置かないと非常に怖いものがあります。
日本の裁判って判例主義ですから、控訴しないで確定してしまえば、誰が見ても冤罪だとわかるような事件であっても、何の損害賠償もできなくなる可能性があります。
要するに、被疑者の完全な泣き寝入りです。
損害賠償を出させることで、萎縮してしまっても、残酷な話ですが、それは仕方ないと思います。
もちろん、本当なら自称被害者の証言だけを証拠として考え、犯人という前提で認める供述をするまで最大21日間というばかばかしいほどの長大な勾留期間をかける警察の取調べが最大の問題なのは間違いありません。
とはいえ、痴漢事件という「さわった」「さわってない」という性格上、本人のさじ加減できまってしまいます。
現実問題として、痴漢だと訴えた時点で有罪は99.9%決まってしまう以上、気軽に訴えられても困ります。
カメラが捕らえているとか、物証があるとか、複数の人の明らかな目撃があるとかでなければ、それこそ相手の人生と自分の人生をかける覚悟が必要じゃないでしょうか?
もちろん一番悪いのは痴漢をする下劣な人間と、痴漢事件を捏造して意図的に加害者をでっちあげるバカなのですが。
痴漢事件では自称被害者の意見をほぼ100%そのまま通しますし、証拠も調べません(それどころか痴漢を疑われた側がその証拠を提示しなければならない)ので、疑われたら最後、人生終わりです。
弁護士ですら、「疑われたらとにかく何が何でも逃げろ」と言うぐらいです。
ですから名誉回復はほとんど奇跡です。
男性専用車両、女性専用車両に完全に分けるか、カメラを複数台用意して監視する以外、対策は無いんじゃないかな・・・・
ちなみに私は自己防衛として、隣の席に若い女性が来たら可能であれば席を立って別の席に行く(同じことやってるお父さん、結構多いですよ)とか、時間に余裕があるなら混んでいない電車に乗り換えたり、席が確保出来ない場合は両手をつり革につかまります。
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Posted at
2009/11/28 01:31:10
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