先日(1/16)に幸田町立郷土資料館にあそびにいったのですが、展示物をじっくりみることができました。
以前(昨年8月)は始めてみる光景に驚いてあまりじっくり見ることが出来ませんでしたが(それに蜂や蛇なんかもいそうですしね)、あれから半年たって再び訪れましたが、あいかわらずのカオスぶりには驚きを隠せません(笑)
KM-2”こまどり”練習機

海上自衛隊のKM-2練習機です。
きっと目玉となる展示物がなかったので(本当は土器など珍品もたくさんあるんですよ)、防衛庁に強力をお願いしたんでしょう。
もちろん幸田とKM-2は何の関係もありません(笑)
とはいえ、自衛隊基地でもないのに、こうやって身近にKM-2の実機を見ることが出来るのは大変貴重なことですからありがたいですね。
ではみてみましょう。

まずは機首から。
コクピットの風防が・・・・(汗)
塗装も黄色ということでかなり退色もしていますね。
KM-2はT-34メンター型練習機をベースにしてエンジンを強化し、コクピットを並列複座にして海上自衛隊向けにしたものです。
航空自衛隊の練習機は前後に訓練生と教官が乗り込んで飛行訓練を行いますが、海上自衛隊は大型の対潜哨戒機を多数運用しているため、それにあわせて左右に訓練生と教官が乗り込む形になります。

暗くてわかりにくいですが、エンジン部です。
エンジンの状態は・・・・死んでますね、完全に。
KM-2はライカミング1GSO-480-A1F6という出力340馬力のエンジンを使っています。
T-34AがコンチネンタルO-470-13という出力225馬力のエンジンでしたからかなりの強化になったようです。
ちなみにこのKM-2から航空自衛隊のT-3練習機が生まれました。

主翼基部です。
黒い部分は滑り止めになっています。

ちょっと涙が出てきました・・・・
翼端灯ですが、こんなところに透明の板がついていたんですね。
これは気がつきませんでした。

・・・泣いていいですか?
後部の窓は割れていますので、きっと雨なんかも進入してきてキャビンはかなり悲しいことになっていることでしょう。
満身創痍の状態ではありますが、今日も幸田の町を見守っています。
KM-2はもともと前後に2人乗りだったT-34Aを並列にしたので、合計4名が乗ることが出来ます。
キャビンの後ろに黒いドーム状のものがありますが、航法用の機器でしょうか?
この展示機は垂直尾翼に「201」「6247」とあります。
海上自衛隊の第201教育航空隊(小月基地)に配備されていた生産47号機になります。
KM-2は1962年から導入されて1980年までに62機が導入、1997年まで海上自衛隊のパイロットを育てる任務に就いていました。
H-13H”ひばり”練習ヘリコプタ
既に悲しくなってくる感もありますが・・・・

こちらは陸上自衛隊の練習ヘリコプタH-13Hです。
なぜか建物(といっても屋根があって周囲を金網ではって入れなくしてるだけですが)におかれています。
非常に特徴のあるバブルキャノピーですが、ぶあつく埃をかぶっていますね・・・

・・・だけど涙がでちゃう。
男の子だもん。(号泣)
機体左側のドアが大きく割れて穴が開いています。
それにしても非常にシンプルな機体ですね。
操縦席のほかは燃料タンクとエンジン、それとトランスミッションしかありません。
しかも外板どころか鋼管溶接のフレームしかありません。
それだけに整備性や生産性もよかったんでしょうね。

機体後部です。
外板がないので、国籍マークの日の丸も鉄板でとめてありますよ(^^;
本当にシンプルな機体ですね。
日の丸の後ろに箱がありますが、バッテリなんでしょうか?
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Posted at
2010/01/17 21:28:50