2010年09月10日
気になるニュース/韓国のASW騒ぎ
ちょっと遅くなりましたが、昨日の産経新聞の記事で気になるニュースがありました。
韓国海軍の哨戒ヘリが正体不明の物体を発見、潜水艦の可能性があるとして対潜哨戒機や駆逐艦などを動員して爆雷30発を投下する大騒ぎになったようです。
結局潜水艦ではなく、丸太だったらしいですが・・・・
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100908/kor1009082345004-n1.htm
はい、「潜水艦と間違えてただの丸太に爆雷30発?」と笑い話ではありません。
この記事を読んでいろいろ考えさせられました。
その前におさらいを。
韓国海軍は正面装備を拡充していますが、反面対潜能力はそれほど拡充されてません。
2008年の航空戦力としてはP-3C哨戒機×8、S-2A/F哨戒機×8、リンクス哨戒ヘリコプター×13となっています。
北朝鮮の小型潜水艦が稼動数はともかく78隻(ロメオ型23隻、サンオ型32隻、ユーゴ型23隻)、仮に1/7しか稼動してなくても11隻ということを考えれば不十分といえると思います。
(もっとも装備の拡充がわが国を視野にいれているのは明らかですが)
では本題。
この記事を読んで思ったのが「単なる騒ぎ」だったのかということです。
確かに韓国海軍が該当区域に動員できる対潜能力は限られてる上に、先日の北朝鮮潜水艦によるコルベット撃沈事件のように未然に防ぐことが出来なかったことがあったとはいえ、恐らくは事件後今まで以上に対潜水艦戦に力を入れてるでしょうから、果たして丸太相手に30発もぶちこむものなのでしょうか?
「騒ぎ」ではなく、北朝鮮に対して断固とした態度を示すアピールのようにも思えました。
というのも、事件があったのは8日ですが、次の日の9日は北朝鮮の建国記念日です。
党代表者会が建国記念日の後の10日以後に行われるのではないかというニュースがありますが、
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100909/kor1009091310001-n1.htm
まさにその時期を狙っての意思を示したのかなと思いました。
次に対応です。
潜水艦と思われる物体に爆雷(対潜水艦戦に用いる水中爆弾と思ってください)を30発も叩き込む前に警告なり行動の監視なりをしなかったんでしょうか?
もちろん先のコルベット撃沈事件では何の前触れも無く攻撃に出たわけですから、領海内だということを考えれば撃沈につながる武力の使用は妥当だと思いますが・・・・ちょっと疑問に感じました。
ただ、いえることは平和(な幻想を見続けている)日本の隣ではいまだに戦争が続いているわけですし、何の前触れも無く実弾が飛び交う状況になっていること、武力の使用は当たり前の行為だということ、何より撃つか撃たれるか、死ぬか生き残るかという緊張状態が目と鼻の先で続いていることは再認識するべきだと思います。
そうそう、そのもう一方の当事者の北朝鮮関係ですが、高校無償化で朝鮮学校を含めることを着々と進めてるようですよ。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100908/kor1009082230003-n1.htm
景気対策は全くすすめないくせに、こういうことは対応が早いですね(苦笑)
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Posted at
2010/09/10 00:26:10
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