
さあ両国です。
両国といえば相撲の国技館で有名ですが東京大江戸博物館も忘れてはいけません。
といっても江戸時代の展示物が目的だったわけではありません(興味はありますけどね)。
最大の目的は・・・・そう、これです。
風船爆弾。
風船爆弾といえば大東亜戦争の日米戦のときに使われた日本の兵器で、その構造の簡単さからB-29と対比されて「B-29が飛ぶ時代に日本軍はこんなので戦っていた」とよく嘲笑されることが多いのですが・・・・
実際は全くの逆で米国が最も恐れていた兵器の一つでした。
風船には水素が充填されていて、ジェット気流に乗って遠くアメリカ本土まで攻撃ができるようになっていました。
250キロ爆弾や焼夷弾が搭載されていました。
戦果はさほどでもありませんでしたが米本土で6人を死傷させる戦果を挙げている他山火事を発生させています。
戦果こそたいしたものは挙げられませんでしたが史上初の大陸間攻撃兵器だったことに加え、もしこの風船爆弾に生物・化学兵器を搭載していれば米本土に深刻な打撃を与えることも可能だったわけです。
しかも米国はジェット気流の存在をまだ知らなかったこともありハイテク兵器でもありました。
何より日本本土がB-29に、ドイツ本土がB-17やランカスターで爆撃を受けている頃米本土を直接攻撃できて成功したのは世界中でもこの風船爆弾のみです。
この風船爆弾に生物・化学兵器を搭載して大量に米本土に向けて放出させれば米本土でうまくいけば数千人の死傷者を期待することができる上にパニックを含め心理的に深刻な影響を与えることができる可能性をもっていました。
それだけに米国もこの兵器を恐れ、徹底的な情報統制と調査をしてバラストの砂から発射基地を爆撃したほどです。
もし生物兵器を搭載して米本土で数千人の死傷者を出す戦果を上げることができればこれを報復兵器として使用することで原子爆弾に対する抑止になっていたのではないかと考える人もいます。
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ミリタリー旅行記 | 日記
Posted at
2007/08/18 03:31:55