2008年08月02日
硫黄島
実は8月からスカパーのヒストリーチャンネル(370ch)を契約しました。
この8月からアニメ「決断」が始まりますし、第2次世界大戦のドキュメンタリー番組が目白押しなので。
で、早速昨日録画した硫黄島のドキュメンタリーを見ました。
これは米海兵隊側からの視点から見たもので当然日本軍は「敵」として描かれています。
ただ不思議なことに敵である日本軍に対して憎しみや侮蔑のようなものは一切感じられず、絶望的な困難と障害として淡々と描かれていました。
その中でも栗林中将を高く評価していたのが印象的でした。
米軍側の視点ですから当然米軍よりの番組になりますが、それでも決して感情的(「あそこは地獄だった」など各人が軽くコメントしてるのみ)にならず、味方の功績を称え、敵の日本軍に対しても敬意を表しているのはよかったです。
戦争のドキュメンタリーはとにかく感情論になりやすく、その部分のみクローズアップされて全体が見えなかったりしまうものが多いですが、そういう傾向にはなっておらず、興味深かったです。
8月ということで地上波では終戦記念日に向けて特集が増えていきますが、例年平和への祈りのみで終ってしまい、戦争について戦争反対以外に全く考えることができない番組が多いのが現実です。
平和を祈るなら、平和を考えるなら戦争について多方面から考える必要があるはずです。
何故戦争に至ったのか、どうすれば切り抜けることが出来るのか、どうすれば被害が少なくて済むのか、どうやれば今後戦争に発展しないですむのか・・・etc
感情論だけにとどまってしまうと結果的に戦争について思考停止してしまい、結果的に世界を見ることができずにむしろ平和が遠のいてしまうと思うのは私だけでしょうか?
硫黄島の上陸作戦の映像で海を埋め尽くさんばかりの輸送艦、上陸用舟艇、戦艦や巡洋艦が流れましたが、私達の祖父はこんな相手と互角以上に戦ったんだと思うと頭が下がります。
圧倒的な物量と人員、補給物資と空海からの支援をもつ米海兵隊に対して劣悪な環境の中で最後まで抵抗した硫黄島守備隊員は本当に尊敬します。
ブログ一覧 |
政治・外交・安全保障 | 日記
Posted at
2008/08/03 03:07:36
今、あなたにおすすめ