• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

アンチコのブログ一覧

2009年11月15日 イイね!

平成21年度富士総合火力演習1/6 (8月30日)

夏も終わりの8月30日に静岡県の東富士演習場にて恒例の富士総合火力演習が行われました。
今年度の富士走行火力演習は富士教導団をはじめとする参加部隊の規模は人員約2400名、火砲約50門、車両約80両、航空機25機、弾薬は約44トンとされます。

演習は装備の紹介を行う前段演習と戦闘を想定して各種装備が射撃を行う後段演習の2部構成により実施します。

それではただ今より前段演習を開始します。
前段演習は長距離火力、中距離火力、近距離火力、機動打撃力、航空機、さらに空挺降下を実施します。
状況開始!


会場左手上空をご覧ください、F-2戦闘機が進入してきました。
現在の地上戦は航空部隊との連携は不可欠です。
航空優勢は戦闘の勝敗を左右します。
味方部隊が敵地上部隊と遭遇する前に航空部隊が航空打撃により敵地上部隊に打撃を与え、味方部隊を支援します。


F-2戦闘機は九州の福岡県にある航空自衛隊築城基地の第8航空団第6飛行隊の所属です。
築城基地からこの富士演習場まで直接飛来し、模擬近接支援を行います。
富士演習場までは直線距離でも600キロの長大な距離がありますが、これを無給油で飛来し、模擬爆撃を行い再び築城基地に帰投することより、F-2戦闘機の優れた航続距離がわかります。
さらにこれだけの距離を完璧なタイミングで展示を行えることからも緻密な計算と航空管制がなされていることが推測されます。


F-2の投下した爆弾により激しく爆砕される目標。
といっても航空機の爆弾は非常に威力が大きく、安全上の観点からも実際に投下するわけではなく、F-2戦闘機の通過にあわせて地上の爆薬やガソリンが点火されます。
F-2戦闘機は空中戦だけでなく、対艦ミサイルを用いて敵水上目標を破壊したり、通常爆弾やロケット弾などを用いて味方地上部隊の周辺にいる敵部隊に打撃を与えたり、精密誘導弾等を用いて敵の集積施設や基地などに打撃を与える阻止攻撃など様々な任務をこなします。


次は長距離火力の紹介です。
長距離火力は遠距離にいる目標に対して打撃を与えるもの特科部隊がこれを行います。
それでは特科部隊による155ミリりゅう弾砲FH70と203ミリ自走りゅう弾砲による射撃を行います。
大変大きな音がします!
「撃ち方用意・・・・撃て!」


弾着、今!
砲弾が命中しました。
特科部隊とは所謂砲兵部隊のことで、りゅう弾砲(大砲)を用いて遠距離の目標に砲弾を曲射で撃ち込んで相手に損害を与え、味方部隊を支援しする部隊です。
203ミリ自走りゅう弾砲は陸上自衛隊で最大の火砲で、砲径203ミリ、1発の重量が90キログラムの砲弾を通常弾なら24km遠方まで打ち込むことが可能なようです。


続いて99式自走155ミリりゅう弾砲、203ミリ自走りゅう弾砲、FH70による一斉射撃を行います。
砲弾がほぼ同時に弾着する様子をご覧ください。
大変大きな音がします!!
「対TOT曳火発動!TOT20秒前!」


弾着、今!
見事に同時に複数の砲弾が弾着しました。
上の写真と比べるとわかりますが、砲弾の爆発が空中で起きています。
適度な高さの空中で砲弾を炸裂させることで爆風と破片により効果的に人員や目標に損害を与えることができます。
これを曳火射撃といいます。
炸裂した火球の下は爆風と破片で猛烈な砂煙がたっていることがわかります。
FH70はドイツ、イタリヤ、イギリスにより共同開発された優れた火砲で、砲径155ミリの砲弾を通常弾で24km遠方まで打ち込むことが出来ます。
手前の2両は99式自走155ミリりゅう弾砲で155ミリりゅう弾砲を89式装甲戦闘車をベースにした車体に搭載した自走砲で、1999年に制式化された国産の火砲です。
砲径155ミリの砲弾を実に30km先に打ち込むことが可能で、さらに非常に高度に自動化が進められているとされています。


続いて曳火射撃の同時弾着により、富士山の形を形成します。
「対TOT、富士発動!TOT20秒前!」
弾着、今!
見事に富士山の形に形成されました。
複数の、しかも異なった場所で発射され、異なった距離で異なった種類の火砲から発射された砲弾が完璧な形でわずかな遅れもなく同時に炸裂する必要があるため、非常に難易度の高い射撃で、高い技術が必要とされます。


次に火砲の移動の展示です。
射撃を終えたFH70がすばやく陣地移動を行います。
砲兵部隊は砲弾を発射すると敵に位置が発見されてしまうため、すばやい陣地移動が欠かせません。
203ミリ自走りゅう弾砲や99式自走155ミリりゅう弾砲は自走によりすばやく移動できますが、牽引砲のFH70もAPU(補助動力装置)を持っているため、このように短い距離ならば最大速度16km/h程度で自走が可能とされているようです。

続いて中距離火力です。
中距離火力は迫撃砲、誘導弾があります。
まずは迫撃砲の射撃です。


迫撃砲は普通科(歩兵)部隊が装備する火砲で、普通科連隊の普通科隊員(歩兵)を支援する歩兵砲で、直接支援をする火砲です。
構造が簡単ながら射程が長く、威力も大きいのが特徴です。
砲弾を大きな角度の弾道で発射するため、障害物があって直接照準できない後方の目標に対して射撃を行うことが出来ます。
それでは120ミリ迫撃砲の射撃を行います。
「T0T40秒前!・・・・弾着、今!」
写真右上には砲弾が見えます。
120ミリ重迫撃砲は砲径120ミリの迫撃砲で、タイヤが設置されているためトラックで牽引することができ、迅速に展開・陣地変換ができます。

次は近距離火力です。
普通科部隊の装備する各種火器の射撃を行います。
まずはヘリコプターによる普通科隊員の展開と離脱を披露します。
ヘリコプターが着陸できないような場所に普通科隊員が降下し、施設を破壊し、離脱する様子を展示します。

左手をご覧ください。
CH-47大型ヘリコプターが進入してきました。


ロープを使って普通科隊員が降下します。


降下後、ヘリコプターはすぐに現場を離れます。
ヘリコプターは山岳や荒地など障害物があるような場所でも迅速に部隊を輸送できますが、脆弱なため、できるだけ敵に姿を晒さないよう移動を行います。


普通科隊員が活動を終え、再び大型ヘリコプターが戻ってきました。
CH-47J大型輸送ヘリコプターはV-107バートルヘリコプターの後継として昭和61年度から取得を開始されました。
ヘリコプター団などに装備され、人員や装備の輸送を行います。
現在は写真のような燃料増加型の改良型CH-47JAを取得しています。


これより普通科隊員を回収し、離脱を行います。
着陸が出来ないような場所の場合、迅速に離脱するためにエクストラクションロープを使い、隊員を吊り下げたままの状態で離脱を行います。


続いて軽装甲機動車です。
会場に進入してきた車両は軽装甲機動車と呼ばれ、機動性に優れた小型の装甲車です。
これより軽装甲機動車が01式軽対戦車誘導弾を射撃します。
「01式軽対戦車誘導弾、黒の台400、低進弾道、撃て!」


命中、撃ち方やめ!
01式軽対戦車誘導弾は、84ミリ無反動砲の後継として普通科部隊に導入されている国産の小型の対戦車ミサイルです。
誘導方式は赤外線画像誘導で、赤外線画像センサーが照準システムに組み込まれています。
そのため従来の対戦車ミサイルのように命中まで射撃側が誘導し続ける必要がなく、発射後直ちに射手が移動することができるとされています。


続いて会場に進入してきた車両は96式装輪装甲車です。
96式装輪装甲車は1996年に制式化された国産の装輪式の装甲車で、10名の人員を搭乗させることができます。
武装は12.7ミリ重機関銃又は40ミリ擲弾を装備できます。
それでは96式装輪装甲車が12.7ミリ機関銃を射撃します。
「重機関銃、赤の台500指令、撃て!」
写真には後ろの車両から発射された12.7ミリ重機関銃の光跡が見えます。



次は110ミリ個人携帯対戦車弾です。
これは携帯の対戦車ロケット弾で、パンツァーファースト3とも呼ばれています。
使い捨ての対戦車火器で、700mm程度の装甲貫通能力があるとされています。


次は84ミリ無反動砲です。
この火砲はスゥエーデン製の無反動砲で、カールグスタフと呼ばれ、主に戦車を射撃しますが、照明弾や発煙弾を発射することも可能です。
「84ミリ無反動砲、黒の台、発煙弾、300、指令!撃て!!」
発煙弾を射撃しました。

______________________
その1へ/その2へ/その3へ/その4へ/その5へ/その6へ
Posted at 2009/11/15 04:08:49 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2009年11月15日 イイね!

平成21年度富士総合火力演習2/6 (8月30日)


次は89式装甲戦闘車です。
89式装甲戦闘車は乗員3名のほか、7名の人員を乗せることができますが、高い防禦をもち、さらに対戦車ミサイルと35ミリ機関砲という強力な火力により敵装甲車両を撃破することができます。
それでは35ミリ機関砲を射撃します。
「89式装甲戦闘車、3の台装甲車徹甲、指令、撃て!」


次は87式自走高射機関砲です。
87式自走高射機関砲は74式戦車をベースにした車体に2門の35ミリ機関砲と射撃管制装置を搭載したもので、敵航空機に対して目標の発見、識別、射撃管制、射撃を1両で行うことが出来ます。
35ミリ機関砲は高い命中精度をもちます。
それでは87式自走高射機関砲の射撃です。
今回は演習場の関係から空中の目標ではなく地上の目標を射撃します。
「87AW、3の台、指令!撃て!!」


次は対戦車ヘリコプターです。
左手をご覧ください。対戦車ヘリコプターAH-1Sが進入してきました。


対戦車ヘリコプターは対戦車ミサイルとロケット弾、機関砲をもち、敵戦車や装甲車を空中から撃破することが可能です。
「目標2の台、装甲車、発射用意、発射!」
対戦車ヘリコプターAH-1Sの機関砲は口径20ミリで、射主のヘルメットの動きに合わせて機関砲も連動することができます。


続いて対戦車ヘリコプターが対戦車ミサイルTOWを射撃します。
対戦車ミサイルTOWは赤外線半自動誘導のミサイルで、最大射程3750メートルです。
それでは対戦車ミサイルを発射します。
「目標2の台、戦車、TOW発射用意、発射!」

最後は機動打撃力として戦車の紹介です。

90式戦車は優れた射撃統制装置と高い防禦性能を持ち、正確な射撃ができます。
左手をご覧ください、90式戦車が侵入してきました。
90式戦車4両が同時に射撃します。
大変大きな音がします、ご注意ください。
「90式戦車、3の台戦車徹甲撃て!」


写真の中央に火球が見えますが、これは後方の戦車が射撃したときの射撃炎です。
90式戦車は120ミリの戦車砲を装備しています。
120ミリの砲弾は非常に重く、また戦車が走行中に手動での砲弾の装填は非常に困難なため、90式戦車は自動装填装置を用いています。
そのため乗員は装填手が減って3名となっています。


「後退用意、戻れ!」
90式戦車は1990年に開発された国産の戦車で、高い機動性と射撃精度をもち、主に北海道の部隊に装備されています。
世界の同世代の戦車の中でもコンパクトにまとめられ、重さは50トンに抑えられています。


次は74式戦車です。
この戦車は1974年に制式化された国産の戦車で、油圧装置により車体の高さを変えることが出来ます。
105ミリ戦車砲のほか機関銃を装備しています。
「3の台戦車、撃て!」


「命中、撃ち方やめ!」
105ミリ戦車砲を射撃した直後の様子ですが、砲からは発射煙が放出されています。


最後は空挺降下です。
上空をご覧ください、大型ヘリコプターCH-47から空挺隊員が会場広場に向かって落下傘により降下してきます。
空挺隊員は習志野駐屯地にある第1空挺団の隊員で、空中から降下することで後方かく乱や制圧などを行います。

以上で前段演習を終わります。

______________________
その1へ/その2へ/その3へ/その4へ/その5へ/その6へ
Posted at 2009/11/15 04:07:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2009年11月15日 イイね!

平成21年度富士総合火力演習3/6 (8月30日)


前段演習終了から後段演習までは20分程度の休憩がはいります。
その間に施設科部隊が会場前広場の整地や砂埃を押さえるための散水を行います。

それではただ今から後段演習を始めます。
後段演習はわが国に敵地上部隊が上陸してきたという想定で、敵地上部隊に対し、我が富士教導団が連携してこれを撃破する一連の流れを展示します。
状況開始!


観測ヘリコプターOH-1が進入してきました。
OH-1は国産の偵察ヘリコプターで、高い運動性能と偵察能力を持ち、敵地上部隊の動向を探ります。


続いて多用途ヘリコプターUH-1が進入してきました。


UH-1からオートバイに乗った偵察隊員を展開させます。
UH-1には偵察用オートバイを収納し、迅速に偵察活動を開始させます。


続いて対戦車ヘリコプターAH-1Sがこれを援護します。


ヘリコプターは低空で飛ぶため、特に味方部隊を展開させている間はとても脆弱です。
そのため、偵察部隊をおろしたヘリコプターはすぐに離脱します。


偵察部隊が偵察行動を開始しました。
オートバイの機動力を使い、敵の情報を収集します。
オートバイを偵察部隊用に運用している国は大変珍しいようですが、日本のように平地が少なく山岳が多い場所では大型の車両よりも運用しやすいのでしょう。


続いて対戦車ヘリコプターが進入してきました。
後続の部隊を援護します。


「発射用意、発射!」
ガンシップ(火力支援をする武装ヘリコプター)がヘリコプターによって運ばれてくる部隊の到着の前に、着陸予定地点周辺の敵部隊を機関砲で制圧します。


続々とヘリコプターが進入してきました。
UH-60JA多用途ヘリコプターからはロープにより普通科隊員がリペリング降下をします。
その後ろでは対戦車ヘリコプターAH-1Sがこれを援護します。


CH-47大型輸送ヘリコプターからもロープを使って隊員が降下します。
UH-60にはパイロット2名を除いて最大15名が、CH-47にはパイロットと機上整備員の3名を除いて最大55名が搭乗可能とされています。


降下した普通科隊員が周辺を警戒し、障害を実力で排除します。


さらにCH-47大型輸送ヘリコプターにより軽装甲機動車が空輸されてきました。
このようにヘリコプターを集中投入して部隊を空輸して急襲する作戦をヘリボン作戦と呼ばれます。
ヘリコプターは低空を飛ぶことが多く、また部隊の展開中は脆弱になるため、ガンシップなどの火力支援は不可欠です。
軽装甲機動車は1両あたり4.5トンと意外と軽量で、CH-47大型ヘリコプターならば空輸が可能です。


CH-47により空輸された軽装甲機動車が早速警戒と偵察行動を行います。
軽装甲機動車は2001年から調達が開始された軽装甲車で、現在陸上自衛隊の普通科部隊に大量配備がおこなわれています。
装甲がなく、防禦能力のない小型トラックや高機動車と違い、軽装甲を備えています。
固定武装はありませんが、5.56ミリ機関銃ミニミや01式軽対戦車誘導弾を搭載することが出来ます。


次々と軽装甲機動車が集結してきました。
軽装甲機動車はイラク復興支援での陸上自衛隊展開時にも派遣隊員の足として、警戒車両として大活躍しました。


脅威を確認した軽装甲機動車が5.56ミリ機関銃ミニミを射撃します。
ミニミ機銃は63式機関銃の口径として調達されたベルギー産の機関銃で、口径は5.56ミリと小口径ですが、コンパクトで携行が容易な特徴があります。
発射速度は1分間に約750~1000発とされています。


引き続き軽装甲機動車が警戒任務を行います。


会場前広場をご覧ください。
CH-47大型輸送ヘリコプターが進入してきました。


CH-47大型輸送ヘリコプターから高機動車に乗った普通科隊員が展開します。
高機動車は幅が2.15メートル、長さ4.9メートルと比較的大型の車両ですが、CH-47はこれを機内に搭載が可能です。


普通科隊員が高機動車に乗ったまま輸送ヘリコプターから展開しましたが、隊員はそれぞれ周囲に銃口を向け、警戒態勢をとっています。


ヘリコプターからの展開時がもっとも危険を晒すことになるため、常に警戒態勢をとっていることがわかります。

______________________
その1へ/その2へ/その3へ/その4へ/その5へ/その6へ
Posted at 2009/11/15 04:03:16 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2009年11月15日 イイね!

平成21年度富士総合火力演習4/6 (8月30日)


この間も引き続き先に展開した軽装甲機動車が警戒にあたります。


軽装甲機動車が遭遇した敵に対して5.56ミリ機関銃ミニミを射撃します。


これより攻撃にうつります。
攻撃に先立って偵察部隊の主力が87式偵察警戒車を投入し、射撃体勢をとりながら敵の情報を収集します。


87式偵察警戒車は1987年に制式化された装輪式の装甲車で、暗視装置と25ミリ機関砲を装備しています。
偵察警戒任務のほか側方警戒行動を行います。


偵察警戒車の警戒の下で軽装甲機動車が前進し、部隊を展開させます。


偵察部隊の情報により敵の規模や位置が判明しました。
これにより特科部隊が曳火射撃を行い、味方部隊を支援するとともに敵部隊に損害を与えます。


観測ヘリコプターOH-1が空から味方部隊の情報支援を行います。
観測ヘリコプターは状況確認、偵察、砲弾の弾着観測など非常に重要な任務を与えられています。


偵察情報により敵部隊に装甲車、戦車がいることが判明しました。
これに対し、富士教導団は戦車部隊を投入し、敵陣地を制圧します。
前進用意、前へ!


3の台、4の台に進出してきた敵部隊を破壊するため、74式戦車が射撃体勢につきます。


これより我が部隊が攻撃を開始します。
それに先立って、敵により敷設された対戦車地雷を処理し、戦車用通路を確保することが必要です。
地雷処理を行う施設科(工兵)部隊を直接狙ってくる敵に対し、74式戦車が射撃し、援護します。


これより地雷原処理を実施します。
我が部隊の前には対戦車地雷がいくつも敷設されています。
これを一つ一つ処理するには大変な時間と危険が伴います。
そのため地雷原処理ロケットを使って地雷原を一気に処理を行います。
「こちら地雷原処理車、準備完了!」
92式地雷原処理車が準備を整えました。
地雷原処理の模様をご覧ください。

「投射用意、投射!!」




92式地雷原処理車は92式地雷原処理用ロケットを2発搭載しています。
この大型ロケットには導爆策が接続されていて、ロケット内部にある爆破ブロックといっしょに投射されます。
空中でロケット内の26個の爆破ブロックが地上に導爆策と一緒に落下します。

地雷原の上に落下した爆破ブロックを点火し、周囲の地雷もろとも一気に吹っ飛ばすことで地雷原を処理し、幅5メートル、長さ数百メートルの戦車用通路を開設します。
この展示では実際よりも爆破ブロックの数を減らして投射の実演を行いました。


______________________
その1へ/その2へ/その3へ/その4へ/その5へ/その6へ
Posted at 2009/11/15 04:02:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2009年11月15日 イイね!

平成21年度富士総合火力演習5/6 (8月30日)


開設された戦車用通路に戦車部隊が到着しました。
この間も特科部隊の攻撃前進支援射撃は続けられています。
攻撃前進支援射撃の元、90式戦車2小隊が前進します。


90式戦車が敵戦車に対して射撃を行います。
同じコマに2両の戦車の射撃炎が写っていますが、これは複数の戦車の射撃のタイミングが完璧に一致している証拠です。



射撃を行った90式戦車がすばやく後退を行い、体制を整えます。


さらに別の90式戦車小隊も敵部隊に対し射撃を行います。


こちらは射撃直後のコマですが、砲炎は既に砲口から離れて収まっているのがわかります。


富士教導団はさらに戦車部隊を投入し、敵を一掃します。


戦車の射撃援護の元、装甲戦闘車化小銃小隊も前進してきました。
89式装甲戦闘車が35ミリ機関砲を射撃します。


突撃が開始されました。
先の戦車小隊に続き、地雷原処理ローラを装着した90式戦車が前進してきました、
このローラは小規模な地雷原を処理するために用いられます。


先の戦車小隊と合流し、地雷原処理を援護します。


この92式地雷原処理ローラは一式で全長3.55メートル、幅4.3メートルもある巨大なもので、重さは11.8トンにもなります。


さらに別の戦車小隊が突撃部隊に引き続いて前進し、敵に対して射撃を行います。
74式戦車の射撃ですが、砲から発射炎がまさに出ようとする瞬間です。
(点検射時の模様)


発射炎が円錐状に広がった直後に光の矢のように見える戦車砲弾が飛び出している瞬間です。
(点検射時の模様)


こちらも射撃の瞬間です。
発射された直後に発射炎が砲の前方で大きく広がっているのがわかります。
(点検射時の模様)


攻撃の前に大打撃を受けた敵に対し、さらに我が部隊は前進します。
対戦車ヘリコプターが空中から支援を行います。


さらに87式地雷散布装置を搭載したUH-1多用途ヘリコプターが前進し、敵の退路に対し対戦車地雷を散布します。


突撃部隊に続いて戦闘ヘリコプターAH-64を先頭にヘリボン部隊を参加させ、空地一体となり戦果を拡張します。


大規模なヘリボン部隊が前進してきました。


戦果拡張のために前進する我が部隊を支援するため、戦車、装甲車が発煙弾を発射します。
空中に小さく見えるものが発煙弾です。


発煙弾は90式戦車や74式戦車、89式装甲戦闘車、87式偵察警戒車、92式地雷原処理車など数多くの車両に搭載されていますが、煙幕を展開させることで敵の視界をさえぎることを目的としています。


状況終わり!!


「状況終わり」の合図で全ての車両の前進が停止します。
こちらは90式戦車

こちらは87式自走高射機関砲

______________________
その1へ/その2へ/その3へ/その4へ/その5へ/その6へ
Posted at 2009/11/15 03:59:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記

プロフィール

「commもそうですが、「LINE 個人情報」「LINE 危険性」でぐぐって、それでもokと判断できるなら使ってもいいかも。私はちょ~っと躊躇して未だに使ってませんけど。」
何シテル?   04/11 00:38
こんにちは。 アンチコと申します。 車はレガシィTWに乗ってます。 やっぱトランスフォーマーG1といえば「ロボット殺虫剤だって?」のあの人だよね~ ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

浜松広報館戦闘機地上展示(1月22日) 
カテゴリ:ミリタリーイベント(みんから内)
2011/01/24 23:10:56
 
救命ボート体験渡河 
カテゴリ:ミリタリーイベント(みんから内)
2010/10/16 22:53:58
 
美ら島旅行(8月8日~11日) 
カテゴリ:旅行など(みんから内)
2010/08/14 18:30:15
 

愛車一覧

スバル レガシィ スバル レガシィ
今の愛車です。 2005年6月に転職したのですが、配属2日目に先代(スカイライン25GT ...
日産 スカイライン 日産 スカイライン
インテグラZXの次の愛車です。 インテは素晴らしい車でしたがさすがに車体が古く、A/T車 ...
ホンダ インテグラ ホンダ インテグラ
免許を取って初めて乗った車です。 私は正直言って車に全く興味がなかったのですが、私を車好 ...
その他 その他 その他 その他
愛車じゃないんですが(^^; 航空祭で撮った写真専用の写真ページにしちゃいました。
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation