
ネットを徘徊していたら非常に気になるニュースを見ました。
英国海軍では今まで2隻の空母にハリアー・ジャンプジェット攻撃機を搭載して任務につけていましたが、予算削減のために空母に搭載するハリアー・ジャンプジェットを退役させ、さらに空母を1隻退役させてヘリコプタ空母にしてしまうという大規模な方針を打ち出しました。
後継の建造中の2隻の空母(建造中)のうち、1隻は空母としては就役させない(または海外に売却)という思い切ったものですが、空軍も負けず劣らずものすごく衝撃的な削減方針にさらされてるようです。
海軍がこういった驚きの予算削減方針をすすめていますが、空軍も負けてはられません(悪い意味で)。
現在英国では新世代戦闘機ユーロファイター・タイフーンを配備しはじめていてようやく任務に就き始めたばかりですが、何とこの配備されたばかりの新型戦闘機50機をスクラップにする方針なんだそうです。
これは・・・・マジですか?
英国ガーディアンの記事
http://www.guardian.co.uk/uk/2011/jan/10/armed-forces-face-1bn-cuts
英語でいまひとつよくわかりませんが、どうも・・・
トランシェ1を50機を削減して予算削減に進むようです。
タイフーンは生産時期でざっくり3つのタイプにわかれます。
初期の生産型がトランシェ1、現在生産中の機体がトランシェ2、今後トランシェ3が生産されていきます。
段階的に能力が向上されたり近代化されていくので、トランシェ1は防空訓練ぐらいしかできない機体もあれば、防空能力は完全に付与されているが対地攻撃能力も付与されたものもあります。
このトランシェ1はつい最近まで作られてたわけで、スクラップされる50機の中には就役して3年しかたってないものもあるんだそうで・・・
戦闘機の数を減らして予算削減とは英国らしいといえば英国らしいですね。
なんだか深刻ですね。
トランシェ1を退役させてもその後トランシェ2、トランシェ3はもちろん配備されます。
普通は仕様が異なるならトランシェ1を改修してトランシェ2、3相当の機体にすればいいのですが・・・
金がかかります。
配線やらシステムを交換するには全部バラして入れ替えるので多額の費用と時間がかかります。
また、戦闘機の数の上限を決めたのなら、今ある機体はそのままで、今後買う機体を減らせば早いのですが・・・・
まぁ違約金だとかいろいろあるんでしょうね。
国債共同開発の関係上、数もおいそれと減らすわけにもいかないでしょうし。
やっぱり50機はスクラップの運命なのかな?
部品取り用に保管が手っ取り早いと思いますが、予算削減のために最新鋭戦闘機を退役させるぐらい思い切った方針なのですから、果たして保管費用や管理費用がかかることをするんでしょうか?
また売却にしても、トランシェ2や今後生産されるトランシェ3に対地攻撃能力に劣るトランシェ1を買う国があるのか、興味深いですね。
F-5を運用してるスイスあたりが興味もってるかもしれませんね。
Posted at 2011/01/16 18:38:10 | |
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