2006年10月30日
最近イジメによる自殺のニュースが続きます。
実に痛ましい事件だと思います。
特に学校の先生が率先していじめていたというあの事件については同級生がニヤニヤ笑いながら棺のなかを覗いていたという報道もあるようで、これが現実なんだなとつくづくイヤになります。
さて自殺にいたったイジメの手口がいろいろ報道されてますが、私が感じるのは「なぜたかだかそんなことで?」ということです。
私も子供時代虐められっ子でした。
テレビで報道されているようなことならほとんど経験しています。
クラスのほとんどから無視されたり、多人数からの暴力なんてのも日常茶飯です。
しかも1年2年じゃありません。
イジメは小学校1年から中学3年まで実に9年です。
9年間毎日です。
自殺した子たちに言わせれば「地獄の日」を私は9年間味わってきました。
それでもとりあえず私は生きています。
殴られたとか友達から無視されたりだとか、机の中に「死ね」と書かれた紙がはいっていたりなんて毎度のことです。
だから自殺した子たちの気持ちは痛いほどわかります。
でも自殺したいなんて思いませんでした。
何故か?
何で私が死ななきゃならんの?
被害を与えたのは相手だろ?
実に簡単な話です。
非常に単純な損得計算ですが、イジメで自殺したらどうなるか?
悲しむのはここまで育ててくれた親です。
たぶん虐めた相手は心が痛むどころかせいせいするか、虐める相手が1人いなくなってちょっと寂しい程度にしか思わないでしょう。
イジメを放任していた担任も生徒が死んだところで悲しいというよりは自分の査定に響くのではとそっちのことを心配するだけでしょう。
実にバカバカしいことです。
だから死んではいかんのです。
イジメは絶対になくなりません。
そしてイジメにあった場合、イジメから開放されることは容易ではありません。
学校をかわるなどしない限りまず無理でしょう。
ですがイジメの苦痛から逃げる方法や被害を抑える方法なんていくらでもあります。
ひとつは逃げること。
無理してイジメに対して真正面から戦う必要は全くありません。
時には学校を休んだり、保健室に逃げ込むのも必要です。
ちなみに私は保健室と図書室の常連でした。
ひとつは話すこと。
イジメを受けている子は大抵1人で悩んでいます。
まず親には絶対に話しません。
自殺した子がテレビで報道されるとこう遺族が言ってませんでしょうか?
「あの子は親思いの優しい子だった」
そう、親思いで優しい子ほど親には心配かけまいとして親に話すことはしません。
だから親が子に「お前、いじめられてないか?」なんて無理に聞き出そうとするとますます閉じこもってしまうかもしれません。
「お父さんも昔よくいじめられててな、よく悩んだもんだよ。もし何かあったら言ってくれ」と切り出せるといいのでしょうけど我が子が虐められてるなんて知ったらそれこそ血が上るものですから難しいかもしれませんね。
イジメを受けている子は友達も少ないか、または友達に裏切られたという経験をしていますので他人を信じられなくなります。
だからますます内に閉じこもって一人で悩んでしまうことになります。
ですがちゃんとした話し相手がいて自分が虐められていると話すことが出来ればそれだけで苦痛はだいぶ楽になります。
ひとつは学校をアテにしないこと。
ストレートに書きましょう。
学校なんて全くアテになりません。
私も小学校のときイジメで担任に相談しましたが、クラス会で「この中で○○(私ね)を虐めているものがいる。虐めてはダメだ」と言ったのです。
どうなるか想像はつきますね?
イジメはさらにエスカレートです。
イジメについてまともに考えられない担任なんて腐るほどいますので、学校に頼りすぎるのは厳禁です。
ちなみに私も担任からイジメを受けていました。
まあ本人にしたらジョークのつもりなんでしょうが、イジメグループと一緒に遊んでやっていればイジメの片棒を担いでいるにしか感じられません。
葬式ごっこなんて何回やられたことか。
ちょっと話がズレてしまいましたが、イジメられっ子が苦痛に感じる担任の先生の行動を1つ紹介しましょう。
それは給食や体育の班決めです。
じゃんけんやくじ引きで決めるならともかく、なぜか「好きな子どうし」を多用したがります。
当然最後まで残るのは私などいじめられっ子なわけで、最後の子をどの班が引き取るかという相談(「お前の班がうけろよ」「やだよ、お前のとこいけよ」)を聞くと自分の置かれている現実を思い知らされます。
ひとつは自己中心になる(割り切る)こと
イジメで何が一番堪えるかといえばそれは殴るけるといった暴行ではありません。
クラスから村八分にされているという疎外感です。
でもよ~く考えてください。
確かに友達が回りにいないかもしれません。
でも貴方を虐めるような人間を友達にして楽しいですか?
信頼できますか?
そんな相手は友達ではありません。
「哀れなアホ」です。
そう割り切ればみんなから無視されても痛くも痒くもないはずです。
貴方にとって不要な人なのですから。
貴方の友達や理解者はほかにいます。
少なくとも親は貴方の最大の理解者です。
ひとつは戦うこと
私は9年間イジメをうけていましたが、徹底的に戦いました。
手段を選ばずに(笑)
クラスで集団リンチのようなことはされましたが、当然報復もしました。
だから中学2年の初めには少なくとも暴力はうけなくなりました。
こっちもそれ相当の報復をすることで抑止になってましたから。
(でも今の子は手加減知らないし、下手するとナイフ持ってるから参考にしないでね)
また担任が当てにならないので教頭や校長に直接相談しにいきましたし、わざと虐められている姿を校長や教務主任などに見せていました。
そうすることで問題を大きくして対応を促したわけです。
その結果イジメグループもさすがにおおっぴらにはやらなくなり、かなりマシになりました。
靴が隠されるなんてことも1年間で80回ほどありましたが、お約束のように担任は全く動きません。
でも警察に窃盗として被害届けを出すと言ったらすぐに動きました。
手段なんていくらでもあるんです。
最後の最後は警察を使えばいいんです。
殴られたり蹴られたり、物を取られる、脅かされるのは立派な暴行や窃盗、強盗、恐喝なんですから。
貴方はいじめられっ子から一転して相手の内申書に響くキツ~イ鉄槌を下せることができるんですよ。
何度も言いますがいじめで死んではいけません。
これほどばかばかしいものはありません。
例えるなら山登りのとき、荷物が重いからと食料を捨てるようなものです。
え?何で私が虐められていたかって?
それは空気が読めない典型的な人間だったからだと思いますよ。
Posted at 2006/11/01 01:02:57 | |
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