産経新聞の記事ですが、あそこ(選挙期間中なので自粛)の党は防衛大綱の見直しを来年に先送りすると言ってます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090828/elc0908280124001-n1.htm
今の防衛大綱は21年度末で切り替わりますが、抜本的な見直しがありえるために時間がかかるため、今年は見送るとのことです。
防衛大綱というのは要するに日本の防衛をどのようにやっていくかの基本指針です。
周辺国の状況などを考えた上で整備していくべきところを整備する土台のようなものです。
つまりこれがダメダメだと日本という国家そのものの防衛計画がダメダメということになり、日本人の生命財産と安全について大きな影響をおよぼします。
ストレートに言えば日本で最も重要な指針ですから、年金やら福祉政策よりももっと優先順位的には上にならなければならないはずです。
政権が変わる可能性があるため、内容をよく吟味してから出したいというのはわかりますが、気になるのはこの一文。
「(あそこの党)が策定する「防衛大綱」は現政権のものとは抜本的に違う内容となることが予想されるため、時間もそれだけ必要となるもようだ。」
そう、民主党はあそこと連立政権を組むと言ってます。
となると怖いのは周辺状況を完全に無視した防衛力の縮小。
軍縮といえば平和というイメージが強いですが、ときと場合を考えないと全く逆で、かえって戦争を誘発する場合があります。
周辺が著しく軍拡してるなかで日本だけが大きく軍縮した場合、力の空白地帯が発生します。
軍事衝突は力の均衡が崩れると抑止力が機能せず発生しやすくなります。
そして日本の周辺は世界トップクラスの軍拡競争地域です。
中国の空母、韓国の潜水艦整備計画、北朝鮮の核弾頭と弾道ミサイルはその典型的なものです。
これだけ不安定で世界の火薬庫とすら言われている中で日本だけが防衛費の削減を行っています。
どのような大綱を考えているのか非常に気になります。
例えば今F-4戦闘機が老朽化で数年のうちにリタイヤがすすんでいき、戦闘機の数が急激に減ってしまいます。
そのため次期戦闘機の選定を進めていますが、それを先送り又は凍結して戦闘機の純減にならないか非常に心配です。
安全保障は最大の福祉。
安全保障政策は私たちの生命財産にモロに直結するすることですので目がはなせそうにありません。
Posted at 2009/08/28 21:47:55 | |
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政治・外交・安全保障 | 日記