本来「鳥肌」とはあまり良い意味ではないのですが・・・
それでも他に言葉が思い浮かばなかったのですから仕方ありません。
先日まで台湾の元総統李登輝氏が来日されていました。
マスコミの扱いはひじょ~に小さいですが、ご存知ですよね・・・・?
総統というのは台湾の最高指導者(大統領みたいな地位といったとこです)ですが、李登輝氏は大変な親日家で知られています。
台湾は戦後中国国民党がくるまでは日本の領土でしたので兄が戦争では日本軍人として戦われ、そして亡くなられていますが、李登輝氏は兄が靖国神社に祀られてるのだからと2007年に参拝されていますす。
もちろん元総統ということで国民の間に高い人気も影響力ももっていますが、それは日本にとっても大変なプラスであることは間違いありません。
李登輝氏が来日するたびに中国から日本政府に猛烈な圧力がかかるのはお約束ですが、日本の政権が交代する今年9月以降に、李登輝氏が再来日できるかどうかは次期政権の対中政策をチェックするひとつの手がかりになると思います。
(要するに中国からの圧力や中国への配慮で来日に圧力をかけるようなことがあるならば、ベタベタの媚中だという証拠になります。)
さてタイトルですが
昨日10日の産経新聞の記事です。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090910/chn0909102106004-n1.htm
李登輝氏は来日中に公演をされているのですが、その中身は思わずハッとするものばかりです。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090905/chn0909052100006-n1.htm
日本の政治家以上に日本のことをわかっているし、深く憂いています・・・・
ここまで日本のことを考えることの出来る日本の政治家、何人いるでしょう?
台湾は政権交代で昨年馬政権が誕生しました。
中国傾向、反日の姿勢が指摘されていますので日台関係は以前に比べて悪化してるといえると思います。
台湾は中国が最大の脅威ですが、その経済力にのみこまれてしまっているため、もはやその「最大の脅威」に頼らなければならない部分が生じてきています。
中国に配慮すれば反日になるのは自明の理です。
しかしそれは中国の影響力が増すことになるので台湾の安全保障上にとっては好ましくありません。
良好な日台関係は日本だけでなく台湾の安全保障にも寄与します。
覇権主義の中国とは違い、台湾は日本や米国などと同じ民主主義ですし、価値観を共有しているからです。
しかし、そのだんだん後退しつつある日台関係について、李登輝氏のこのセリフ。
「李登輝が生きている限り台日関係は心配ない。今の政権が台日の連携を打ち破るなら、私がデモをやって盾になろうじゃないか。そのぐらいの覚悟はできている」
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090910/chn0909102106004-n1.htm
これは感動しました。
リップサービスもあるのはわかりますし、あくまで台湾の国益の観点からの日台関係だというのものもわかります。
そのほかにいろんな権力や影響力の駆け引きもあるのでしょう。
でも「私が盾になろうじゃないか」なんて言えますか?
政治家は頭と言葉が最大の武器なんだなと感じました。
Posted at 2009/09/11 22:49:04 | |
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政治・外交・安全保障 | 日記