
今日はテレビで映画「突入せよ!あさま山荘事件」をやっていました。
そういえばもうそんな時期なんですね。
あさま山荘事件は私が産まれる5年ぐらい前の昭和47年のちょうど今頃だったんですね。
実はこの映画、公開初日に見に行きました。
昭和の大事件ですし、興味ありましたので。
それにしてもいろいろ考えさせられました。
(なんかいろいろカットされていたみたいですが)事に対する備えの重要さ(特型警備車がそうですね)、指揮命令系統の重要さ、指揮系統の一本化の必要性、組織の連携、通信手段の確保と正しい情報の重要さ、がんじがらめで動けない現場の悲惨さ、現場と指揮の温度差など。
一応エンタテイメントとしても描いているので、きっと部分部分は史実と違う部分があるのだと思います。
(銀色のはずの特型警備車がなぜか黒かったですよね)
とはいえ、組織の縦割りの問題はよく聞きますから少なからず上手くいかなかった部分は実際にあったんでしょうね。
でもそれ以上に感じたのは、残虐な犯人への怒りです。
これはノンフィクションでもあるわけですから。
この作品、よく「警察側の視点で、犯人側の視点がなく不公平」なんて批判されますが、人質とって警察官を撃ち殺してその家族を不幸のどん底におとしておいて、不公平もなにもないもんです。
人質をとられていて、銃の使用も制限だらけで、犯人の射殺は禁じられている上に、混乱した現場での警備活動なのですから、想像を絶する状態だったと思います。
突入終盤で決死隊を召集するときに、決死隊員に選ばれた長野県警の機動隊員が「怖いか?」「怖いよ」「でもだれかがいかなきゃならないんだ、それが俺だったんだよ」というセリフは非常に印象的でした。
ヒーローではなく、死と隣り合わせの現場で献身的な働きをした多くの人たちに支えられてるんだなと感じましたね。
写真は映画公開当時のパンフです。
「あの時、日本の警察がしっかりしてたからこそ、過激派の組織暴力が全国に拡散していかなかった。身体を張り命がけで戦った男達を、同世代の一人として誇りに思う。」と石原都知事のコメントが書かれています。
これが実際におきた事件でって、関係者の多くはまだいらっしゃることを思うととても重いものがありますね・・・・
Posted at 2010/02/23 00:44:03 | |
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