それは普天間の移転問題でも芸能人でもありません。
非常にデンジャラスでシャレにならない大災害が現在進行形ですすんでいるんです。
それは・・・
口蹄疫
これは宮崎県のCMです。
東国原知事がものすごくげっそりしていますが、これが事態の深刻さを物語っています。
何のことかわからない方も多いと思います。
テレビ報道も新聞での報道もほとんどないか、ものすごく小さい扱いのため、一般に情報がはいってきませんが、今、宮崎では恐ろしいことが起きています。
口蹄疫(「こうていえき」とよみますが猛威を振るっているんです。
口蹄疫は牛や豚などに猛烈な勢いで感染していく病気です。
感染力がものすごく、一度発生するとまるでパンデミックのようにひろがるため、畜産に大きなダメージを与えてしまうために、感染または疑われる場合は殺処分しかありません。
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=26078&catid=74&blogid=13
宮崎日日新聞の記事ですが、殺処分せざるをえなかった牛や豚は実に8万頭に近づかんとしています。
宮崎県の2006年の調査では乳牛2万頭、肉牛21万6千頭、豚58万3千頭ですからだいたい80万頭ですので、単純計算で実に1割に及びます。
しかも「現時点」で。
考えてみてください。
5月といえば気温も高いのですから腐敗も進みます。
8万頭に近い牛や豚を処分しても埋却がとても間に合いません。
これが現在の宮崎の状態のようです。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22kouteindex.html
感染力が非常に強いため人の移動も制限されていますし、被害があまりにも巨大なために自衛隊が災害派遣されています。
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/11c.html
自衛隊を要請したのも政府ではなく宮崎県です。
ちなみに政府はこれまでほとんど何もしていません。
これについて青山繁晴氏がニュースで解説をされてますので是非。
口蹄疫が発生したのは4月20日です。
これが発生すると地方、下手すれば日本全体の畜産に深刻どころか回復できないほどの被害を与えかねませんのでトップレベルの緊急を要するもののはずです。
大規模災害レベルなのですから政府が中心となっていかなければなりませんが、何もやっていないに近いものがあります。
地元の努力のみによって戦っている状態のようです。
一歩間違えれば日本中に広がりかねませんが宮崎で抑えられているのは不眠不休で努力されてる宮崎の方々や自衛隊の努力のおかげです。
にもかかわらず赤松農水大臣は4月30日から外遊に出かけますし、危機感は全く感じられません。
口蹄疫は、牛、豚等の偶蹄類の動物の病気であり、人に感染することはありません。また、感染した牛肉や牛乳が市場に出回ることはありませんが、仮に感染した牛肉や牛乳を摂取しても人体には影響ありません。(宮崎県HPより)
ところでその政府を牛耳っているこの人、口蹄疫が猛威を振るっている5月7日に宮崎に来て何やってるんですか?
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100508/stt1005080043002-n1.htm
そういえば地方の陳情の窓口は貴方に一本化されてましたよね・・・・
そういう産経新聞さん、
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100512/dst1005122246004-n1.htm
デマであろうがなかろうが、ここまでマスコミが口蹄疫について取り上げないのは不自然だと誰しもが思ってるんじゃないですか?
GWを間に挟んでいたわけですから、人の移動もかなりのもののはずです。
口蹄疫についての情報を周知徹底しておけば移動による拡散のリスクや、人が口にしても害は無いという情報があれば風評被害も抑えられてたのでは?
断片的な情報だからこそ風評被害に繋がるわけなのですから。
Posted at 2010/05/12 23:01:39 | |
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