
会社帰り(金曜ね)に本屋でこれをかってきました。
歴史群像シリーズ「決定版 太平洋戦争7巻 比島決戦」
決定版太平洋戦争シリーズも7巻なんですね。
あまりに内容が濃く、理解に時間がかかるのでまだ第5巻の「消耗戦」を読み始めたばかりですが・・・・(^^;
比島決戦といえば壮絶な消耗戦を経て、マリアナやニューギニアを失いつつあった日本軍がフィリッピンで来襲する米軍を向かい撃った捷号作戦です。
レイテ沖海戦や激しい対上陸戦などで死闘が行われた悲劇的な決戦。
読む前から内容が内容だけに目を背けたくなるものがありますが日米戦争を論理的に、感情論抜きで事実を知るにはこれ以上の雑誌はないでしょう。
とにかく読む前からそのディープさにたまげます。
チラ見ですが、よくある雑誌のようにドンパチの推移で終わるのではなく、そもそも捷号作戦にどのような問題があって、どのような矛盾があるのかとか、「作戦計画」と「戦争指導大綱」の立案が昭和19年夏に順番が逆になるのですが、それはどういう意味を示すのかとか、マリアナに配備されることになるB-29の開発、「決戦」とはそもそもどういう意味でどのような性質をもつものなのかをロジスティックに解説されてたりとか、米国の軍需生産を支えたフォードシステムや企業優遇措置、戦時を想定して短期間の建造を目的とした平時使用を目的とした貨物船(第一次戦標船)や、通商破壊で失われる商戦を埋めるために短期間建造にこだわった第二次戦標船の構造とか・・・・
「第二次戦標船」なんて言葉初めて知りました(^^;
恐ろしいほど詳しくかかれてます。
全巻読んでカンペキに理解できれば大学で教えられますよ、きっと(笑)
Posted at 2010/06/06 11:34:08 | |
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