ニュースを見てたら昨日の毎日新聞に「はぁ?」な記事が・・・・
ぽっぽが普天間基地移設の腹案として、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦”ひゅうが”を使ってはどうかと訓練案をもっていたと打ち明けたようです。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100622dde007010029000c.html
・・・泣いていいですか?
この人はほんと~に思いつきで迷惑をかけますね、国家レベルで。
たぶん”ひゅうが”は誰かが「こんなのもってますよ」と言ったのでそりゃいいと思いついたんでしょう。
小学生ですか・・・・
海兵隊はそもそも作戦時は米海軍の強襲揚陸艦に展開します。
海上自衛隊の護衛艦はあくまでも海上自衛隊が運用するように作られているのに対して、米海軍の強襲揚陸艦は海兵隊が乗ることを前提に作られてるので、船の上で訓練するなら強襲揚陸艦を使ったほうが早いです。
ちなみに
海上自衛隊護衛艦”ひゅうが”・・・・満載排水量19000トン、ヘリコプター搭載約10機以上
米海軍強襲揚陸艦”エセックス”・・・満載排水量40650トン、ヘリコプター42機、ハリアー攻撃機6~8機
と規模が全く違います。
海兵隊の訓練は航空部隊と地上部隊が密接な連携を取る必要があります。
地上部隊の連携、洋上でどうやるんですか?
陸上部隊との連携した訓練が必要だから普天間があり、演習場が沖縄にあるんです。
それに、ヘリコプター搭載護衛艦を4隻集めるのは非常に困難です。
クルマと同じで点検したり修理が必要ですから、4隻のうち1隻はドッグにはいってるかもしれません。
ドッグにはいっていないとしても、その間は他の任務ができません。
ものすごい手間と工数をかけて調整してもその規模は随分小さくなってしまいます。
割に合いませんね。
そりゃあ指揮管制システムが充実してる”ひゅうが”などが参加して海兵隊との合同訓練もあるかもしれません。
でも「合同訓練に参加する」のと、「日常の訓練を”ひゅが”で行う」のでは意味が全く違います。
もしどうしても船をつかってやるのならば、ヘリコプター搭載護衛艦を使うのではなく、それ専用の船を別予算で作るべきでしょう。
ただでさえ防衛予算削られまくってる上に人員不足も深刻なのですから。
そういえば訓練の一部を護衛艦を使ったところで、肝心の普天間基地の移設は?
訓練の一部をどうするかの前にまずは普天間基地をどうするかが先でしょう。

写真はヘリコプター搭載護衛艦”ひゅうが”
Posted at 2010/06/23 22:13:11 | |
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