愛知県は豊川市にある陸上自衛隊豊川駐屯地に遊びに行ってきました。
恒例の駐屯地祭ですよ~。
観閲式と模擬戦、それに装備品展示が行われました。
それでは早速みていきましょう。

観閲式がはじまりました。
豊川駐屯地は旧海軍工廠跡地に設立され今年で58周年を迎えました。

観閲行進に先立って第10音楽隊の演奏です。
国歌演奏や「大空」などを演奏しました。
第10音楽隊は隊員の士気高揚、広報活動、行事参加、指揮所の警備を目的として昭和34年に第10混成団音楽隊として発足し、昭和50年に第10音楽隊に編成変更になりました。

観閲行進が開始されました。
観閲行進のはじめに豊川駐屯地が担当している警備区域愛知県三河地方計22市町村の自治体旗が披露されます。

観閲行進に参加する部隊は第10特科連隊をはじめとする豊川駐屯地に駐屯する各部隊です。
写真は第10特科連隊の82式指揮通信車。

最初の部隊は第49普通科連隊。
第49普通科連隊は第10師団隷下の歩兵連隊で2003年度末に編成が完了した新しい部隊です。

第49普通科連隊最初の部隊は本部管理中隊。
本部管理中隊は連隊の情報や通信、衛生などを行う部隊です。

第49普通科連隊は即応予備自衛官を中心としたコア部隊で約8割が即応予備自衛官により編成されています。

続いて第1中隊です。
高機動車を装備した自動車化歩兵中隊です。

続いて第2中隊です。
同じく高機動車を装備しています。

次は第3中隊です。
装備は高機動車。
高機動車は中型トラックの後継として開発された多目的トラックで人員輸送や物資輸送、火砲の牽引のほか各種装備のプラットホームとして活躍しています。

次は第4中隊です。
第4中隊は軽装甲機動車を装備する機械化歩兵中隊となっています。
軽装甲機動車は制式化以来年間102~180両というハイスペースで調達がすすめられており、陸上自衛隊の機械化展開を推進に貢献しています。
固定武装はありませんが分隊支援火器(MINIMI)や軽対戦車誘導弾を装備することが可能です。

次は重迫撃砲中隊です。
迫撃砲は歩兵部隊最大の火砲で、比較的軽量で構造取り扱いが簡単な上に威力が大きいという特徴を持っています。
連隊が自前で装備している歩兵砲のため、師団隷下の特科部隊(砲兵部隊)よりも密接な火力支援が可能です。

重迫牽引車に牽引されているのは120ミリ重迫撃砲RTです。
この火砲はタイヤを装備している為牽引により迅速に展開が出来るという特徴があります。
口径は120ミリ、射程は通常弾で約8000メートルといわれています。

第49普通科連隊の最後は対戦車中隊です。
第10師団には第10対戦車隊がありましたが平成16年の編成改編の際に師団の各普通科連隊隷下の対戦車中隊に新編されました。
装備は87式対戦車誘導弾です。

次の部隊は第10特科連隊です。
この部隊は約60門の155ミリりゅう弾砲を保有する第10師団の火力支援を行う野戦砲兵部隊で東三河22市町村を警備担当しています。
最初の部隊は本部中隊です。

次は情報中隊です。
トラックに載せられたものは80式気象測定装置で、支援射撃時の気象情報を作成する装置です。

続いて第1大隊です。
第10特科連隊には5個大隊が編成されています。
まずは第1大隊本部管理中隊。

次は第1大隊第1中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
第1大隊の警備担当区域は豊田市と三好町となっています。

続いて第3大隊本部管理中隊です。
第2大隊の警備担当区域は新城市と北設楽郡
第3大隊の警備担当区域は安城市、岡崎市、西尾市、刈谷市、碧南市、知立市、高浜市、幡豆郡、幸田町の西三河を担当しています。

第3大隊第5中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
第10師団が置かれている中部方面隊には2個師団と2個旅団がありますが特科連隊はこの第10特科連隊のみ(他の旅団や師団には規模が小さな特科隊が隷下にあります)であり、しかも中部方面隊そのものに特科団や特科郡もないため第10特科連隊は中部方面隊の特科隊としての任務もおっています。

続いて第3大隊第6中隊。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70です。
FH70はドイツ・イタリヤ・英国の3国が共同開発した野戦砲で日本は昭和58年よりライセンス生産をはじめ装備をすすめています。

次は第4大隊です。
第4大隊は即応予備自衛官によって編成されているコア部隊です。
まずは本部管理中隊。

続いて第4大隊第7中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
陸上自衛隊には牽引式の155ミリ中砲としてM1とそのライセンス生産型58式155ミリりゅう弾砲がありましたが現在ではFH70に後進されています。M1/58式では12名だった操作人員がFH70では9名になるなど省人員化も進んでいます。

続いて第4大隊第8中隊。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70です。
FH70は中砲牽引車によって牽引される牽引砲です。
牽引砲は自走砲に比べ荒地での展開が短所になりますが日本のように十分な道路網がある場合はトラックにて牽引移動できるため自走砲とは比べ物にならないほどの移動速度と安価なコストという長所があります。

次は第5大隊です。
第5大隊は本部管理中隊と特科4個中隊から編成され、豊橋市、豊川市、小坂井町、蒲郡市、田原市を警備担当地区としています。
まずは本部管理中隊。

続いて第5大隊第9中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70です。
FH70は最大射程が通常弾で24キロメートル、RAP弾で30キロメートルにも及ぶ高性能な野戦砲です。

続いて第5大隊第10中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70です。
FH70は中砲牽引車によって牽引されますがこの中砲牽引車は74式特大型トラックをベースに作られています。
FH70を牽引するほか同時に最大21名まで搭乗できるため操作人員も同時に移動できる特徴があります。

続いて第5大隊第11中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70です。
FH70はAPUと呼ばれる補助動力装置(スバル製の水平対抗エンジン)を装備しているため短距離・低速度という限定的ながら自走能力をもっています。
そのため前線での展開が非常に迅速に行うことが出来ます。

第10特科連隊最後は第5大隊第12中隊です。
第12中隊は即応予備自衛官を中心としたコア部隊として編成されています。
その2へ/
その3へ/
その4へ