
観閲行進、続いては第10高射特科大隊です。
第10高射特科大隊は元々第10特科連隊の第6大隊でしたが平成3年の改編で分離し第10師団直轄の野戦対空任務を行う高射砲兵大隊になりました。
まずは本部管理中隊です。

本部管理中隊の対空レーダ装置JTPS-P14です。
JTPS-P14は71式対空レーダ装置JTPS-P5の後継として昭和63年度より調達がはじまりました。
レーダアンテナはフェイズドアレイレーダです。

こちらも本部管理中隊。
の対空レーダ装置の電源車です。

続いて第1中隊です。
装備は93式近距離地対空誘導弾、通称「近SAM」です。
91式携帯地対空誘導弾を車載にしたものでSAM-3と呼ばれているこのシステムは近接対空戦闘という性格上レーダは装備せず、司令部からの対空情報により運用されます。
画像+赤外線誘導の誘導システムで有効射程は5000メートルといわれています。

続いて第2中隊です。
装備は81式短距離地対空誘導弾、通称「短SAM」です。
昭和56年に制式化された国産の地対空誘導弾でパッシヴ赤外線誘導システムを取り入れています。
ミサイルは「光波弾」と呼ばれる赤外線および可視光複合画像誘導のものと「電波弾」と呼ばれるアクティヴレーダー誘導を使用します。
この誘導方式の異なった2種類のミサイルを同時発射することで撃墜率をアップさせます。

次は第6施設群です。
第6施設群は第4施設団隷下の工兵部隊で群本部、本部管理中隊と4個施設中隊で編成されています。
このうち第369施設中隊(岐阜駐屯地)と第372施設中隊(鯖江駐屯地)を除く部隊が豊川駐屯地に駐屯しています。
最初は本部管理中隊です。
衛生や通信、施設群の管理などを行う部隊で写真のように1トン半救急車などを装備しています。

続いて第370施設中隊です。
第370施設中隊は戦場での障害の構築などを行う部隊です。
装備は83式地雷敷設装置で広範囲に迅速に対戦車地雷を敷設できます。

同じく第370施設中隊です。
装備は大型ドーザで掘削、排土、整地、牽引などに用います。

同じく第370施設中隊。
装備は道路障害作業車です。
舗装道路に穴をあけ、迅速に敵部隊への障害を構成することができます。

次は第371施設中隊です。
第371施設中隊は主に味方部隊の機動支援を行います。

同じく第371施設中隊です。
牽引されているのは渡河ボートです。

同じく第371施設中隊です。
装備は92式地雷原処理車です。
この装備は平成4年度に制式化された装備で、ランチャ内に2発の巨大な地雷処理ロケット弾が装填されています。
味方部隊の戦車等の進路上に地雷原があると思われるときにこのロケット弾を投射し、ロケット弾に接続されている26個の爆薬ブロック索を地雷原の上に展開、爆破により一挙に地雷原を処理するというシステムです。

第371施設中隊の最後は75式ドーザです。
75式ドーザは装甲ドーザともいわれ、ブルドーザに装甲を施しているため砲弾の破片などから乗員を守ることができます。
運転台が走行用と作業用の2つがあることでも知られています。

次はは第10後方支援連隊です。
第10後方支援連隊は第10師団の各部隊を後方支援する部隊で本部は春日井駐屯地にあります。
まずは第2整備大隊第4普通科直接支援中隊です。
装備は重レッカ。
主に車両の整備に使われ、重量物の据付や搬送などを行います。
4.5トン以下のものを軽レッカ、4.5トン以上の重量物はこの重レッカが担当します。

こちらも第2整備大隊第4普通科直接支援中隊。
第2整備大隊第4普通科直接支援中隊は第49普通科連隊の後方支援を行う部隊です。
装備は有蓋車。

続いて第2整備大隊特科直接支援中隊です。
この部隊は第10特科連隊の後方支援を行う部隊で、装備は重レッカです。

続いて第2整備大隊高射直接支援中隊です。
第10高射特科大体の後方支援を行う部隊で、装備は有蓋車です。

最後は中部方面後方支援隊です。
中部方面支援隊は平成16年に新編された部隊で、第10後方支援連隊が第10師団の後方支援をするのに対し、この部隊は中部方面隊直轄で方面隊の後方支援する任務を負っています。
不発弾処理などはこの後方支援隊隷下の第103不発弾処理隊が行っています。
豊川駐屯地には第104施設直接支援大隊第1直接支援中隊が駐屯しており、第370、第371施設中隊の支援を行います。
装備は重レッカです。
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Posted at 2008/11/02 13:43:40 | |
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