”ジョージ・ワシントン”と一緒に海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦”しらね”も公開されていました。

CVN-73”ジョージ・ワシントン”から見た海上自衛隊のしらね型ヘリコプター搭載護衛艦DDH-143”しらね”(満載排水量7200トン)です。
艦後部の広大なヘリコプター甲板が目にとまりますが、基準排水量がわずかに5200トンしかない駆逐艦クラスに大型の艦載ヘリコプター(当時はHSS-2B)を3機搭載できる世界でも珍しい戦闘艦です。

ちょっと拡大してみました。
ヘリコプター搭載護衛艦DDH-143”しらね”は第1護衛艦群第1護衛隊に所属し海上自衛隊横須賀基地を係留港にしています。
2門の速射砲(75式54口径5インチ単装速射砲)が目を引きます。

ヘリコプター搭載護衛艦”しらね”を別アングルから。
こうして見ると実に威風堂々としていて、2門の速射砲は戦艦を彷彿とさせて実に美しい。

それでは乗艦してみましょう。
左側にあるのがヘリコプター格納庫、右側が艦橋構造物。
ヘリコプター格納庫の上に設置されているマストに巨大な白いドームがありますがこれは射撃指揮装置2型12でシースパロー短距離艦対空ミサイルの管制に使われます。
その両側にある白い円筒状のものは講師慧能20ミリ機関砲Mk15CIWSです。
”しらね”は戦闘で最も重要な3要素(C3=管制;コントロール、指揮;コマンド、通信;コミュニケーション)をコンピュータを用いて統合的に処理ができるようになった海上自衛隊で初めてのシステム艦です。

”しらね”の左舷にある3連装短魚雷発射管です。
口径は324ミリでMk46魚雷または73式魚雷を装填しています。

艦橋前に設置されたアスロックSUM8連装発射機Mk112。
アスロックとは対潜ロケット弾のことで、ロケット弾に短魚雷を搭載したもので目標近くまで投射、空中でパラシュート降下して目標に向けて魚雷が自走しながら突入していきます。
ミサイル護衛艦”こんごう”型や護衛艦”むらさめ”型以降はこの箱型ランチャではなく即応性に対応できる垂直発射機VLSに装填されるようになりました。

艦首に装備されている第2速射砲です。
ヘリコプター搭載護衛艦”しらね”の速射砲は口径127ミリの54口径ですが、これは米海軍のMk42速射砲と同じものです。
”しらね”に搭載されているのはこれを国産化した75式54口径5インチ単装速射砲でシステム重量は1基あたり67トンもある大型のものです。
(”こんごう”型の127ミリ速射砲は約40トン)
発射速度は毎分35発、最大射程は水上目標で23キロメートル、最大射程高度は15000メートルとされています。

こちらはヘリコプター格納庫です。
現在は対潜ヘリコプターがHSS-2BからSH-60Kにかわり、データリンクなどより高度な対潜システムを形成しています。
第1から第4までの各護衛艦群には8隻の護衛艦と8機の対潜ヘリコプターが配備されていますが、このうち3機はヘリコプター搭載護衛艦に搭載されています。

ヘリコプター格納庫内では消防服が展示されていました。
以上、グランドイルミネーションの模様でした。
もう1枚。

こちらはイベントとは関係ありませんが三笠公園に出かけましたので夕暮れと記念館”三笠”。
やはり横須賀といえば三笠ですね。
え?肝心のイルミネーションはどうだったかって?
見てません(汗)

ということで基地ではなくヴェルニー公園からかすかに見えたイルミネーションを。
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Posted at 2008/12/10 23:19:31 | |
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