いよいよ破壊措置命令が下されましたね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090327/plc0903271118003-n1.htm
これを受けて自衛隊の各部隊も展開を始めています。
ミサイル護衛艦や高射隊の展開する姿を見ると大変頼もしく思えます。
ところでこの破壊措置命令ですが、正直なところ意外でした。
今までなら「集団的自衛権にあたるのでは?」「政治家でなく現場指揮官に任せることはシビリアンコントロールの崩壊だ」「憲法に抵触する」云々と国民の生命財産の保護という国家の最重要問題よりも法律の厳密な解釈論や原則論、建前論、そしてなぜか「日本が身構えるから相手を刺激するのだ」というお花畑論理ばかりで政治もマスコミも危機意識はほとんど感じられませんでした。
小学校の学級会だってもっとまともな危機に対する結論は出せるでしょう。
それと比べればこの決断は格段の進歩だと思います。
経済はダメになりましたけど日本の政治の危機意識は確実に進歩したんだなあと感じました。
もちろん今でもいますけどね、
こういう政治家は。
さてこの破壊措置命令ですが、いろんな意味があると思います。
・実力をもって国民の生命財産を守るという意味
・何が何でも国民の生命財産を守る意思を国民と諸外国に対し見せるという意味
・自衛隊の展開を見せることで国民の危機意識を呼び起こさせる意味
・国民にパニックにならないよう冷静さを呼びかける作用としての意味
・北朝鮮に対する強い不快感と日本の決意を具体的な形として見せる意味
・危機に対して日本も実力を用いる決断を取れるという外国に対しての強い意志
ぱっと頭に浮かんだだけでこんな感じのものが浮かびましたが(もちろんMDの貴重なデータ取りということもあるでしょうが)、国民はもちろん全世界が注目していますから、見守りたいです。
どうでもいいですが「破壊措置命令」って名前、なんか物騒だなぁ・・・と思うのは私だけ?
一瞬F-2がJDAMをミサイル発射機に発射して文字通り「破壊」してるのをイメージしてしまいました。
名前を聞いてミサイル発射機を実力をもって破壊するイメージする人意外と多いんじゃないでしょうか?
確かに「迎撃措置命令」では「迎え撃つ」わけですから弾着しようとする弾頭または破片を「バラバラに破壊」するのとは意味が違ってくるのはわかるのですが・・・
やっぱり「破壊措置命令」が適切な言葉なのかな?
Posted at 2009/03/27 21:50:04 | |
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