正規版は年末にはアップします・・・・たぶん。
浜松基地航空祭に行ってきました。
今年はブルーインパルスの飛行展示がないかわりに、米空軍のアクロバットチーム”サンダーバーズ”が展開します。
ということで開催前からムチャ込みの予想。
でもそれ以前に天気が心配。
どうなるんだろう・・・・
そんな不安を胸に、浜松駅でお友達の
この方と待ち合わせてタクシーで浜松基地に。
基地に到着したのは8時前なのに既に第1航空団のT-4ジェット練習機が離陸を開始、天候偵察を兼ねたオープニングフライトがはじまってるようです。
早いぞ!朝早すぎるぞ!!(笑)
基地に到着して会場に入ると空は今にも泣き出しそう。
しかも結構肌寒い。
このまま雨が降らないといいのですが・・・

そんなこんなしてる間にオープニングフライトを終えたT-4ジェット練習機が着陸してきます。
こちらは記念塗装機の第1航空団第31飛行隊のT-4。

続いて浜松救難隊の飛行展示です。
U-125A救難捜索機とUH-60J、V-107救難ヘリコプターの3機3機種によるデモフライトが実施されました。
救難隊とは、有事の際に撃墜されたり、事故で墜落した友軍機の乗員を救助する部隊ですが、24時間体制で民間人の救難活動にも携わっています。
悪天候や荒波、険しい山岳など、非常に困難な状況でまわってくるため、「最後の砦」とさえ言われる技量と装備をもったレスキューのプロフェッショナル集団です。
こちらは編隊を組んで会場を旋回するUH-60JとV-107。

V-107通称”バートル”はこの1機のみが現在可動機となっています。
昭和42年から52機が航空自衛隊の救難機として調達されたバートル様ですが、今年がまさに最後となります。
本来任務の事故機からの救難の他、災害派遣で多くの人命を助けたこのバートル様もこの浜松基地航空祭で飛ぶのは本当にこれでラスト。
この後11月3日の入間基地航空祭に地上展示に参加して、そこで用途廃止となる予定です。
ありがとう、バートル様!!

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つづいて警戒航空隊第601飛行隊のE-767早期警戒管制機(Airbone Warning And Contrl System=AWASC)による飛行展示です。
巨大な背中のレーダーが目を引きます。
E-767は中型旅客機のボーイング767をベースにしていますが、全幅47.6メートル、全長48.5メートルの大型機が大きくバンクをとったり機体を振る姿はまさに大迫力!
AWACSは空飛ぶレーダー基地兼空飛ぶ防空司令部です。
空中に高性能・大出力のレーダーを上げることで広範囲を監視し、さらに味方部隊に目標への指揮管制を行う、現代航空戦の主役といっても過言ではない重要なシステムです。

続いて第11飛行教育団のT-7初等練習機の飛行展示です。
T-7練習機は戦闘機や輸送機などのパイロットが航空自衛隊に入隊して、初めて乗る練習機です。
まったくの素人から飛行機のイロハを学ぶのがこのT-7練習機で、すぐれた操縦性が求められます。
第11飛行教育団の教官による見事な編隊飛行が実施されました。

続いて第6航空団第303飛行隊によるF-15J戦闘機の飛行展示です。
F-15は航空自衛隊の主力要撃機で、推力が約11トンもある大パワーのエンジンを2つ搭載してます。
今回は非常に迫力のあるデモフライトを実施しました。
さて、我慢していた空もこの頃から泣き始め、小雨がポツポツくるようになってきました。
なんとか後半日、もってほしい・・・

次は飛行開発実験団によるF-2B戦闘機の飛行展示です。
F-2のすぐれた旋回性能や運動性を見せ付けた迫力あるデモフライトとなりました。
F-15が防空という”盾”なら、F-2は”鉾”ともいえる戦闘機で、高性能な対艦ミサイルを搭載して海上の艦船を攻撃したり、誘導爆弾などで地上の敵部隊に打撃を与える他、空中戦もおこなえる戦闘機です。
米空軍のF-16戦闘機をベースに日本独自の運用思想を織り込んで開発したもので、外見こそF-16の面影が強く残っているものの、ほとんど別の機体に仕上がりました。

続いて第1航空団第31飛行隊、第32飛行隊によるT-4ジェット練習機の飛行展示です。
やはり見事な編隊を披露しました。
T-4はT-7を卒業したパイロット候補生がはじめてジェット機に乗る機体で、ジェット機の操縦を教育するだけでなく、さらにこの機体で戦闘機の基本的な操縦技術を学びます。
このクラスの練習機では大変機動性がよく、またエンジンのパワーがあることが特徴で、ブルーインパルスの使用機にも使われています。
この頃になると雨が本降りになってきました。
もはや2004年の悪夢を誰しもが思い浮かべていたと思います。
2004年にサンダーバーズが浜松にきたとき、大雨で飛行展示は実施されず、離陸したらそのまま次の展開基地に行ってしまったんです。
それどころか飛行展示が予定されていた三沢、百里でも大雨で、結局1回もデモフライトを実施せずに日本を離れていってしまいました。
観客の祈りはただ1つ。
「せめて1パスでもしてくれ」
そのときに聞こえた「れでぃーすあんどじぇんとるめーん」のアナウンス。
これは!

飛んだ!
さすがにフルショーとはいかないでしょうが、とにかく飛んだ!
サンダバが飛んだ!
これだけで満足です。
しかもF-16の大パワーを使ったアクロを実施してくれました。

サンダーバーズは1953年に米空軍で結成されたアクロバットチームで、現在はF-16C戦闘機を使用しています。
日本の航空自衛隊が誇るアクロバットチームブルーインパルスは1959年のサンダーバーズ太平洋ツアーでの公開が大きく影響しているといわれています。
F-16は米空軍の主力作戦機ですが、その大パワーと機動性は大迫力のアクロバットに貢献しています。
と、飛行展示中に雨がかなり酷くなり、サンダバの展示も中断となってしまいました。
その後再開されて編隊課目を数回実施しましたが、雨はますますひどくなってきました。
実はサンダバのデモフライトで大混雑が予想されていたのですが、天候悪化で来場者は予想よりもかなり少ない状態でした。

ちなみに少ないとはいえ、トイレ待ちがこんな状態です。
雨は大雨に、これはかなわないとさすがに私も午後の飛行展示(救難隊による救難展示)をあきらめて撤収しました。
当然タクシー待ちの凄い列になっています。
1時間やそこらではとても乗れそうにありません。
そこで・・・
「私にいいかんがえがある!」
基地からちょっと離れた場所でタクシーを呼ぼう。
10分程度雨の中を歩くことになりましたが、タクシーは運良くすぐにつかまりました。
雨の中1時間以上待つよりはるかにマシですものね。
そんなこんなで浜松駅に到着。
GREAT☆ONEさんと駅ビルで

こんなの食べたりしてまったりしてました。
お疲れさまでした~(^^)
この頃にはお約束のように雨はあがり、空も晴れてきましたが・・・・
航空祭のプログラムはほぼ予定通り行われましたのでほぼ満足の内容でした(^^)
でもバートル様のお姿をもう少し目に焼き付けておきたかった・・・・これが私にとってはラストですしね。