
会社の休み時間にたまたま携帯ニュースをみていたのですが、驚きました。
役者の藤田まことさんがお亡くなりになられたというニュースが目に飛び込んできたからです。
思わず冗談だろ?と疑いたくなりました。
藤田まことさんといえば、やはり私にとってははぐれ刑事純情派と必殺シリーズでしょうか。
両方ともとても好きな番組でした。
「必殺」では昼行灯でちょっとアレな役人が裏家業では悪を強く憎み、次々斬っていく主水にしびれましたね。
昼間と夜の顔が全く違う、ギャップの面白さ、他のキャラの奇抜な必殺技の中で、王道のように刀を使って止めを刺す主水の姿はとても好きでした。
「はぐれ刑事純情派」の安浦刑事はまさに藤田さんの代表作にふさわしい作品だったと思います。
人情に厚い大ベテラン刑事による地道な捜査。
まさに刑事ドラマの王道中の王道です。
昨今のアクションもなく、人情をだしてるようでありながら全く出ておらず、ヒューマンドラマにも全くなっていない。
記憶にすらのこらずあっさり消えてしまう、「なんちゃって刑事ドラマ」が増殖している昨今の中で、一本ビシっと筋が通っていたはぐれ刑事純情派は私が好きな数少ない刑事ドラマのうちのひとつでした。
めまぐるしくかわっていく時代や周囲の中で、決して代わることのない足で稼ぐ捜査と自分が信じたルールの安浦刑事の基本スタイルは今の時代だからこそとても面白さがありました。
昨年末に放送されたはぐれ刑事純情派さようならスペシャルはとても印象的でした。
いつもさりげなくごまかす「さくら」(高そうな店ですが本当は安いのかな?)のママに母親の墓参りにきてくれと告げるシーンは非常に印象的でしたね。
まぎれもないプロポーズですが、直接結婚して欲しいと言えないやっさんのテレ隠しなんでしょう。
すごく良いシーンでした。
この最終回スペシャルではラストのプロポーズ→夜の街を歩くやっさんの姿でエンディングテロップとなったわけですが、このとき何か嫌な予感も実はしてたんです。
もう二度と安浦刑事を見ることが出来ない(最終回だからというわけではなく、本当にもう二度とという意味で)ような不吉な予感もしたんです。
ラストのプロポーズが「はぐれ刑事純情派」としての本当の最終回を印象付けるというのもあったのでしょうけど、一昨年の癌報道以降、藤田さんの体調不良は幾度と伝えられていましたからね。
また一人、偉大な日本の宝がいなくなってしまいました。
本当に残念です。
今まで素晴らしい演技をありがとうございます。
ご冥福をお祈りいたします。
Posted at 2010/02/19 00:18:02 | |
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